ディアグラータの異界回廊
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■プロローグ
――セブンスフォール。
神獣ドリアディナの、翼のごとく広がる枝葉。
今やそこは、神獣たちの留まる観客席となっていた。
ざわざわと鳴き声が響く中、しかしその視線は一点に集まっている。
すなわち、樹の神獣ドリアディナの、太い太い幹からなるステージだ。
その中央には、彼らの先祖返り――“翼ある人々”である少女王リンアレルが立っていた。
神獣たちは、かつて“翼ある人々”――六枚の翼と特別な魔力を持つ、この世界の守り人であった。
悪魔との大いなる戦を経て、その姿はもはや見る影もないが、その魂は音楽を求めていた。
言葉を失えども、神獣たちがプリーストの歌に寄り添うように。
そして、“ウタ”という形で大魔法の数々を残したように。
彼らは音楽を愛しており、芸を愛するものであることは、確かなことなのだ。
「……この“ヴェリオン”に歌の光が満ちた時、我々はディアグラータを超えることができるでしょう。
水の神獣ウンディーネが眷属、ルザリーの残した奇跡の“ウタ”によって」
リンアレルの言葉にいらえて、神獣たちはルザリーと、そしてウンディーネを讃える声を上げた。
その声がたっぷりと、会場いっぱいに満ちるのを待って、リンアレルは再び高らかに告げた。
「皆さん、どうか共に――共に歌って、いっぱい興奮してください!」
1ページ 目次・プロローグ
2ページ ■翼の試練――『翼』を羽ばたかせ、異界を開くウタを呼び起こせ――
3ページ ■いざ、異界への道を行け
4ページ ■心ある者を、ウタで繋ごう
5ページ ■門への道を切り拓こう!
6ページ ■ウタの輪を、大きく繋げていこう
7ページ ■ウタの輪を、大きく繋げていこう 2
8ページ ■『門』の向こうで待ち構える悪魔、ゾロール
9ページ ■“暴剣の獅子”
10ページ ■“暴剣の獅子” 2
11ページ ■ヴェリオンのウタ、解放の時
12ページ ■ゾロール、決着の時
13ページ エピローグ
――セブンスフォール。
神獣ドリアディナの、翼のごとく広がる枝葉。
今やそこは、神獣たちの留まる観客席となっていた。
ざわざわと鳴き声が響く中、しかしその視線は一点に集まっている。
すなわち、樹の神獣ドリアディナの、太い太い幹からなるステージだ。
その中央には、彼らの先祖返り――“翼ある人々”である少女王リンアレルが立っていた。
神獣たちは、かつて“翼ある人々”――六枚の翼と特別な魔力を持つ、この世界の守り人であった。
悪魔との大いなる戦を経て、その姿はもはや見る影もないが、その魂は音楽を求めていた。
言葉を失えども、神獣たちがプリーストの歌に寄り添うように。
そして、“ウタ”という形で大魔法の数々を残したように。
彼らは音楽を愛しており、芸を愛するものであることは、確かなことなのだ。
「……この“ヴェリオン”に歌の光が満ちた時、我々はディアグラータを超えることができるでしょう。
水の神獣ウンディーネが眷属、ルザリーの残した奇跡の“ウタ”によって」
リンアレルの言葉にいらえて、神獣たちはルザリーと、そしてウンディーネを讃える声を上げた。
その声がたっぷりと、会場いっぱいに満ちるのを待って、リンアレルは再び高らかに告げた。
「皆さん、どうか共に――共に歌って、いっぱい興奮してください!」
■目次■
1ページ 目次・プロローグ
2ページ ■翼の試練――『翼』を羽ばたかせ、異界を開くウタを呼び起こせ――
3ページ ■いざ、異界への道を行け
4ページ ■心ある者を、ウタで繋ごう
5ページ ■門への道を切り拓こう!
6ページ ■ウタの輪を、大きく繋げていこう
7ページ ■ウタの輪を、大きく繋げていこう 2
8ページ ■『門』の向こうで待ち構える悪魔、ゾロール
9ページ ■“暴剣の獅子”
10ページ ■“暴剣の獅子” 2
11ページ ■ヴェリオンのウタ、解放の時
12ページ ■ゾロール、決着の時
13ページ エピローグ