天に抗う人々の為のスケルツォ
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リアクション
――3――
フェスタ生達からノイズに冒されていたことを聞いたクレセントハート達は、生贄にしようとしていた女性に謝っていた。
「本当にすまない。もう少しで大変なことをしてしまうところだった……」
「もういいの。こうして助かったんだし、お陰でとても素敵なものが見られたのだもの」
女性は謝る人々を気遣い、努めて明るく振る舞っているようだが、ライブを見られたのが嬉しかったというのは、本音かもしれない。
クレセントハート達は、儀式を行うことはやめたが、まだ†タナトス†への怒りや憎しみが消えたわけではないようだ。
「生贄なんか使っちゃいけないが、†タナトス†へのこの憎しみが消えたわけじゃない。今でも殺してやりたいくらい憎い」
「でも、僕達はクレセントハートになったからこそ、生命の大切さをこのネヴァーランドで最も知っている……。
やっぱり、殺すだなんてことは考えちゃいけなかったんだよ」
そんな風に話している声が、フェスタ生達の耳にも聞こえてきた。
「ありがとう。貴方達のお陰で、私たちは仲間を生贄にするなどという恐ろしい行為をしなくてすみました。
私たちの憎しみは簡単には消えません。ですが、もっと違う方法で†タナトス†に抗っていこうと思います」
儀式を行おうとしていたクレセントハートの中で、リーダーらしき男性がフェスタ生達に頭を下げに来た。
「しかし、何故このような儀式を行おうとしたんだ?」
駿がずっと疑問に感じていたことを男性に問いかける。
「実は、私や他の何人かは葬儀屋でして。死者の想いを慰撫し、それを神秘的な力へと変えて行使することができるのです。
その関係で様々な儀式についての知識もあったのですが、今回は暴走した憎しみや怒りのせいで、恐ろしい儀式を編み出してしまいました」
男性は申し訳なさそうに、そして悲しそうにそう話す。
「なるほど、そういうことだったか」
駿は軽く腕を組み、片手で顎に触れながら納得している。
「まあまあ、とりあえず今回は何事もなく終わったんだから、それでいいじゃない」
横から春人が明るい声でそう言って駿の肩をポンポンと軽く叩く。
「そうそう。思いっきりライブできて楽しかったしね♪」
「そういうこと! 彼女も気にしないでって言ってたわけだし、仲直りってことで!」
迅や泰河も笑って言い、そこからは儀式のために用意されていた物をフェスタ生やクレセントハート達、生贄にされかけていた女性とウルレイの全員で一緒に片付けた。
最初は罪悪感からか、女性やフェスタ生達に対してぎこちない態度だったクレセントハート達も、片付けが終わる頃にはすっかり打ち解けていた。
「さて、こちらは無事に片付いたが、他はどうだろうか」
「大丈夫に決まってるだろ。フェスタの仲間達が出向いてるんだからな!」
「ふ…そうだな」
今回、トラブルが起こっているのはここだけではない。
他にも2ヶ所で別々にトラブルが起きている。
駿の呟きに泰河が当たり前のように返し、駿は目を細めて空を仰いだのだった。
フェスタ生達からノイズに冒されていたことを聞いたクレセントハート達は、生贄にしようとしていた女性に謝っていた。
「本当にすまない。もう少しで大変なことをしてしまうところだった……」
「もういいの。こうして助かったんだし、お陰でとても素敵なものが見られたのだもの」
女性は謝る人々を気遣い、努めて明るく振る舞っているようだが、ライブを見られたのが嬉しかったというのは、本音かもしれない。
クレセントハート達は、儀式を行うことはやめたが、まだ†タナトス†への怒りや憎しみが消えたわけではないようだ。
「生贄なんか使っちゃいけないが、†タナトス†へのこの憎しみが消えたわけじゃない。今でも殺してやりたいくらい憎い」
「でも、僕達はクレセントハートになったからこそ、生命の大切さをこのネヴァーランドで最も知っている……。
やっぱり、殺すだなんてことは考えちゃいけなかったんだよ」
そんな風に話している声が、フェスタ生達の耳にも聞こえてきた。
「ありがとう。貴方達のお陰で、私たちは仲間を生贄にするなどという恐ろしい行為をしなくてすみました。
私たちの憎しみは簡単には消えません。ですが、もっと違う方法で†タナトス†に抗っていこうと思います」
儀式を行おうとしていたクレセントハートの中で、リーダーらしき男性がフェスタ生達に頭を下げに来た。
「しかし、何故このような儀式を行おうとしたんだ?」
駿がずっと疑問に感じていたことを男性に問いかける。
「実は、私や他の何人かは葬儀屋でして。死者の想いを慰撫し、それを神秘的な力へと変えて行使することができるのです。
その関係で様々な儀式についての知識もあったのですが、今回は暴走した憎しみや怒りのせいで、恐ろしい儀式を編み出してしまいました」
男性は申し訳なさそうに、そして悲しそうにそう話す。
「なるほど、そういうことだったか」
駿は軽く腕を組み、片手で顎に触れながら納得している。
「まあまあ、とりあえず今回は何事もなく終わったんだから、それでいいじゃない」
横から春人が明るい声でそう言って駿の肩をポンポンと軽く叩く。
「そうそう。思いっきりライブできて楽しかったしね♪」
「そういうこと! 彼女も気にしないでって言ってたわけだし、仲直りってことで!」
迅や泰河も笑って言い、そこからは儀式のために用意されていた物をフェスタ生やクレセントハート達、生贄にされかけていた女性とウルレイの全員で一緒に片付けた。
最初は罪悪感からか、女性やフェスタ生達に対してぎこちない態度だったクレセントハート達も、片付けが終わる頃にはすっかり打ち解けていた。
「さて、こちらは無事に片付いたが、他はどうだろうか」
「大丈夫に決まってるだろ。フェスタの仲間達が出向いてるんだからな!」
「ふ…そうだな」
今回、トラブルが起こっているのはここだけではない。
他にも2ヶ所で別々にトラブルが起きている。
駿の呟きに泰河が当たり前のように返し、駿は目を細めて空を仰いだのだった。


