決戦の日、スターフォールの奇跡
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星獣たちの暴走を止めろ! バトル編 3
リーニャ・クラフレットは、星獣メロディカカオヘビの【らっくん】と【カオスメタモルフォーゼ】で一心同体化して、【ゲイルワイバーン】で出来た翼で空から水を纏うシカを探す。
らっくんの姿が見えないのは寂しいが、【彗星のエムシ】を通した心の繋がりがあるし、なにより一体化して感覚を共有している安心感がある。
「なるだけ早く戻してあげたいんだよね」
痛いのは嫌だ。
苦しいのも、辛いのも、自分はこんなことをしたくないのに、させられるっていうのも嫌なものだ。
理性を失うということは、とても怖いことだ。
暴れる星獣たちも、今そんな苦しみの中にいるのだと思えば、危険を犯してでも救いたいと思う。
しかし滅多に見つからないと言うレア星獣を、空から眺めて探すのは容易なことではない。
水辺の当たりを旋回しながらシカを探すリーニャに、背後からタカの姿をした星獣が襲いかかった。
「わっ……!」
バランスを崩したリーニャはらっくんの首にしがみつき、なんとか体勢を立て直す。
「痛くしちゃうのはごめんね……でも、バトルでしか私には戻せないから……せめて早く終わるように……!」
らっくんの【漆黒の角】を翳しながら、タカの姿の星獣に突撃。
【ゲイルワイバーン】の真空の刃でタカの翼を切り裂きながら、【彗星のエムシ】で横一閃で仕留めた。
力尽きたタカの姿の星獣が地面へと落ちると同時に結晶が転がる。
「出来るだけ早めに…痛くしないように皆を助けてあげたいな……」
星獣たちとの戦いに胸を痛めながら、リーニャは再び水を纏ったシカを探し始めた。
黒瀬 心美は星獣クラリレットネコの【クロ】に【恒星の鞍】に乗って、戦場を駆け巡る。
狙うのは、雷を纏ったトラの姿の星獣だ。
滅多に姿を見せないというが、戦場を隈なく回っていれば、いつかは出会えるはずだ。
「――ほら、見つけた」
運よく雷を纏うトラの姿を発見した心美は、クロに騎乗したまま愛刀の【紅煌】による炎の斬撃を放つ。
先手による牽制攻撃を仕掛けるつもりだったが、雷を纏ったトラは電撃で斬撃を弾くと、意気揚々と心美と向き合った。
「やっぱり厄介なのは雷撃か……クロ! キッツいねこぱんちをお見舞いしてやんな!」
クロが【避雷鉄蹄】でトラの電撃をいなしつつ、攻撃を仕掛ける。
雷のガードが弱まった分、攻撃は届いているが、威力が足りない。
クロは、トラの攻撃をかわしながら、少しずつ何度もダメージを入れようとするが、トラ相手に接近戦は危険だ。
馬並みに巨大化しているとは言え、体躯は雷を纏うトラの星獣の方がクロより大きい。
雷撃のみならず、太い腕から繰り出されるスピードのある一撃は、クロにとってはとても重く、加えてトラを探すために長時間走りつづけたせいで、クロの体力は限界に迫っていた。
「クロっ!!!」
避けそこねたトラの一撃が、クロの腹に深い傷を作り、クロの体が吹っ飛ぶ。
心美はクロに駆け寄ると【キズナオール】で回復を試みるが、僅かな回復では追いつかないほど、クロはダメージを負っていて、とても戦える状況ではない。
「くっ……」
目の前に迫るトラが、再び心美たちに襲いかかろうという時だった。
トラと心美たちの間に、突如巨大な影が割って入った。
まるで壁のように立ち塞がる巨体は、【食神降臨】で巨大化した行坂 貫だった。
貫は巨体を生かし、逃げる人々の盾になりながら、高い位置からレアな星獣を探していた。
「大丈夫。センの仲間達を無意味に傷つけたりはしない」
貫は安全な懐に匿っている星獣オカリナネズミの【セン】に気遣うように声をかけ、【極火二刀】で火をほとばしらせた【灼火鬼灯・影打ち】でトラへと斬りかかる。
しかし雷で全身をガードしているトラには、星獣の力に頼っていない貫の刃はなかなか通らない。
「行くですよディくん。私達の初陣です」
苦戦する貫を、星獣メロディカオオヘビの【ディくん】と【カオスメタモルフォーゼ】で一体化したリュウェル・フリードマンが援護する。
リゥウェルは【避雷鉄蹄】でトラの雷撃の威力を弱め、【アストラルグローブ】による攻撃で、トラの意識を貫とリュウェルの二人に分散させる。
「まだ火力が足りないか」
貫は【麻辣焦熱】凄まじい熱攻撃を加えるが、やはりその威力は強力な星獣の力を持つトラの前では限定的だ。
しかし、貫は攻撃の手を緩めない。
【灼火鬼灯・影打ち】による攻撃と、【天舞刃扇】による攻撃を織り交ぜながら、トラを防戦一方に追い込んで行く。
その間に、リュウェルは【ライトニングブレイク】の力を溜める。
「とーちゃん、いくよ!!!」
リュウェルの声に弾かれたように貫が後ろへと飛び退き、【麻辣焦熱】を放った。
リュウェルの極太の光のレーザーと、貫の熱線は、トラを覆う雷の膜を破り、トラを真正面から撃ち抜いた。
