決戦! オーサカ料理コンテスト!
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リアクション
【2-1】
「スイーツってやっぱり、見た目重視だと思うのよね~」
山のように食材が積み上げられた簡易キッチンでは、アレクス・エメロードがシャーロット・フルールから受け取った【禁断のパプリカ】を使い、【包丁砥ぎ】で磨き上げた【妖包丁・國雨】を駆使して着々と下ごしらえを進めていた。
「おらよ、シャロ」
彼と背中合わせで早速調理を始めたシャーロットは、アレクスが【お米マスタリー】で極めてから【甲殻砕きの一撃】によって粉砕した太陽コメ粉をボウルに入れる。
そこへオモイデ草を混ぜ込み、黄金のパイ生地を手際良く作っていった。
「なかなかいい仕事するだろ?」
「ん~~さすがアレクちゃんだね♪」
シャーロットはニコッと微笑み、【スープストック】を発動させて次の工程へ。
【極彩エプロン】を赤く煌めかせながら、【歴戦の古土鍋】でどんどんパイを焼き上げていく
パイの黄金塔を作るため、とにかく数多くのパイが必要なのだ。
「しっかり甘味はあるから、期待しててね~咲夜ちゃん☆」
どこかうつろな表情で審査員席に座る咲夜にウインクをして、シャーロットは再び手を動かした。
アレクスが【後光スライス】でカットし、色つやを引き立たせた伝説の食材の数々はまさに黄金色に輝いている。
たっぷりのフルーツを使ったパイを【盛り付けテクニック】の飴細工の技で固めると、真紅のパプリカ製鳳凰と黄金の塔が出来上がった。
最後に仕上げに、シャーロットが【スターリーフライヤー】のおまじないでより一層輝かせた黄金塔の上に、【禁断のパプリカ】から切り出したパーツを飴細工で組み合わせ、二人でゆっくりと神鳥の飾り切りを乗せる。
「そーっとな……慌てるなよシャロ……」
【食神の言祝ぎ】で煌めく羽のように細工したオモイデ草の葉と美しい花を散らすと、二羽の神鳥が結んだ婚姻を祝うかのような見事なパイが出来上がった。
同じタイミングで、虹村 歌音もウィリアム・ヘルツハフトと共にデスマロンと虹色クリームを使った【虹の富士山モンブラン】を作っていた。
しかも、大きさはコンテスト用の特大サイズだ。
「虹色クリームが、見た目の華やかさと一口ごとに変わるフルーツの味わいを、そして山頂に添えた「デスマロン」が……クリームと調和するとびっきりの甘さを楽しませてくれる、「虹のパティシエ」特製のスペシャリテ?」
レシピに添えられていた走り書きを読んでいた歌音。
「なんだか雑誌に載せる文言のようだな」
飴細工を土台にして、【禁断のパプリカ】を飾りつける【凰の飾り切り】を作っていたウィリアムがふとそんなことを言った。
「こうやって書くと、スペシャリテもすっごくおいしそうに思うよね?」
「まぁ……歌音がそう思うなら、そうなんだろう」
ウィリアムはアレクスが作った【鳳の飾り切り】と対をなすようにして、番いの神鳥「鳳凰」を象ったものを仕上げる。
雄である『鳳』をシャーロットが作った【山神に捧ぐパイの黄金塔】の頂に乗せた。
雌である『凰』は、歌音が作った【虹の富士山モンブラン】の山頂に飾り立て、互いを見つめ合うように配置する。
「まさに「番いの神鳥の婚礼」……だな」
離れた位置からバランスが悪くないかを確認するウィリアムは、【入刀賛賀】で食材への感謝を込めた捌きを見せた。
【風雅のクロスコード】の後に【爛漫クロスコード】を使うことで、スペシャリテを繊細かつ華やかに仕立てる。
【虹の富士山モンブラン】をシャーロットが作った【山神に捧ぐパイの黄金塔】と並べて盛りつけると、日本のシンボル「富士山」と「五重塔」を映した風景写真を切り取ったような作品となった。
ウィリアムとアレクスの共同作品となった【鳳凰の飾り切り】をそれぞれの頂に配置すれば、「番いの神鳥の婚礼」が見事に表現された芸術的なスペシャリテが完成した。
歌音はウィリアムが用意した【極彩色のテーブルセット】の上に、【盛り付けテクニック】で綺麗に一つ一つを盛り付けていく。、 【クリスタルソルト】を華やかに振りかけて、【スターリーフライヤー】で輝きを宿してやると食べるのがもったいないくらいになってしまった。
「すごく食べたいのに……──食べる隙がない……」
