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リアクション
【1-3-3】
ナズナと食べ歩きを楽しんだよもぎは、時間交代制で今度はちょっとした小料理を出す露店を手伝っていた。
こちらは行列とまではいかないが、ファミリー層になかなかの評判だ。
「いらっしゃいませ~」
そんなよもぎを突然抱き寄せ、死 雲人が耳元で何事かを囁く。
「ふむ──猪の肉料理にマジパンとケーキ。よもぎの和風コース料理か。なかなか素晴らしいな」
「ひゃっ……」
思わず変な声が出たよもぎ。
「この服といい料理といい、女子力高くて可愛いな」
【満食全席】で食中毒と胃もたれに耐性を持った雲人は、【輝きの舌鼓】を発動させ食への感謝を捧げる。
「さぁ、食べさせてくれ。おまえの料理で俺の胃袋を存分に満たせ」
「え、えっと……」
「――何のつもりだ。慣れ慣れしいぞ、お前」
雲人の腕を掴んだナズナが、ぐっとその手に力を込めて言った。
そんなナズナを愛おしく思ったのか、
「ナズナ。妬いてるのか。──おまえは口下手で人当たりが悪いばっかりに男からは敬遠されている事も分かる」
「はぁ?」
「だが、褐色の肌に剣士姿の美女も、俺好みだ。眉を寄せるその顔も、美味しそうで可愛い」
「お前の頭ン中、一体どうなってるのか一度でいいから覗いてみたいよ」
「ふっ……いつでも大歓迎だ。よもぎもナズナも嬉しそうな顔だな。俺をもっと感じろ──全身でな」
自身に溢れた口調で口説き続ける雲人を、よもぎもナズナもなぜだか憎めないのだった。
それはきっと、雲人がいつでもどんな時でもポジティブ思考だからだろう。
ナズナと食べ歩きを楽しんだよもぎは、時間交代制で今度はちょっとした小料理を出す露店を手伝っていた。
こちらは行列とまではいかないが、ファミリー層になかなかの評判だ。
「いらっしゃいませ~」
そんなよもぎを突然抱き寄せ、死 雲人が耳元で何事かを囁く。
「ふむ──猪の肉料理にマジパンとケーキ。よもぎの和風コース料理か。なかなか素晴らしいな」
「ひゃっ……」
思わず変な声が出たよもぎ。
「この服といい料理といい、女子力高くて可愛いな」
【満食全席】で食中毒と胃もたれに耐性を持った雲人は、【輝きの舌鼓】を発動させ食への感謝を捧げる。
「さぁ、食べさせてくれ。おまえの料理で俺の胃袋を存分に満たせ」
「え、えっと……」
「――何のつもりだ。慣れ慣れしいぞ、お前」
雲人の腕を掴んだナズナが、ぐっとその手に力を込めて言った。
そんなナズナを愛おしく思ったのか、
「ナズナ。妬いてるのか。──おまえは口下手で人当たりが悪いばっかりに男からは敬遠されている事も分かる」
「はぁ?」
「だが、褐色の肌に剣士姿の美女も、俺好みだ。眉を寄せるその顔も、美味しそうで可愛い」
「お前の頭ン中、一体どうなってるのか一度でいいから覗いてみたいよ」
「ふっ……いつでも大歓迎だ。よもぎもナズナも嬉しそうな顔だな。俺をもっと感じろ──全身でな」
自身に溢れた口調で口説き続ける雲人を、よもぎもナズナもなぜだか憎めないのだった。
それはきっと、雲人がいつでもどんな時でもポジティブ思考だからだろう。