エンジョイ! オルトカルテット!
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リアクション
【1-3-4】
「待って待って、あと少しだから」
オクトーバーフェストの人だかりから少し離れた場所で、星獣・トランペットイヌのチョココロネがもう待てないとばかりに尻尾を振っている。
リリィ・エーベルヴァインは期待に応えようと、手早く牛串の肉を外して食べやすい大きさに千切ったソーセージと共に添えた。
頭を撫でてから、
「はい、チョコ食べていいよ」
ジンジャーソーダで自分も一息。
「肉ばかりだと栄養が偏るから──ポテトも食べる?」
あっという間に肉を食べてしまったチョココロネは、ポテトもスイーツも一気に平らげる。
「いい食べっぷり」
その頭上では、獲れたての新鮮な肉を食べるためにリーニャ・クラフレットが【聡明な猟鷹】を使って狩りの獲物を探していた。
【巨獣入魂】で身体能力を上げ、どんな獲物が出てきても対応できるようにしている。
「牛さんみーーーつけた!」
早くも獰猛な暴れ牛をロックオンしたリーニャは、そっと近づいてから【花火縁日】で火焔ヒツジの羊毛を打ち出し、暴れ牛を燃やそうとする。
振り回された角をかわそうリーニャがすぐさま後ろに下がり、【麻辣焦熱】で追い討ちをかけた。
「そういえばこの前食べた唐辛子キャンディ辛かったなあ……」
熱さに悶えた暴れ牛が突進したその先には、チョココロネとリリィの姿があった。
「よ、よけてぇぇぇぇ!!」
リリィは咄嗟に【≪星獣≫グラウンドアタック】を召喚し、【氷刃乱舞】を放つ。
【智者のサーベル】で一気に斬りつけ、見事、暴れ牛を仕留めた。
「ありがとリリィさん~!! 大丈夫だった?」
リーニャは慌てて駆け寄り、リリィに怪我がなかったかを確認してホッと胸を撫でおろした。
──2人は暴れ牛を仲良く調理し、チョココロネは更においしい牛肉にありつけたのである。
暴れ牛は、どうやら複数の食の使いと行動を共にしていたようだ。
硬い鎧を持つ猪と長い角を持つもう一頭の暴れ牛が凄まじいスピードでオクトーバーフェストの会場めがけて突進してきた。
「……ここで面倒を起こさせるわけにはいかない」
会場のすぐ手前に立ちはだかった行坂 貫が【手裏剣・鬼灯】で動きを封じ、【麻辣焦熱】を使った猪の鎧を溶かした。
「その命、俺たちがありがたくいただこう」
【匠技・踊り切り】で一瞬のうちに肉を捌き、【舞芸:極火二刀】を駆使して点火する。
「【クリスタルソルト】を使えば獣臭さが取れそうだな──」
「短時間で簡単おりょーりコーナーだお~!」
貫の見事な技に、酔っぱらったロレッタ・ファーレンハイナーが拍手を送った。
そして貫は、調理中に飛び出してきた巨大なイガグリは【飾り包丁・天網斬】であっという間に棘を落とし、焼き栗にする。
「らんれすかぁ? おらけ(お酒)のじゃら(邪魔)する食の使いらまぁ(様)なんてぇ、おしおきれすわよぉ……??」
【餓獣纏身】で引き続き酒に飲まれたい気持ちを爆発させて、ロレッタは【無刀術】で食の使いたちに追い打ちをかける。
ふらふらとした足取りが危なっかしいので、貫は【木遁人形】を身代わりにして地面から生えてきたサツマイモを【麻辣焦熱】で焼き芋にしてしまった。
「秋の味覚がそろいましたらぁ~~~ひっく」
酔ったロレッタは千鳥足だが、どうにか普通に歩けているようだ。
幸い、このあたりにはもう食の使いもいないし、最悪道端で寝てしまっても大丈夫だろう。
