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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

決戦! オーサカ料理コンテスト!

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決戦! オーサカ料理コンテスト!
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【2-5】

「これだけの美食家が揃った覇権を決める大舞台です。食神様も御照覧くださいますから、ササゲるお料理頑張らないと!」

 小鈴木 あえかはわざと玲花に聞こえるよう自分を鼓舞する。
 
 あえかが考え出したのは、「空想食材」料理だ。
 食神たちの苦悩と葛藤を慮って、まだ誰も食べたことがない味の領域に挑戦しようとしていた。
 まずは肉に下味をつけ、肉焼き器で焼き始める。
 肉汁と油が炎の上で弾ける音には、思わず誰もが食欲をそそられた。

「このわたくしの料理に対抗しようというその根性だけは認めてさしあげますわ」

 颯爽と現れた天歌院玲花は、あえかの周りをわざとらしく周回する。
 涼やかな顔をしつつも、丁寧な肉の焼き方には食い入るような目つきで睨んでいたが、ほどなくして勝ち誇ったような笑顔を見せた。

「肉というものは、焼きすぎてしまうと時間の経過と共にどんどん固くなっていってしまうのはご存知?」

 あえかは何も言わず、ただひたすら調理に集中していた。

「焼くのと煮込むのとではかける時間も手順も違っていてよ? 煮込む時は繊維を破壊するまで時間をかけるものだけれど──」

 では失礼、と一声かけて玲花は背を向けた。
 わずかな時間ではあったが、あえかを随分と気にしていたような様子から少なからず玲花を足止めすることができたかも知れない。
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