天に抗う人々の為のスケルツォ
リアクション公開中!

リアクション
――2――
那智とジュヌヴィエーヴはステージを降りたが、ウルレイの4人はそのままステージ上に留まる。
次は恋歌がステージに上がる番であり、ライブ前に彼女から一緒にライブをして欲しいと頼まれていたからだ。
(少しでも気持ちを和らげられるような、癒しのライブを…)
恋歌はステージに上がると、瞼を閉じて大切な人から贈られた花、ETERNALを胸に抱いて自分で自分を奮い立たせる。
恋歌が歌うのは従天使のゴスペルだ。
セイントコロネーションで神々しい雰囲気をまとい、ピクシートーンの可愛らしく伸びる高音で歌い、ウルレイによるコーラスとあわさって観客たちの元へと響いていく。
セイントコロネーションによって恋歌の背に光の翼が現れると、優しい笑みを浮かべてふわりと浮かび、フロートアロマで花の香りを感じさせつつ、ETERNALの花びらをひらひらと散らして舞い踊る。
歌い終わるとウルレイの間にゆっくりと下りていく。
そんな恋歌に泰河が手を伸ばし、恋歌はその手を取って支えてもらいながら着地すると、観客たちに向かってお辞儀をし、パフォーマンスを終えた。
恋歌がステージを降りると、まだライブを行っていないのは1人だけになった。
ウルレイも一旦ステージを降りようとするが、その最後の1人であるレオンハルト・フベルトゥスがステージへ上がる時に止められた。
「一緒にライブをしていただけませんか?」
4人とも同意し、そのまま5人でライブをすることになった。
レオンハルトが披露するのは、クレセントハート達を明るい空へと羽ばたく鳥に見立てて自作した曲だ。
用意していた楽譜をウルレイの4人に渡し、5人で歌う。
「日々に疲れ 苦しむ事もある 時代に揉まれ 投げ出したくなる
それも良いんだよ 君には君の 私には私の 道が作れるんだ」
メロ部分では、5人ともに笑顔を意識してゆったりと語りかけるように歌う。
楽譜を渡されただけで初めての曲をしっかりと歌っているのは、さすがウルレイといったところだろう。
「君の背中には 羽がある 大きな大きな 羽がある
羽ばたくんだ 遥か大空へ 激しく明るい 君の大空―みち―へ」
サビではレオンハルトが音楽知識、キャッチーフレーズ、粉雪のジュエルといった自身の持てる力をフルに活かし、ウルレイの力も借りてクレセントハート達へとその想いを届ける。
歌い終えると、レオンハルトは執事らしく完璧なお辞儀をし、ウルレイの4人を残してステージを降りていった。
ステージに注目しているクレセントハート達の中には、もうほとんどノイズの影響を感じない者もいる。
「最後にダメ押し、いっとくか!」
泰河が他の3人に向けて親指を立てて言うと、3人は大きく頷いてすぐにライブを始める。
前奏の間に、春人がフェスタ生達に向けて両手で手招きする。
全員で一緒にライブを行おうというのだ。
これに応えてフェスタ生達全員がステージに上がっていく。
その中には、救い出された生贄の女性の姿もあった。
ライブが進むにつれて様子が変化していったクレセントハート達を見て、そしてフェスタ生達といたことで、すっかり安心したのか今では笑顔を見せている。
さすがに、彼女はウルレイの曲を一緒に歌えるわけではないが、笑顔で楽しそうにリズムに合わせて手拍子していた。
よく見れば、この場を立ち去ったかと思われた鬼月の姿もある。
フェスタ生達全員とウルレイによる歌は、力強い中にどこか優しく温かなものを感じさせ、ノイズの影響がかなり薄れていたクレセントハート達の心に強く訴えかけていった。
全員でのライブで1曲が終わる頃には、クレセントハート達を冒していたノイズは完全に払われ、消え去っていた。
ノイズが払われたクレセントハート達は、曲が終わると拍手し歓声を上げていたが、やがて自分達は何故こんなところにいるのだろうか、と戸惑い始めていた。
もちろん、生贄を使って儀式を行おうとしたことを忘れたわけではない。
ただ、何故そんなことをしようとしたのか、自分でも分からないといった様子なのだ。
彼らはひたすら戸惑い、互いに何故こんなことになったのかと話し始めている。