深いダメージを負ったトラはその場に倒れ、結晶と化した。
リーニャ・クラフレットは、星獣メロディカカオヘビの【らっくん】と【カオスメタモルフォーゼ】で一心同体化して、【ゲイルワイバーン】で出来た翼で空から水を纏うシカを探す。
らっくんの姿が見えないのは寂しいが、【彗星のエムシ】を通した心の繋がりがあるし、なにより一体化して感覚を共有している安心感がある。
「なるだけ早く戻してあげたいんだよね」
痛いのは嫌だ。
苦しいのも、辛いのも、自分はこんなことをしたくないのに、させられるっていうのも嫌なものだ。
理性を失うということは、とても怖いことだ。
暴れる星獣たちも、今そんな苦しみの中にいるのだと思えば、危険を犯してでも救いたいと思う。
しかし滅多に見つからないと言うレア星獣を、空から眺めて探すのは容易なことではない。
水辺の当たりを旋回しながらシカを探すリーニャに、背後からタカの姿をした星獣が襲いかかった。
「わっ……!」
バランスを崩したリーニャはらっくんの首にしがみつき、なんとか体勢を立て直す。
「痛くしちゃうのはごめんね……でも、バトルでしか私には戻せないから……せめて早く終わるように……!」
らっくんの【漆黒の角】を翳しながら、タカの姿の星獣に突撃。
【ゲイルワイバーン】の真空の刃でタカの翼を切り裂きながら、【彗星のエムシ】で横一閃で仕留めた。
力尽きたタカの姿の星獣が地面へと落ちると同時に結晶が転がる。
「出来るだけ早めに…痛くしないように皆を助けてあげたいな……」
星獣たちとの戦いに胸を痛めながら、リーニャは再び水を纏ったシカを探し始めた。
黒瀬 心美は星獣クラリレットネコの【クロ】に【恒星の鞍】に乗って、戦場を駆け巡る。
狙うのは、雷を纏ったトラの姿の星獣だ。
滅多に姿を見せないというが、戦場を隈なく回っていれば、いつかは出会えるはずだ。
「――ほら、見つけた」
運よく雷を纏うトラの姿を発見した心美は、クロに騎乗したまま愛刀の【紅煌】による炎の斬撃を放つ。
先手による牽制攻撃を仕掛けるつもりだったが、雷を纏ったトラは電撃で斬撃を弾くと、意気揚々と心美と向き合った。
「やっぱり厄介なのは雷撃か……クロ! キッツいねこぱんちをお見舞いしてやんな!」
クロが【避雷鉄蹄】でトラの電撃をいなしつつ、攻撃を仕掛ける。
雷のガードが弱まった分、攻撃は届いているが、威力が足りない。
クロは、トラの攻撃をかわしながら、少しずつ何度もダメージを入れようとするが、トラ相手に接近戦は危険だ。
馬並みに巨大化しているとは言え、体躯は雷を纏うトラの星獣の方がクロより大きい。
雷撃のみならず、太い腕から繰り出されるスピードのある一撃は、クロにとってはとても重く、加えてトラを探すために長時間走りつづけたせいで、クロの体力は限界に迫っていた。
「クロっ!!!」
避けそこねたトラの一撃が、クロの腹に深い傷を作り、クロの体が吹っ飛ぶ。
心美はクロに駆け寄ると【キズナオール】で回復を試みるが、僅かな回復では追いつかないほど、クロはダメージを負っていて、とても戦える状況ではない。
「くっ……」
目の前に迫るトラが、再び心美たちに襲いかかろうという時だった。
トラと心美たちの間に、突如巨大な影が割って入った。
まるで壁のように立ち塞がる巨体は、【食神降臨】で巨大化した行坂 貫だった。
貫は巨体を生かし、逃げる人々の盾になりながら、高い位置からレアな星獣を探していた。
「大丈夫。センの仲間達を無意味に傷つけたりはしない」
貫は安全な懐に匿っている星獣オカリナネズミの【セン】に気遣うように声をかけ、【極火二刀】で火をほとばしらせた【灼火鬼灯・影打ち】でトラへと斬りかかる。
しかし雷で全身をガードしているトラには、星獣の力に頼っていない貫の刃はなかなか通らない。
「行くですよディくん。私達の初陣です」
苦戦する貫を、星獣メロディカオオヘビの【ディくん】と【カオスメタモルフォーゼ】で一体化したリュウェル・フリードマンが援護する。
リゥウェルは【避雷鉄蹄】でトラの雷撃の威力を弱め、【アストラルグローブ】による攻撃で、トラの意識を貫とリュウェルの二人に分散させる。
「まだ火力が足りないか」
貫は【麻辣焦熱】凄まじい熱攻撃を加えるが、やはりその威力は強力な星獣の力を持つトラの前では限定的だ。
しかし、貫は攻撃の手を緩めない。
【灼火鬼灯・影打ち】による攻撃と、【天舞刃扇】による攻撃を織り交ぜながら、トラを防戦一方に追い込んで行く。
その間に、リュウェルは【ライトニングブレイク】の力を溜める。
「とーちゃん、いくよ!!!」
リュウェルの声に弾かれたように貫が後ろへと飛び退き、【麻辣焦熱】を放った。
リュウェルの極太の光のレーザーと、貫の熱線は、トラを覆う雷の膜を破り、トラを真正面から撃ち抜いた。
深いダメージを負ったトラはその場に倒れ、結晶と化した。