完成した【リトルフルール】のスペシャリテは、咲夜に思わず涙を流させるほど芸術的で、食べるのも惜しまれる。
「スイーツってやっぱり、見た目重視だと思うのよね~」
山のように食材が積み上げられた簡易キッチンでは、アレクス・エメロードがシャーロット・フルールから受け取った【禁断のパプリカ】を使い、【包丁砥ぎ】で磨き上げた【妖包丁・國雨】を駆使して着々と下ごしらえを進めていた。
「おらよ、シャロ」
彼と背中合わせで早速調理を始めたシャーロットは、アレクスが【お米マスタリー】で極めてから【甲殻砕きの一撃】によって粉砕した太陽コメ粉をボウルに入れる。
そこへオモイデ草を混ぜ込み、黄金のパイ生地を手際良く作っていった。
「なかなかいい仕事するだろ?」
「ん~~さすがアレクちゃんだね♪」
シャーロットはニコッと微笑み、【スープストック】を発動させて次の工程へ。
【極彩エプロン】を赤く煌めかせながら、【歴戦の古土鍋】でどんどんパイを焼き上げていく
パイの黄金塔を作るため、とにかく数多くのパイが必要なのだ。
「しっかり甘味はあるから、期待しててね~咲夜ちゃん☆」
どこかうつろな表情で審査員席に座る咲夜にウインクをして、シャーロットは再び手を動かした。
アレクスが【後光スライス】でカットし、色つやを引き立たせた伝説の食材の数々はまさに黄金色に輝いている。
たっぷりのフルーツを使ったパイを【盛り付けテクニック】の飴細工の技で固めると、真紅のパプリカ製鳳凰と黄金の塔が出来上がった。
最後に仕上げに、シャーロットが【スターリーフライヤー】のおまじないでより一層輝かせた黄金塔の上に、【禁断のパプリカ】から切り出したパーツを飴細工で組み合わせ、二人でゆっくりと神鳥の飾り切りを乗せる。
「そーっとな……慌てるなよシャロ……」
【食神の言祝ぎ】で煌めく羽のように細工したオモイデ草の葉と美しい花を散らすと、二羽の神鳥が結んだ婚姻を祝うかのような見事なパイが出来上がった。
同じタイミングで、虹村 歌音もウィリアム・ヘルツハフトと共にデスマロンと虹色クリームを使った【虹の富士山モンブラン】を作っていた。
しかも、大きさはコンテスト用の特大サイズだ。
「虹色クリームが、見た目の華やかさと一口ごとに変わるフルーツの味わいを、そして山頂に添えた「デスマロン」が……クリームと調和するとびっきりの甘さを楽しませてくれる、「虹のパティシエ」特製のスペシャリテ?」
レシピに添えられていた走り書きを読んでいた歌音。
「なんだか雑誌に載せる文言のようだな」
飴細工を土台にして、【禁断のパプリカ】を飾りつける【凰の飾り切り】を作っていたウィリアムがふとそんなことを言った。
「こうやって書くと、スペシャリテもすっごくおいしそうに思うよね?」
「まぁ……歌音がそう思うなら、そうなんだろう」
ウィリアムはアレクスが作った【鳳の飾り切り】と対をなすようにして、番いの神鳥「鳳凰」を象ったものを仕上げる。
雄である『鳳』をシャーロットが作った【山神に捧ぐパイの黄金塔】の頂に乗せた。
雌である『凰』は、歌音が作った【虹の富士山モンブラン】の山頂に飾り立て、互いを見つめ合うように配置する。
「まさに「番いの神鳥の婚礼」……だな」
離れた位置からバランスが悪くないかを確認するウィリアムは、【入刀賛賀】で食材への感謝を込めた捌きを見せた。
【風雅のクロスコード】の後に【爛漫クロスコード】を使うことで、スペシャリテを繊細かつ華やかに仕立てる。
【虹の富士山モンブラン】をシャーロットが作った【山神に捧ぐパイの黄金塔】と並べて盛りつけると、日本のシンボル「富士山」と「五重塔」を映した風景写真を切り取ったような作品となった。
ウィリアムとアレクスの共同作品となった【鳳凰の飾り切り】をそれぞれの頂に配置すれば、「番いの神鳥の婚礼」が見事に表現された芸術的なスペシャリテが完成した。
歌音はウィリアムが用意した【極彩色のテーブルセット】の上に、【盛り付けテクニック】で綺麗に一つ一つを盛り付けていく。、 【クリスタルソルト】を華やかに振りかけて、【スターリーフライヤー】で輝きを宿してやると食べるのがもったいないくらいになってしまった。
「すごく食べたいのに……──食べる隙がない……」
完成した【リトルフルール】のスペシャリテは、咲夜に思わず涙を流させるほど芸術的で、食べるのも惜しまれる。