決戦の日、スターフォールの奇跡
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星獣たちに想いよ届け! ライブ編 3
「なんだか大変な状況になりましたね……マスター、にゃんさん……」
ナレッジ・ディアはステージ袖で、入れ代わり立ち代わりでステージ周辺で暴れる星獣たちを前に、マスターであるクロティア・ライハと星獣クラリネットネコの【にゃんさん】に向けて不安げな一言を零す。
「私のハコダテのスタイルのレベルだとサポートすら出来ないわね……」
クロティアも表情を強張らせ、今回はオキナワのスタイルで、ステージではサポートに徹することを決める。
「ナレッジのライブでどれだけ星獣に認められるかはわかりませんが……できる事はしますよ!
にゃんさん! 頑張りましょう!」
ナレッジたちがステージに立つ番になり、ナレッジはにゃんさんと共に、クロティアの流す【Aゲームメイカー】の音楽に合わせて踊り始める。
クロティアは、【ボリュームエフェクト】をゲーム機の音にかけ、暴れる星獣たちの関心を引き寄せようとする。
ナレッジはクロティアの演出する音にイメージを合わせて、にゃんさんに【水泡のヴェール】を纏わせると、【アイスフィールド】でステージに氷の演出を加える。
冷たさを感じるステージに、ペンギンの姿をした星獣や、シロクマの姿の星獣が、心地よさそうにステージに寄って来た。
一定の興味を引きつけられたと感じたところで、ナレッジは【ラッピングリボン】を巻いた【マイクロッド】でひらひらとリボンを操り、じゃれつくにゃんさんと楽しげに踊る。
クロティアはナレッジとにゃんさんの和むステージに合わせて、音を【スムースバラディア】に切り替え、星獣たちの心を更にリラックスさせようとする。
「ほらほら! 皆さんピリピリしたことなんて忘れて一緒に踊りましょ!」
ネコ寄りの姿の星獣に狙いを定めて、ナレッジがリボンをくるくると回した時だった。
突然、ヒョウの姿をした星獣が飛びかかって来た。
「危ない……マスター!!」
ナレッジは慌ててクロティアの手を引き、ヒョウの攻撃をかわして身を翻す。
ヒョウの星獣の攻撃的な動きに触発され、大人しくしていた星獣たちも再び暴れ始める。
「あれれ……? 逆に星獣さんたちをヒートアップさせちゃったでしょうか?」
「私は次のステージのサポートに残るわ!」
「ナレッジも、マスターとにゃんさんを守る為に残ります!」
次のステージは、緑青 木賊と龍造寺 八玖斗による【緑龍】のパフォーマンスだ。
親交のある木賊のステージであればと、クロティアは二人がステージに上がるまでのつなぎの間、出来るだけ場を落ち着かせようと【Aゲームメイカー】の音楽を流しつづけた。
「これはまた随分と荒れてるっすね。
でもそれは、人と仲良くできるか不安であるからっすよね、きっと」
木賊は星獣トランペットイヌの【あくまき】を引き連れ、ステージを見回す。
「仲良く出来ると示すことが出来れば、皆々落ち着いてくださるはず!」
木賊の力強い言葉に、八玖斗も頷く。
「ああ。理性が飛んでるとはいえ暴れるよりも良いと感じればいいなら、
シンプルに俺達二組が目一杯ライブを楽しんでやって、それでこうなりたいと思わせるのが一番だろ」
八玖斗は星獣オルガンゾウの【大王】の鼻につけた、親愛の証である【おそろいリボン】を自身のポニーテールの結び目につけ、大王に跨る。
大王の上から八玖斗が促すように手を伸ばせば、【あくまきくるみ】の懐にあくまきを入れた木賊もその手を取って、大王の背に乗り上げた。
皆を乗せた大王は、堂々とステージへと一歩を踏み出す。
大王の巨体に揺れたステージに、暴れていた小型の星獣たちは、皆息を潜めて視線をステージへと集中させた。
ステージ中央へと辿りついた大王から、まずは八玖斗が【ノブレスローブ】をはためかせながらステージに着地。
続いて、あくまきを懐に抱いた木賊も【オルトウイング】で飛び降りた。
「皆愉しんでいって欲しいっす」
木賊は【アプトイサムマイク】であくまきと一緒に【奇跡の行進曲】を歌う。
木賊の歌始めに合わせて、八玖斗は【遊星のウコカリカチュ】の光らせた玉を【ライトニングオーラ】で光を纏わせた大王に鼻でキャッチさせると、掴んだ玉をそのまま鼻で勢いよく回してもらう。
