大規模オーバーラップ“ラ・フォレ・リヴァイブ”
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■天歌院玲花(2)
「現れたわね、てんかりん!」
「ああ可笑しいですこと。こんなひ弱な魔王、見たことないですわ?」
玲花が圧倒的に美しい身のこなしで嘘に近づいて行く。プレッシャーを感じるのか、嘘が眉をひそめて後ずさりした。
美少女エルフ達も、玲花からただならぬ気配を感じるようで、成り行きをじっと静観している。
*
突如、嘘と玲花の間にまばゆい光が落ちた。
「すまないが……待ってもらおうか」
地面に刺さったのは光の剣。堀田 小十郎が放った【二次元キャラ:希望の救世主】が戦う際の姿だ。
小十郎は嘘のそばに立った。
「君に迷いがあるのなら、フェスタの皆の声を聞くといい」
「ほらほら、そんな湿気った顔すんなよ、嘘。あのラ・フォレの魔王っていえば超重要ポジじゃねえか! 楽しんでやらなきゃファンに失礼だぜ」
睡蓮寺 陽介は嘘に明るく笑いかける。
「悩んでるなんてらしくねぇぜ! これで消えるなんて玉じゃねぇだろうよ。いつもみたいに思いっきり掻き回してやれよ!」
「ふふん。残念ながら、この魔王様にはそんな余裕はありませんことよ」
玲花の冷たい言葉を阻止するように、睡蓮寺 小夜が口を開く。
「えっと……わたしには嘘ちゃんが本当に『不死のラ・フォレ』の魔王かなんてわからないけど]
玲花に睨みつけられても、小夜は言葉を止めずまっすぐに嘘を見た。
「一緒にいて楽しかった。わたし、嘘ちゃんに消えて欲しくない、よ……」
嘘は「ありがとうなの」と言って弱く笑った。
「じゃ、俺らは「てんかりん」に特攻かけてくるからよ! 互いに楽しもうぜ!」
陽介が嘘に手を振り、小夜を引き連れてその場を離れた。
「君が自身の心に嘘をつかない事を祈っている」
小十郎は、じっと嘘を見つめて告げた後。
「天歌院玲花……君に勝負を申し込む」
玲花の真正面に立った。
「かまいませんことよ?」
玲花は余裕の笑みを浮かべた。
小十郎達は、仲間のフェスタ生達ができるだけたくさん、嘘に思いを伝えられるようにと願っていた。
そのための時間を捻出するために、玲花に対決を挑んだ。
「誓いはここに、祈りは剣に……」
小十郎は地面に突き立てた光の剣をただの光に戻し、飛び立たせる。
「遍く希望(ひかり)は全ての人に……」
幻想演武(ライブ)が、今、始まる。
*
小夜の【独奏曲では終わらせない】は、たった一人の独唱から始まる。
♪~
「希望は既にここにある……さあ、幻想演武を紡ぐとしよう」
【ムーンライトクライ】を使ったあでやかで抒情的なその独唱に合わせ、小十郎が剣を振る。
それは舞台用の飾り剣。大きな刃に金飾りや宝石を贅沢にあしらった【ヴァルハラを謳う剣】だ。
演舞しながら小十郎が念じると【ヴァルハラを謳う剣】はその力を発揮。
どこからか幻影の雑魚敵が現れ、小十郎に襲い掛かってきた。
雑魚敵たちは空気を読んで小十郎の周りを立ち回った。
小十郎はその立ち回りに【大殺陣回し】の演出を施し、よりいっそう演舞は華やかにした。
「あら、なかなかお見事ですわ」
玲花は、笑いながら、いきなりはいていた靴を脱ぎ捨てた。
「ではわたくしも」
スカートの裾も気にせず、玲花は蝶のようにひらりと舞い、華麗ながらずしりと重そうな拳で虚空を打った。
辺りに甘い突風が巻き起こる。
その風は、とても衝撃的で、
「「「!!!」」」
小十郎、陽介、そして小夜は相殺しきれずダメージを受けた。
「おーっほっほっほ! いかがですこと?」
「なるほど。よく知らないのだが、これがこれがチート、というものなのだな」
「ちっ、やりにくいったらありゃしねぇぜ……」
陽介はにいっと笑った。
「だが、だからこそ燃えるってもんだ!」
*
小十郎はどんどん【ヴァルハラを謳う剣】の雑魚敵を斬り伏せていく。
玲花が対抗して派手にひらりと舞った。
小十郎はミスを誘発しそうになるが、それは想定済みだった。
殺陣は、そもそも想定外があるもの。
小十郎は武の技をも用いて、瞬時に対処。
