決戦! オーサカ料理コンテスト!
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リアクション
【2-2】
矢野 音羽は玲花が作った料理とは反対の『邪気払い』と呼ばれる料理を作ろうとしていた。
小正月によく振る舞われるという小豆粥。
まずは【後光スライス】で材料を食べやすて大きさに切り、【歴戦の古土鍋】に熱湯と太陽コメを入れた。
コメが土鍋の底にくっつかないよう時々かき混ぜ、一気に煮立たせる。
「コメを熱湯から煮ると、糊状にならずに美味しく仕上がりますね」
鍋をのぞき込んだ早乙女 綾乃は、土鍋にそっと蓋を落とした。
「火傷しないでね? 火加減を見る時は必ず気をつけて」
音羽がさいの目に切った餅を網に乗せて、火にかける。
焼き色がつく頃にはコメも炊き上がっているはずだ。
「お餅を鍋の中に入れないのはどうしてだったか分かる?」
音羽から料理の指南を受けているような気持ちになった綾乃は、
「えっと、焼いてから土鍋に入れる方がお餅の香ばしさが出るからです」
音羽はうんうんと頷き、別に茹でておいた小豆と焼き上がった餅、そして細かく刻んだオモイデ草を土鍋に入れて1~2分待つ。
「そろそろいいかな?」
音羽は【クリスタルソルト】でパフォーマンスを披露すると、【食神の言祝ぎ】で塩と隠し味の【蝶香料】で味を整え、ここで一口味見をしてみた。
「あっつ。食べてみる?」
「はいっ。あふっっ」
小豆粥はやわらかくなった小豆がアクセントになり、体にも優しい味に仕上がっている。
コメの炊き上がり具合もちょうどいい。
「もっともーっと、美味しくなぁれっ☆」
綾乃は完成した小豆粥に【スターリーフライヤー】でおまじないをかける。
それから【漆塗りのお盆】に乗せ、ゆっくりと審査員たちの所へ運んでいく。
手は震えていたが、【オフクロテイスト】を使うことで温かみのある懐かしい感じを醸し出していた。
「オモイデ草で神々で金色を、太陽コメで婚礼の純白を表現しました。どうぞ召し上がって!」
できたての一品を猪尻十五郎の前に置く。
十五郎は、「うまい」と一言を発しただけで、後は食べ尽くしてしまうまで一言も話さなかった。
だが、空になった皿を置いた瞬間、ニッと極上の笑みを見せ、ピースをして彼女たちを称えたのだった。
矢野 音羽は玲花が作った料理とは反対の『邪気払い』と呼ばれる料理を作ろうとしていた。
小正月によく振る舞われるという小豆粥。
まずは【後光スライス】で材料を食べやすて大きさに切り、【歴戦の古土鍋】に熱湯と太陽コメを入れた。
コメが土鍋の底にくっつかないよう時々かき混ぜ、一気に煮立たせる。
「コメを熱湯から煮ると、糊状にならずに美味しく仕上がりますね」
鍋をのぞき込んだ早乙女 綾乃は、土鍋にそっと蓋を落とした。
「火傷しないでね? 火加減を見る時は必ず気をつけて」
音羽がさいの目に切った餅を網に乗せて、火にかける。
焼き色がつく頃にはコメも炊き上がっているはずだ。
「お餅を鍋の中に入れないのはどうしてだったか分かる?」
音羽から料理の指南を受けているような気持ちになった綾乃は、
「えっと、焼いてから土鍋に入れる方がお餅の香ばしさが出るからです」
音羽はうんうんと頷き、別に茹でておいた小豆と焼き上がった餅、そして細かく刻んだオモイデ草を土鍋に入れて1~2分待つ。
「そろそろいいかな?」
音羽は【クリスタルソルト】でパフォーマンスを披露すると、【食神の言祝ぎ】で塩と隠し味の【蝶香料】で味を整え、ここで一口味見をしてみた。
「あっつ。食べてみる?」
「はいっ。あふっっ」
小豆粥はやわらかくなった小豆がアクセントになり、体にも優しい味に仕上がっている。
コメの炊き上がり具合もちょうどいい。
「もっともーっと、美味しくなぁれっ☆」
綾乃は完成した小豆粥に【スターリーフライヤー】でおまじないをかける。
それから【漆塗りのお盆】に乗せ、ゆっくりと審査員たちの所へ運んでいく。
手は震えていたが、【オフクロテイスト】を使うことで温かみのある懐かしい感じを醸し出していた。
「オモイデ草で神々で金色を、太陽コメで婚礼の純白を表現しました。どうぞ召し上がって!」
できたての一品を猪尻十五郎の前に置く。
十五郎は、「うまい」と一言を発しただけで、後は食べ尽くしてしまうまで一言も話さなかった。
だが、空になった皿を置いた瞬間、ニッと極上の笑みを見せ、ピースをして彼女たちを称えたのだった。