そしてそこに、【オルトウィング】で体を浮かせた八玖斗がパフォーマンスを合わせることで、あたかも大王の鼻に八玖斗自身がふり回されてふっ飛んだように見せるパフォーマンスを仕掛ける。
派手なアクションに目を奪われた星獣たちがドッと湧く。
木賊とあきまきは、【遊星のウコカリカチュ】を回し続ける大王の玉から木賊を庇うように、あくまきが飛び出して来て玉を避けるという、仲良しパフォーマンスを見つける。
【緑龍】のパフォーマンスは、【奇跡の行進曲】のテーマの通り、星獣たちとも仲良く、共に手を取ること、がテーマだ。
いよいよ歌のサビ部分に差し掛かり、木賊は【概念上の星獣】で分身したあくまきを客席の星獣たちのもとへと飛び込ませ、歌に【ドラムスサポート】を交えて、星獣たちを踊りに誘う。
少しずつ、リズムに乗り始める星獣たちが現れはじめ、そこから波紋のように楽しげな雰囲気が広がって行くのを感じる。
「楽しく踊り回ることに気が向けば、暴れる気も起こらぬはず故に!」
木賊はあくまきを再び懐に入れ、【オルトウィング】で飛び回り、自ら星獣たちの中に飛び込むと、歌詞の通りに、星獣たちの手を取って、懐のあくまきにも手を伸ばすが、
どうやらあくまきは既に眠気を感じているようだ。あくまきから伸ばされる手がふらふらと覚束ない。
「……あ、あくまき、眠くなっちゃうのは分かるっすけど、どうかもうちょこっとだけ頑張るっすよ」
木賊は小声でささやきながらあくまきを励まし、どうにか自分のパートを歌い終わる。
歌を引き継ぐ八玖斗は、木賊の歌の終わりに合わせて【ふわふわサイクロン】で大王を浮かばせて運び、ステージの前方に着地。
追って自身も、綺麗に着地すると、大王のウタに合わせて光る【遊星のウコカリカチュ】を振り回して踊り、ラップのリズムを刻む。
”ムチャ事もするパーティタイム
それを許し合える笑顔とマイム”
歌詞の通り笑顔を浮かべる八玖斗が、大王の鼻とハイタッチをすると、リズムに乗ったウサギの姿の星獣がピョンピョンと跳ねる。
”例えライムは紡げなくとも
同じリズムで通じ合える
種族を超えるこのビート上
終わるまでずっと最高潮”
ラップパートを終えると、木賊とあくまきも再び歌に加わる。
”キミも歌って 真新しい明日を
心に夢を抱いたら ほらすべてが輝くよ!”
二人と二匹、力を合わせながら高らかに歌い上げた【奇跡の行進曲】の歌詞に籠めた想いは、多くの星獣たちに届き、激しく暴れていたヒョウの姿の星獣も含め、様々な星獣たちが結晶と化した。
世良 延寿は、泉 光凛とステージに立ち、星獣トランペットイヌの【綱吉】、ヒヒちゃんの全員で力を合わせたライブを行う。
「私たちのパフォーマンスで、星獣たちにも笑顔を届けよう、光凛!」
「うん。頑張ろうね!」
友人からの頼みとあって、快く協力に応じた光凛の気合いも充分だ。
延寿は【キズナハミング】で綱吉と“ウタ”をハミングしながら、光凛とウタに合わせたアクロバティックなダンスで踊る。
延寿と光凛は代わる代わるヒヒちゃんに高く放り投げてもらって、【ハイジャンプ】や【アクロバティックキック】を駆使したバク宙やスピンを空中で披露。
ヒヒちゃんは空中から落ちて来る二人をキャッチしては、放り投げるを繰り返す。
めまぐるしい動きを見せるパフォーマンスを面白がって、サルの姿の星獣ははしゃいだように手を叩いた。
「私も光凛も、星獣のみんなが大好きなんだよ。だから、みんなも私たちと仲良くしてくれたら嬉しいな!」
二人と二匹の息の合った楽しげなパフォーマンスは、確かに一部の星獣たちの心に届いたが、暴れる星獣たちの多くを抑えるだけの力はなく、サルやゴリラの姿をした星獣といった、複雑な動きを好む星獣たち数体の結晶化に留まった。
「なんだか大変な状況になりましたね……マスター、にゃんさん……」
ナレッジ・ディアはステージ袖で、入れ代わり立ち代わりでステージ周辺で暴れる星獣たちを前に、マスターであるクロティア・ライハと星獣クラリネットネコの【にゃんさん】に向けて不安げな一言を零す。
「私のハコダテのスタイルのレベルだとサポートすら出来ないわね……」
クロティアも表情を強張らせ、今回はオキナワのスタイルで、ステージではサポートに徹することを決める。
「ナレッジのライブでどれだけ星獣に認められるかはわかりませんが……できる事はしますよ!