なんとかミスを切り抜けていく。
「ミスを誘発たぁねちっこい事してくれるぜ。だが小十郎はミスすら演出としてやろうとしてるんだ、俺も負けてらんねぇ!」
陽介は小夜の歌に合わせて【言葉のコーラス】。歌詞を空中に綴り、バックコーラスを響かせる。
*
玲花が舞い闘う姿は確かに美しく、時おり相殺しきれず3人にダメージを与えた。
♪♪~
それでも小夜は歌い続け、小十郎は演舞し、陽介は小夜の歌を彩っていく。
(わたしは一人じゃない……奏でよう、希望の協奏曲を……)
その小夜の想いが、歌にのる。
(十君、兄さん)
小夜はダメージに耐えながら、2人を見る。
2人も頑張って戦っているのが判り、
「歌で皆を支えたい……」
♪♪~
小夜の歌声に力がこもる。
♪ ♪ ♪ ♪
陽介が 【楽譜作成】の楽譜を宙に描くと、描かれた音符の通りピアノの音が鳴り響いた。
仕上げに陽介は【ブレーメンの奇跡】を起こす。
小夜の歌が、数名ながらも音楽隊が演奏しているようなきちんとした曲にブラッシュアップ。
こうして【独唱曲では終わらせない】は、厚みのある協奏曲へと変貌を遂げた。
そして、剣を手に、小十郎が【枠破りのバーンユニバース】の大演武を。
小十郎は、魔王城のライブ空間を斬り破り白紙状態にした。
辺りは魔王城の内部とは思えない真っ白な空間に。
♪♪~
その真っ白いな空間に光が射した。
世界を照らす朝日のようなそれは、【二次元キャラ:希望の救世主】の希望の光。
(十くんの世界に綺麗な星を描こう……)
小夜が【あなたに贈る白昼夢】を発動。
その真っ白い世界に、綺麗な星が灯る夢を見せる。
♪♪~
小夜は最後に【インストゥルメント・ランゲージ】で、歌に想いを込めた。
言葉にならない想いが、旋律にのって聞く者の心に直接伝わる……。
こうして小十郎、陽介、小夜の3人は幻想を紡ぎ、皆の心に光を灯した。
*
「ちょ……ちょっとはりきりすぎましたわ?」
玲花は少し息があがっており、額には汗をかいている。
さすがにどんなチートでも、汗を止めるのは難しいのだろうか。
「はっ! メ、メイクを直してこなくては!」
玲花は顔をぺたぺたすると、慌ててその場を去って行った。
「現れたわね、てんかりん!」
「ああ可笑しいですこと。こんなひ弱な魔王、見たことないですわ?」
玲花が圧倒的に美しい身のこなしで嘘に近づいて行く。プレッシャーを感じるのか、嘘が眉をひそめて後ずさりした。
美少女エルフ達も、玲花からただならぬ気配を感じるようで、成り行きをじっと静観している。
*
突如、嘘と玲花の間にまばゆい光が落ちた。
「すまないが……待ってもらおうか」
地面に刺さったのは光の剣。堀田 小十郎が放った【二次元キャラ:希望の救世主】が戦う際の姿だ。
小十郎は嘘のそばに立った。
「君に迷いがあるのなら、フェスタの皆の声を聞くといい」
「ほらほら、そんな湿気った顔すんなよ、嘘。あのラ・フォレの魔王っていえば超重要ポジじゃねえか! 楽しんでやらなきゃファンに失礼だぜ」
睡蓮寺 陽介は嘘に明るく笑いかける。
「悩んでるなんてらしくねぇぜ! これで消えるなんて玉じゃねぇだろうよ。いつもみたいに思いっきり掻き回してやれよ!」
「ふふん。残念ながら、この魔王様にはそんな余裕はありませんことよ」
玲花の冷たい言葉を阻止するように、睡蓮寺 小夜が口を開く。
「えっと……わたしには嘘ちゃんが本当に『不死のラ・フォレ』の魔王かなんてわからないけど]
玲花に睨みつけられても、小夜は言葉を止めずまっすぐに嘘を見た。
「一緒にいて楽しかった。わたし、嘘ちゃんに消えて欲しくない、よ……」
嘘は「ありがとうなの」と言って弱く笑った。
「じゃ、俺らは「てんかりん」に特攻かけてくるからよ! 互いに楽しもうぜ!」
陽介が嘘に手を振り、小夜を引き連れてその場を離れた。
「君が自身の心に嘘をつかない事を祈っている」
小十郎は、じっと嘘を見つめて告げた後。
「天歌院玲花……君に勝負を申し込む」
玲花の真正面に立った。
「かまいませんことよ?」
玲花は余裕の笑みを浮かべた。
小十郎達は、仲間のフェスタ生達ができるだけたくさん、嘘に思いを伝えられるようにと願っていた。
