悪魔と希望の砂時計
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■プロローグ
――セブンスフォールの底。
デモニダスで最も高い塔の頂上。
手に手に武器を携えた悪魔たちが、凶悪な笑みを浮かべて飛び交っている。
黒い太陽が見下ろすそこは、今や2000年前の惨禍の焼き写しであった。
「よう、ノーマ。
テメェ、クロノスから力を奪って――」
「何するか、とか聞かないでよね」
魔法陣の上に立ち、儀式を進める悪魔ノーマ。
その片手間のような牽制攻撃をさばきながら、騎士クロシェルは悪魔に問う。
「んなこたぁ、どうでもいい。
――うちの妹にどう落とし前つけるつもりだテメェ!」
強い踏み込みとともに、クロシェルは断ち落とす両刀――バスター・クロスファングを放った。
だが二振りの竜牙だけでは、ノーマのディストーション・シールドを破るには足りない。
「あ? 何のことさ」
「ディアグラータの悪魔の発生、大戦禍から2000年の歴史……全部“クロノス”が原因だ。
テメェはそれを背負えるのかって、聞いてんだよ」
「――くひひっ! 何言ってんのさ?
そういうイチャモンつけてくる奴を全部ブッ潰すための“クロノス”でしょ!」
振るわれたノーマの武器を受け、飛びすさったクロシェル。
その瞳に宿る闘志の色は、さながら眩い紅玉のようだった。
「それだけ聞けりゃ十分だ。
“クロノス”はテメェにゃ過ぎたオモチャだってことは、十分わかったからよ」
1ページ 目次・プロローグ
2ページ ■大戦禍時代の悪魔――禍悪魔――を打ち倒せ!
3ページ ■彼女が見られなかった未来――華乱葦原編
4ページ ■『強欲』の悪魔
5ページ ■彼女が見られなかった未来――ディスカディア編
6ページ ■彼女が見られなかった未来――ネヴァーランド編
7ページ ■魅せろ、神獣の“ウタ”を――
8ページ ■未来を、希望を紡ぐアイドルたち
9ページ ■すべてを求めたケモノの末路
10ページ ■彼女が見られなかった未来――セブンスフォール編
11ページ ■そして彼女は、かつて失わせた世界に再び帰ってくる
12ページ ■あの日の約束を、もう一度胸に刻んで
13ページ エピローグ
――セブンスフォールの底。
デモニダスで最も高い塔の頂上。
手に手に武器を携えた悪魔たちが、凶悪な笑みを浮かべて飛び交っている。
黒い太陽が見下ろすそこは、今や2000年前の惨禍の焼き写しであった。
「よう、ノーマ。
テメェ、クロノスから力を奪って――」
「何するか、とか聞かないでよね」
魔法陣の上に立ち、儀式を進める悪魔ノーマ。
その片手間のような牽制攻撃をさばきながら、騎士クロシェルは悪魔に問う。
「んなこたぁ、どうでもいい。
――うちの妹にどう落とし前つけるつもりだテメェ!」
強い踏み込みとともに、クロシェルは断ち落とす両刀――バスター・クロスファングを放った。
だが二振りの竜牙だけでは、ノーマのディストーション・シールドを破るには足りない。
「あ? 何のことさ」
「ディアグラータの悪魔の発生、大戦禍から2000年の歴史……全部“クロノス”が原因だ。
テメェはそれを背負えるのかって、聞いてんだよ」
「――くひひっ! 何言ってんのさ?
そういうイチャモンつけてくる奴を全部ブッ潰すための“クロノス”でしょ!」
振るわれたノーマの武器を受け、飛びすさったクロシェル。
その瞳に宿る闘志の色は、さながら眩い紅玉のようだった。
「それだけ聞けりゃ十分だ。
“クロノス”はテメェにゃ過ぎたオモチャだってことは、十分わかったからよ」
■目次■
1ページ 目次・プロローグ
2ページ ■大戦禍時代の悪魔――禍悪魔――を打ち倒せ!
3ページ ■彼女が見られなかった未来――華乱葦原編
4ページ ■『強欲』の悪魔
5ページ ■彼女が見られなかった未来――ディスカディア編
6ページ ■彼女が見られなかった未来――ネヴァーランド編
7ページ ■魅せろ、神獣の“ウタ”を――
8ページ ■未来を、希望を紡ぐアイドルたち
9ページ ■すべてを求めたケモノの末路
10ページ ■彼女が見られなかった未来――セブンスフォール編
11ページ ■そして彼女は、かつて失わせた世界に再び帰ってくる
12ページ ■あの日の約束を、もう一度胸に刻んで
13ページ エピローグ