苦笑した貫は【オルトウィング】で、調理した大量の食べ物を人々に振る舞うためフェストの方へと向かった。
「待って待って、あと少しだから」
オクトーバーフェストの人だかりから少し離れた場所で、星獣・トランペットイヌのチョココロネがもう待てないとばかりに尻尾を振っている。
リリィ・エーベルヴァインは期待に応えようと、手早く牛串の肉を外して食べやすい大きさに千切ったソーセージと共に添えた。
頭を撫でてから、
「はい、チョコ食べていいよ」
ジンジャーソーダで自分も一息。
「肉ばかりだと栄養が偏るから──ポテトも食べる?」
あっという間に肉を食べてしまったチョココロネは、ポテトもスイーツも一気に平らげる。
「いい食べっぷり」
その頭上では、獲れたての新鮮な肉を食べるためにリーニャ・クラフレットが【聡明な猟鷹】を使って狩りの獲物を探していた。
【巨獣入魂】で身体能力を上げ、どんな獲物が出てきても対応できるようにしている。
「牛さんみーーーつけた!」
早くも獰猛な暴れ牛をロックオンしたリーニャは、そっと近づいてから【花火縁日】で火焔ヒツジの羊毛を打ち出し、暴れ牛を燃やそうとする。
振り回された角をかわそうリーニャがすぐさま後ろに下がり、【麻辣焦熱】で追い討ちをかけた。
「そういえばこの前食べた唐辛子キャンディ辛かったなあ……」
熱さに悶えた暴れ牛が突進したその先には、チョココロネとリリィの姿があった。
「よ、よけてぇぇぇぇ!!」
リリィは咄嗟に【≪星獣≫グラウンドアタック】を召喚し、【氷刃乱舞】を放つ。
【智者のサーベル】で一気に斬りつけ、見事、暴れ牛を仕留めた。
「ありがとリリィさん~!! 大丈夫だった?」
リーニャは慌てて駆け寄り、リリィに怪我がなかったかを確認してホッと胸を撫でおろした。
──2人は暴れ牛を仲良く調理し、チョココロネは更においしい牛肉にありつけたのである。
暴れ牛は、どうやら複数の食の使いと行動を共にしていたようだ。
硬い鎧を持つ猪と長い角を持つもう一頭の暴れ牛が凄まじいスピードでオクトーバーフェストの会場めがけて突進してきた。
「……ここで面倒を起こさせるわけにはいかない」
会場のすぐ手前に立ちはだかった行坂 貫が【手裏剣・鬼灯】で動きを封じ、【麻辣焦熱】を使った猪の鎧を溶かした。
「その命、俺たちがありがたくいただこう」
【匠技・踊り切り】で一瞬のうちに肉を捌き、【舞芸:極火二刀】を駆使して点火する。
「【クリスタルソルト】を使えば獣臭さが取れそうだな──」
「短時間で簡単おりょーりコーナーだお~!」
貫の見事な技に、酔っぱらったロレッタ・ファーレンハイナーが拍手を送った。
そして貫は、調理中に飛び出してきた巨大なイガグリは【飾り包丁・天網斬】であっという間に棘を落とし、焼き栗にする。
「らんれすかぁ? おらけ(お酒)のじゃら(邪魔)する食の使いらまぁ(様)なんてぇ、おしおきれすわよぉ……??」
【餓獣纏身】で引き続き酒に飲まれたい気持ちを爆発させて、ロレッタは【無刀術】で食の使いたちに追い打ちをかける。
ふらふらとした足取りが危なっかしいので、貫は【木遁人形】を身代わりにして地面から生えてきたサツマイモを【麻辣焦熱】で焼き芋にしてしまった。
「秋の味覚がそろいましたらぁ~~~ひっく」
酔ったロレッタは千鳥足だが、どうにか普通に歩けているようだ。
幸い、このあたりにはもう食の使いもいないし、最悪道端で寝てしまっても大丈夫だろう。
苦笑した貫は【オルトウィング】で、調理した大量の食べ物を人々に振る舞うためフェストの方へと向かった。