にゃんさん! 頑張りましょう!」
ナレッジたちがステージに立つ番になり、ナレッジはにゃんさんと共に、クロティアの流す【Aゲームメイカー】の音楽に合わせて踊り始める。
クロティアは、【ボリュームエフェクト】をゲーム機の音にかけ、暴れる星獣たちの関心を引き寄せようとする。
ナレッジはクロティアの演出する音にイメージを合わせて、にゃんさんに【水泡のヴェール】を纏わせると、【アイスフィールド】でステージに氷の演出を加える。
冷たさを感じるステージに、ペンギンの姿をした星獣や、シロクマの姿の星獣が、心地よさそうにステージに寄って来た。
一定の興味を引きつけられたと感じたところで、ナレッジは【ラッピングリボン】を巻いた【マイクロッド】でひらひらとリボンを操り、じゃれつくにゃんさんと楽しげに踊る。
クロティアはナレッジとにゃんさんの和むステージに合わせて、音を【スムースバラディア】に切り替え、星獣たちの心を更にリラックスさせようとする。
「ほらほら! 皆さんピリピリしたことなんて忘れて一緒に踊りましょ!」
ネコ寄りの姿の星獣に狙いを定めて、ナレッジがリボンをくるくると回した時だった。
突然、ヒョウの姿をした星獣が飛びかかって来た。
「危ない……マスター!!」
ナレッジは慌ててクロティアの手を引き、ヒョウの攻撃をかわして身を翻す。
ヒョウの星獣の攻撃的な動きに触発され、大人しくしていた星獣たちも再び暴れ始める。
「あれれ……? 逆に星獣さんたちをヒートアップさせちゃったでしょうか?」
「私は次のステージのサポートに残るわ!」
「ナレッジも、マスターとにゃんさんを守る為に残ります!」
次のステージは、緑青 木賊と龍造寺 八玖斗による【緑龍】のパフォーマンスだ。
親交のある木賊のステージであればと、クロティアは二人がステージに上がるまでのつなぎの間、出来るだけ場を落ち着かせようと【Aゲームメイカー】の音楽を流しつづけた。
「これはまた随分と荒れてるっすね。
でもそれは、人と仲良くできるか不安であるからっすよね、きっと」
木賊は星獣トランペットイヌの【あくまき】を引き連れ、ステージを見回す。
「仲良く出来ると示すことが出来れば、皆々落ち着いてくださるはず!」
木賊の力強い言葉に、八玖斗も頷く。
「ああ。理性が飛んでるとはいえ暴れるよりも良いと感じればいいなら、
シンプルに俺達二組が目一杯ライブを楽しんでやって、それでこうなりたいと思わせるのが一番だろ」
八玖斗は星獣オルガンゾウの【大王】の鼻につけた、親愛の証である【おそろいリボン】を自身のポニーテールの結び目につけ、大王に跨る。
大王の上から八玖斗が促すように手を伸ばせば、【あくまきくるみ】の懐にあくまきを入れた木賊もその手を取って、大王の背に乗り上げた。
皆を乗せた大王は、堂々とステージへと一歩を踏み出す。
大王の巨体に揺れたステージに、暴れていた小型の星獣たちは、皆息を潜めて視線をステージへと集中させた。
ステージ中央へと辿りついた大王から、まずは八玖斗が【ノブレスローブ】をはためかせながらステージに着地。
続いて、あくまきを懐に抱いた木賊も【オルトウイング】で飛び降りた。
「皆愉しんでいって欲しいっす」
木賊は【アプトイサムマイク】であくまきと一緒に【奇跡の行進曲】を歌う。
木賊の歌始めに合わせて、八玖斗は【遊星のウコカリカチュ】の光らせた玉を【ライトニングオーラ】で光を纏わせた大王に鼻でキャッチさせると、掴んだ玉をそのまま鼻で勢いよく回してもらう。
そしてそこに、【オルトウィング】で体を浮かせた八玖斗がパフォーマンスを合わせることで、あたかも大王の鼻に八玖斗自身がふり回されてふっ飛んだように見せるパフォーマンスを仕掛ける。