そのための時間を捻出するために、玲花に対決を挑んだ。
「誓いはここに、祈りは剣に……」
小十郎は地面に突き立てた光の剣をただの光に戻し、飛び立たせる。
「遍く希望(ひかり)は全ての人に……」
幻想演武(ライブ)が、今、始まる。
*
小夜の【独奏曲では終わらせない】は、たった一人の独唱から始まる。
♪~
「希望は既にここにある……さあ、幻想演武を紡ぐとしよう」
【ムーンライトクライ】を使ったあでやかで抒情的なその独唱に合わせ、小十郎が剣を振る。
それは舞台用の飾り剣。大きな刃に金飾りや宝石を贅沢にあしらった【ヴァルハラを謳う剣】だ。
演舞しながら小十郎が念じると【ヴァルハラを謳う剣】はその力を発揮。
どこからか幻影の雑魚敵が現れ、小十郎に襲い掛かってきた。
雑魚敵たちは空気を読んで小十郎の周りを立ち回った。
小十郎はその立ち回りに【大殺陣回し】の演出を施し、よりいっそう演舞は華やかにした。
「あら、なかなかお見事ですわ」
玲花は、笑いながら、いきなりはいていた靴を脱ぎ捨てた。
「ではわたくしも」
スカートの裾も気にせず、玲花は蝶のようにひらりと舞い、華麗ながらずしりと重そうな拳で虚空を打った。
辺りに甘い突風が巻き起こる。
その風は、とても衝撃的で、
「「「!!!」」」
小十郎、陽介、そして小夜は相殺しきれずダメージを受けた。
「おーっほっほっほ! いかがですこと?」
「なるほど。よく知らないのだが、これがこれがチート、というものなのだな」
「ちっ、やりにくいったらありゃしねぇぜ……」
陽介はにいっと笑った。
「だが、だからこそ燃えるってもんだ!」
*
小十郎はどんどん【ヴァルハラを謳う剣】の雑魚敵を斬り伏せていく。
玲花が対抗して派手にひらりと舞った。
小十郎はミスを誘発しそうになるが、それは想定済みだった。
殺陣は、そもそも想定外があるもの。
小十郎は武の技をも用いて、瞬時に対処。
なんとかミスを切り抜けていく。
「ミスを誘発たぁねちっこい事してくれるぜ。だが小十郎はミスすら演出としてやろうとしてるんだ、俺も負けてらんねぇ!」
陽介は小夜の歌に合わせて【言葉のコーラス】。歌詞を空中に綴り、バックコーラスを響かせる。
*
玲花が舞い闘う姿は確かに美しく、時おり相殺しきれず3人にダメージを与えた。
♪♪~
それでも小夜は歌い続け、小十郎は演舞し、陽介は小夜の歌を彩っていく。
(わたしは一人じゃない……奏でよう、希望の協奏曲を……)
その小夜の想いが、歌にのる。
(十君、兄さん)
小夜はダメージに耐えながら、2人を見る。
2人も頑張って戦っているのが判り、
「歌で皆を支えたい……」
♪♪~
小夜の歌声に力がこもる。
♪ ♪ ♪ ♪
陽介が 【楽譜作成】の楽譜を宙に描くと、描かれた音符の通りピアノの音が鳴り響いた。
仕上げに陽介は【ブレーメンの奇跡】を起こす。
小夜の歌が、数名ながらも音楽隊が演奏しているようなきちんとした曲にブラッシュアップ。
こうして【独唱曲では終わらせない】は、厚みのある協奏曲へと変貌を遂げた。
そして、剣を手に、小十郎が【枠破りのバーンユニバース】の大演武を。
小十郎は、魔王城のライブ空間を斬り破り白紙状態にした。
辺りは魔王城の内部とは思えない真っ白な空間に。
♪♪~
その真っ白いな空間に光が射した。
世界を照らす朝日のようなそれは、【二次元キャラ:希望の救世主】の希望の光。
(十くんの世界に綺麗な星を描こう……)
小夜が【あなたに贈る白昼夢】を発動。
その真っ白い世界に、綺麗な星が灯る夢を見せる。
♪♪~
小夜は最後に【インストゥルメント・ランゲージ】で、歌に想いを込めた。
言葉にならない想いが、旋律にのって聞く者の心に直接伝わる……。
こうして小十郎、陽介、小夜の3人は幻想を紡ぎ、皆の心に光を灯した。
*
「ちょ……ちょっとはりきりすぎましたわ?」
玲花は少し息があがっており、額には汗をかいている。
さすがにどんなチートでも、汗を止めるのは難しいのだろうか。
「はっ! メ、メイクを直してこなくては!」
玲花は顔をぺたぺたすると、慌ててその場を去って行った。