そんな様子をステージ上から見て、全員が安堵していた。
那智とジュヌヴィエーヴはステージを降りたが、ウルレイの4人はそのままステージ上に留まる。
次は恋歌がステージに上がる番であり、ライブ前に彼女から一緒にライブをして欲しいと頼まれていたからだ。
(少しでも気持ちを和らげられるような、癒しのライブを…)
恋歌はステージに上がると、瞼を閉じて大切な人から贈られた花、ETERNALを胸に抱いて自分で自分を奮い立たせる。
恋歌が歌うのは従天使のゴスペルだ。
セイントコロネーションで神々しい雰囲気をまとい、ピクシートーンの可愛らしく伸びる高音で歌い、ウルレイによるコーラスとあわさって観客たちの元へと響いていく。
セイントコロネーションによって恋歌の背に光の翼が現れると、優しい笑みを浮かべてふわりと浮かび、フロートアロマで花の香りを感じさせつつ、ETERNALの花びらをひらひらと散らして舞い踊る。
歌い終わるとウルレイの間にゆっくりと下りていく。
そんな恋歌に泰河が手を伸ばし、恋歌はその手を取って支えてもらいながら着地すると、観客たちに向かってお辞儀をし、パフォーマンスを終えた。
恋歌がステージを降りると、まだライブを行っていないのは1人だけになった。
ウルレイも一旦ステージを降りようとするが、その最後の1人であるレオンハルト・フベルトゥスがステージへ上がる時に止められた。
「一緒にライブをしていただけませんか?」
4人とも同意し、そのまま5人でライブをすることになった。
レオンハルトが披露するのは、クレセントハート達を明るい空へと羽ばたく鳥に見立てて自作した曲だ。
用意していた楽譜をウルレイの4人に渡し、5人で歌う。
「日々に疲れ 苦しむ事もある 時代に揉まれ 投げ出したくなる
それも良いんだよ 君には君の 私には私の 道が作れるんだ」
メロ部分では、5人ともに笑顔を意識してゆったりと語りかけるように歌う。
楽譜を渡されただけで初めての曲をしっかりと歌っているのは、さすがウルレイといったところだろう。
「君の背中には 羽がある 大きな大きな 羽がある
羽ばたくんだ 遥か大空へ 激しく明るい 君の大空―みち―へ」
サビではレオンハルトが音楽知識、キャッチーフレーズ、粉雪のジュエルといった自身の持てる力をフルに活かし、ウルレイの力も借りてクレセントハート達へとその想いを届ける。
歌い終えると、レオンハルトは執事らしく完璧なお辞儀をし、ウルレイの4人を残してステージを降りていった。
ステージに注目しているクレセントハート達の中には、もうほとんどノイズの影響を感じない者もいる。
「最後にダメ押し、いっとくか!」
泰河が他の3人に向けて親指を立てて言うと、3人は大きく頷いてすぐにライブを始める。
前奏の間に、春人がフェスタ生達に向けて両手で手招きする。
全員で一緒にライブを行おうというのだ。
これに応えてフェスタ生達全員がステージに上がっていく。
その中には、救い出された生贄の女性の姿もあった。
ライブが進むにつれて様子が変化していったクレセントハート達を見て、そしてフェスタ生達といたことで、すっかり安心したのか今では笑顔を見せている。
さすがに、彼女はウルレイの曲を一緒に歌えるわけではないが、笑顔で楽しそうにリズムに合わせて手拍子していた。
よく見れば、この場を立ち去ったかと思われた鬼月の姿もある。
フェスタ生達全員とウルレイによる歌は、力強い中にどこか優しく温かなものを感じさせ、ノイズの影響がかなり薄れていたクレセントハート達の心に強く訴えかけていった。
全員でのライブで1曲が終わる頃には、クレセントハート達を冒していたノイズは完全に払われ、消え去っていた。
ノイズが払われたクレセントハート達は、曲が終わると拍手し歓声を上げていたが、やがて自分達は何故こんなところにいるのだろうか、と戸惑い始めていた。
もちろん、生贄を使って儀式を行おうとしたことを忘れたわけではない。
ただ、何故そんなことをしようとしたのか、自分でも分からないといった様子なのだ。
彼らはひたすら戸惑い、互いに何故こんなことになったのかと話し始めている。
そんな様子をステージ上から見て、全員が安堵していた。


