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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

決戦! オーサカ料理コンテスト!

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決戦! オーサカ料理コンテスト!
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【2-3-2】

「幸いあれ 愛し合う者達へ 恵あれ 目の前が明かるき事を 今、山と海が結ばれん」

 龍造寺 八玖斗の伸びやかな歌声は、混沌としていた会場をいったん落ち着かせてくれた。

「山より染み出した水は降り、川となり、そして海に」

 歌と共に【山海膳】の調理を始めた八玖斗は、まずは【歴戦の古土鍋】を使って鮭ご飯を炊き上げた。
 デスマロンの身を使用して寒天寄せを素早く冷やす。

「海より昇りし水は天に昇り、雨となり、また山へ」

 冷やし化けキノコ、更にオモイデ草を加えてひじきとキノコの煮物には深みを。
 【イクラ漬け】を使用し、めかぶとオクラを加えたイクラの山かけはネバネバに仕上げた。
 アラ味噌汁の味見をし、【万世大漁】で海の祝福を視覚化する。
  最後に火焔ヒツジの肉を【後光スライス】で切り分け、【食神の言祝ぎ】で味付けてから焼いていく。

「味の探求者の美食家と呼ばれる程の者が、たった一食の最高に出会ったから満足ってか?ふざけんなよ」

「一秒先の最高を求め続ける…その歩みを止めんじゃねえよ」

 と、グルメ仙人の前に料理を差し出した。
 八玖斗と同じタイミングで、宇津塚 倖々葉

「んじゃ俺も☆  【歴戦の古土鍋】を使って麻婆豆腐を作るぞな☆」

 【デスマロンのトゲスパイス】と【ジーマーミ豆腐】を使って早速調理に取りかかる。
 【巧みな技術】で【ジーマーミ豆腐】をクローバーの形に切ると、

「へへ……やっぱこういうところで俺らしさを出しとかないと☆」

 【伝説食材:太陽コメ】は【スープストック】でほかほかに炊き上がるようしておき、炊き上がったご飯は【巧みな技術】で男女が向かい合ったように形に整える。
 その間りんごの形を作り、その周りに敷き詰めるようにして麻婆豆腐を盛り付ける。

「『神々の婚礼』・・・イメージどおり!」

 【幸福の虹花火】を飾って華やかさを演出し、更に【スターリーフライヤー】で完成させる。

「はぴはぴな麻婆豆腐、出来上がりぞな~♪」

「──随分と威勢のいい料理じゃ。これはうまい」

 そう言っておいしそうに食べるグルメ仙人のために、深郷 由希菜も【料理:夏野菜の赤スープそうめん】を振る舞おうと、【歴戦の古土鍋】を抱えて奮闘していた。
 太陽コメを少し硬めに炊き上げ、平たい深めお皿を用意する。

「倖々葉に負けてられない! あ、スープは残しておいて……と。このためにわざとそうめん少なめにしたんだから」

  【オフクロテイスト】を使いながら別にしたスープを火に掛け、【豆乳】を加えて混ぜてからチーズ掛けて「夏野菜の入った赤スープリゾット」にアレンジしてみせた。

「じゃじゃーん、リゾットかんせーい!」

【スターリーフライヤー】でおまじないをかければ、もっとおいしくなるはずだ。

「グルメ仙人さん、まずは俺にお墨付きくれてありがとう。だから、恩返しになったらいいなと思って参加したよ!」

 グルメ仙人は由希菜が出した皿を見て、

「ふむ……うまそうではある。だが、残念ながらテーマに合っておらん」

 そう言った。

「でも、料理は神様の多重婚だよ。食材一つ一つに神様がいるんだもの。そうでしょう? テーマは神々の婚礼だけど、俺は日本の考え方でいくよ!」

 みんなにおいしく食べてもらいたい、由希菜はそう思ってここにいる全員分の皿を用意していたのだった。

「テーマから逸脱しても、誰かのことを思えるというのは大きな成長じゃな」

 満足そうなグルメ仙人に、もはや洗脳されている様子は全く感じなかった。
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