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リアクション
【2】
オキナワ・ホビーサミットでハルのマテリアルファイトに参戦すると知り、いてもたってもいられなくなった桔梗・トルマリンスターは、最前列の場所を確保するためにいつもよりも数時間早く起きて並んでいた。
「やっぱりハルが断然素敵……!」
ステージに登場したハルの姿に、桔梗は感嘆の声を上げる。
「ハルーーーー、負けちゃ駄目よ! ファイトー!」
一際よく通る声が響き、それは何よりも真っ先にハルに届いたようだ。
満面の笑みで、桔梗にピースサインを見せてくれたハル。
桔梗は自分も一緒に戦っているような感覚でルミマルを持ち、大声で彼女を応援した。
──その声援がどれほどハルにとって心強い支えになったか、桔梗は知る由もないだろう。
ハルと同じように目立っていた空花 凛菜も観客たちから大歓声を浴びていた。
【ゴーストウィスパー】にダイブしてステージ上を思いのままに動き回り、他の追随を寄せつけない。
「アイドルはどんな時も、サービス精神を忘れません!」
お化け風のDマテリアルで【ヴォルカニックサイズ】を振るい、それはまるでバトルというよりはライブに近い見せ方だ。
「ハルさんと一騎打ち──!! 【スパイラルシュート】!!」
螺旋状に収束させたDマテリアルのパワーを、ハル目がけて解き放つ。
舞を思わせる2人の絡み合いに、観客たちは目を奪われた。
【ME.フラッシュストラグル】が決まると、そこに残っていたのはハルと凛菜だけ──。
勝負は引き分けとなり、凛菜とハルは手を握って互いを称賛した。
一方、ステージの近くで展示されている新型ホビーの前で、キング・デイヴィソンはようやくステージから視線を逸らした。
ついマテリアルファイトに目を奪われてしまったが、今度は新型ホビーに向き合いメモ帳へとスケッチを描いていく。
「む、このDマテリアル……一見、デバイサーのDフォンなのに、人型のダイバー向けに変形するのか!」
すぐ近くで、火野アラタが食い入るように新型ホビーを見ているのに気づいた。
「よう、休憩中かな? 良いねオキナワ、楽しいよ。最近はなんだか殺伐としてたから」
「楽しんでるなら何よりだぜ」
「ところで、気になっていたんだけれど……アラタ君はマテリアルドレッサーにはならないのかい?」
「んー、俺はコイツが相棒だからな! カッコイイけど……ドクもまだまだ改造したそうだし、しばらくこのままでいるつもりだぜ」
アラタはそう言って、年季の入ってきたDフォンをキングに見せる。
「そうか。スマン、変なことを聞いた。……さておき、あの後、キョウヤ君とはどんな感じかな?」
「普通に元気だぜ? 学校にも通ってるし。むしろ捕まってたメグミさんのほうが元気なくらいかな……あはは」
何気ない会話をかわして、アラタとキングはいつまでも新型ホビーに魅せられていた。
オキナワ・ホビーサミットでハルのマテリアルファイトに参戦すると知り、いてもたってもいられなくなった桔梗・トルマリンスターは、最前列の場所を確保するためにいつもよりも数時間早く起きて並んでいた。
「やっぱりハルが断然素敵……!」
ステージに登場したハルの姿に、桔梗は感嘆の声を上げる。
「ハルーーーー、負けちゃ駄目よ! ファイトー!」
一際よく通る声が響き、それは何よりも真っ先にハルに届いたようだ。
満面の笑みで、桔梗にピースサインを見せてくれたハル。
桔梗は自分も一緒に戦っているような感覚でルミマルを持ち、大声で彼女を応援した。
──その声援がどれほどハルにとって心強い支えになったか、桔梗は知る由もないだろう。
ハルと同じように目立っていた空花 凛菜も観客たちから大歓声を浴びていた。
【ゴーストウィスパー】にダイブしてステージ上を思いのままに動き回り、他の追随を寄せつけない。
「アイドルはどんな時も、サービス精神を忘れません!」
お化け風のDマテリアルで【ヴォルカニックサイズ】を振るい、それはまるでバトルというよりはライブに近い見せ方だ。
「ハルさんと一騎打ち──!! 【スパイラルシュート】!!」
螺旋状に収束させたDマテリアルのパワーを、ハル目がけて解き放つ。
舞を思わせる2人の絡み合いに、観客たちは目を奪われた。
【ME.フラッシュストラグル】が決まると、そこに残っていたのはハルと凛菜だけ──。
勝負は引き分けとなり、凛菜とハルは手を握って互いを称賛した。
一方、ステージの近くで展示されている新型ホビーの前で、キング・デイヴィソンはようやくステージから視線を逸らした。
ついマテリアルファイトに目を奪われてしまったが、今度は新型ホビーに向き合いメモ帳へとスケッチを描いていく。
「む、このDマテリアル……一見、デバイサーのDフォンなのに、人型のダイバー向けに変形するのか!」
すぐ近くで、火野アラタが食い入るように新型ホビーを見ているのに気づいた。
「よう、休憩中かな? 良いねオキナワ、楽しいよ。最近はなんだか殺伐としてたから」
「楽しんでるなら何よりだぜ」
「ところで、気になっていたんだけれど……アラタ君はマテリアルドレッサーにはならないのかい?」
「んー、俺はコイツが相棒だからな! カッコイイけど……ドクもまだまだ改造したそうだし、しばらくこのままでいるつもりだぜ」
アラタはそう言って、年季の入ってきたDフォンをキングに見せる。
「そうか。スマン、変なことを聞いた。……さておき、あの後、キョウヤ君とはどんな感じかな?」
「普通に元気だぜ? 学校にも通ってるし。むしろ捕まってたメグミさんのほうが元気なくらいかな……あはは」
何気ない会話をかわして、アラタとキングはいつまでも新型ホビーに魅せられていた。