派手なアクションに目を奪われた星獣たちがドッと湧く。
木賊とあきまきは、【遊星のウコカリカチュ】を回し続ける大王の玉から木賊を庇うように、あくまきが飛び出して来て玉を避けるという、仲良しパフォーマンスを見つける。
【緑龍】のパフォーマンスは、【奇跡の行進曲】のテーマの通り、星獣たちとも仲良く、共に手を取ること、がテーマだ。
いよいよ歌のサビ部分に差し掛かり、木賊は【概念上の星獣】で分身したあくまきを客席の星獣たちのもとへと飛び込ませ、歌に【ドラムスサポート】を交えて、星獣たちを踊りに誘う。
少しずつ、リズムに乗り始める星獣たちが現れはじめ、そこから波紋のように楽しげな雰囲気が広がって行くのを感じる。
「楽しく踊り回ることに気が向けば、暴れる気も起こらぬはず故に!」
木賊はあくまきを再び懐に入れ、【オルトウィング】で飛び回り、自ら星獣たちの中に飛び込むと、歌詞の通りに、星獣たちの手を取って、懐のあくまきにも手を伸ばすが、
どうやらあくまきは既に眠気を感じているようだ。あくまきから伸ばされる手がふらふらと覚束ない。
「……あ、あくまき、眠くなっちゃうのは分かるっすけど、どうかもうちょこっとだけ頑張るっすよ」
木賊は小声でささやきながらあくまきを励まし、どうにか自分のパートを歌い終わる。
歌を引き継ぐ八玖斗は、木賊の歌の終わりに合わせて【ふわふわサイクロン】で大王を浮かばせて運び、ステージの前方に着地。
追って自身も、綺麗に着地すると、大王のウタに合わせて光る【遊星のウコカリカチュ】を振り回して踊り、ラップのリズムを刻む。
”ムチャ事もするパーティタイム
それを許し合える笑顔とマイム”
歌詞の通り笑顔を浮かべる八玖斗が、大王の鼻とハイタッチをすると、リズムに乗ったウサギの姿の星獣がピョンピョンと跳ねる。
”例えライムは紡げなくとも
同じリズムで通じ合える
種族を超えるこのビート上
終わるまでずっと最高潮”
ラップパートを終えると、木賊とあくまきも再び歌に加わる。
”キミも歌って 真新しい明日を
心に夢を抱いたら ほらすべてが輝くよ!”
二人と二匹、力を合わせながら高らかに歌い上げた【奇跡の行進曲】の歌詞に籠めた想いは、多くの星獣たちに届き、激しく暴れていたヒョウの姿の星獣も含め、様々な星獣たちが結晶と化した。
世良 延寿は、泉 光凛とステージに立ち、星獣トランペットイヌの【綱吉】、ヒヒちゃんの全員で力を合わせたライブを行う。
「私たちのパフォーマンスで、星獣たちにも笑顔を届けよう、光凛!」
「うん。頑張ろうね!」
友人からの頼みとあって、快く協力に応じた光凛の気合いも充分だ。
延寿は【キズナハミング】で綱吉と“ウタ”をハミングしながら、光凛とウタに合わせたアクロバティックなダンスで踊る。
延寿と光凛は代わる代わるヒヒちゃんに高く放り投げてもらって、【ハイジャンプ】や【アクロバティックキック】を駆使したバク宙やスピンを空中で披露。
ヒヒちゃんは空中から落ちて来る二人をキャッチしては、放り投げるを繰り返す。
めまぐるしい動きを見せるパフォーマンスを面白がって、サルの姿の星獣ははしゃいだように手を叩いた。
「私も光凛も、星獣のみんなが大好きなんだよ。だから、みんなも私たちと仲良くしてくれたら嬉しいな!」
二人と二匹の息の合った楽しげなパフォーマンスは、確かに一部の星獣たちの心に届いたが、暴れる星獣たちの多くを抑えるだけの力はなく、サルやゴリラの姿をした星獣といった、複雑な動きを好む星獣たち数体の結晶化に留まった。