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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

決戦! オーサカ料理コンテスト!

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決戦! オーサカ料理コンテスト!
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【2-2-2】

「【思い出のお好み焼き】で、まるごと全部思い出してもらうからね!」

 コテを持って十五郎に宣戦布告をし、 リーニャ・クラフレットは【妖包丁・國雨】で食材をザクザクと
刻み始めた。
 大量のキャベツ、火焔マトン、冷やし化けキノコ。
 
 黒瀬 心美も一緒にお好み焼きを作ってくれており、結果がどうなるか分からない「戦い」を前にして、共に調理することでお互いにどこか安心があった。
 リーニャは【金剛ニシキゴイ】もためらうことなく腸を出し、きれいに捌いていく。

「……ふふ、あの時みんな凄かったなあ……」

 【金剛ニシキゴイ】を捕獲できたのは、十五郎に借りた虹色クリームのお陰だった。
 それを思い出して、リーニャがふっと笑顔になる。
 お礼の気持ちも生地にこめて、卵と小麦粉、そして出汁と水を混ぜてキャベツも投入した。
 心美はお好み焼きの生地を鉄板の上に広げ、コテを二つ持つ。
 それを【ベーシックリズム】でテンポよく打ち鳴らしたり、鉄板を叩いたりして、調理中もリーニャや皆を楽しませてくれた。
 時折、歌をっては器用に生地を焼き上げて行く。
 リズムに合わせて鉄板の上で踊る食材を見ていると、どんなものが出来上がるのか誰もがワクワクするだろう。
 【ローリングアクション】を使ってアクロバティックなお好み焼きの回転を見せたりと、おいしさに加えてサービス精神もたっぷりだ。

「この「返し」、最初は全然出来なかったんだよね……」

「そうなんだぁ……今はとっても上手」

 心美は、懐かしい経験を思い出してほしいという思いをこめて、生地の中に【オフクロテイスト】を使って「オモイデ草」も入れていた。

「きっと、思い出させてみせる」

「……うん!!」

 リーニャもせっかく整えた丸い形が生焼けにならないよう鉄板の上で両面をしっかりと焼き、こんがりしてきたらソースとマヨネーズで手早くデコレーション。爪楊枝で線を引けば、まるでレースのような模様になる。
 ソースには、心美が【虹色クリーム】をほんの少しだけ混ぜていた。
 見る角度によってキラキラと光り、見た目にも面白い。
 リーニャが青のりを【食神の言祝ぎ】を使ってふりかけ、【スターリーフライヤー】で仕上げのおまじないをかけた。
 そこへ【デスマロンのトゲスパイス】をまぶす心美。

「「神々の婚礼」をイメージした、『美味しさと楽しさのミックス玉』。まさに食べるビックリ箱だよ!」

 二人は暖かいうちにお好み焼きを十五郎の前に出して、

「みんなが笑顔になり、常に新しいものを模索して行く…そんな願いを込めて。どうぞご賞味あれ!」

「たくさん食べて、たくさん思い出してください」

 リーニャと心美にできるのは、ここまでだった。
 後はお好み焼きがすべてを解決してくれるはずだ。
 十五郎は多くを語らず、コテをくるりと回転させてから食べ進めて行く。
 箸や皿は使わないのが本場の食べ方だ。
 コテだけで熱々のできたてを食べる。

「──粉もんをどうやってここまで理解した?……うまいよ」

「え……まさか──?」

 リーニャと心美が顔を見合わせる。
 正気に戻ったのだろうか、十五郎のおいしそうな表情は、ノイズ料理を食べたときのものとは全く違っていた。

「俺のおにぎりが、ノイズなんかに負けてたまるかなのぜ!」
 
 天導寺 朱が炊き立ての【太陽コメ】を【お米マスタリー】でおにぎりにしながら【オフクロテイスト】を出す。

「お米一粒の中には、神様が居るのぜ。つまり、おにぎりは神様なのぜ!」

 三角形のおにぎりを二つ作る。
 そしてお米が露出するように【オモイデ草】の上の部分を使って衣のようにくるんだ。
 薄切りにした【火焔マトン】の肉をたれに漬け込み、【薫香七輪】で焼く。
 その最中、【大火の舞】で全身に炎を纏いながら踊り、おにぎりたちを祝福するようなパフォーマンスを披露してみせた。
 焼けた肉を【オモイデ草】 の上から巻き、二つのおにぎりを寄り添うように並べて皿に盛り付ける。

「愛情たっぷり、あっつあつのおにぎりカップルなのぜ!」

 審査員席で仏頂面のまま座っていた芹沢ナズナの祖父・芹沢ゴギョウ。
 彼の前に置かれたおにぎりは、朱なりの工夫を精一杯凝らした一品だ。
 カップル風の肉巻きおにぎりつかんで、一口で食べたゴギョウは、

「米じゃ……しっかりと米の味がする。うまく炊き上げたな……」

 たった一口で正気を取り戻したのだった。

「へへ。俺のおにぎりは、ノイズ料理なんかよりよっぽどうまいのぜ?」

 ゴギョウは夢中で食べながら、深い味を確かめるように何度も頷いてくれたのだった。
 後ほど、おにぎりたちはアイドルたちにも軽食として振る舞われ、満足すぎる軽食として全員の小腹を満たした。
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