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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

迷宮を越えて

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迷宮を越えて

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【プロローグ】

 ゆらゆらと揺れる炎が、丸く切り取られたような広い空間を煌々と照らしている。
 全てが石で組まれた天井の高いその建造物――国を隔てる巨大な隔てる壁の中に広がる、迷宮ディオライセ
 長らく封じられて知る者の無かったその内部は、カンタレーヴェで見てきた建物とは違い、もっと粗く原始的で単純な形式で作られ、幾何学模様を主として刻まれた装飾類も、作られた時代の古さを物語っていたが、それら歴史的遺産とも言うべき様をしげしげと観察している余裕は、残念ながら無かった。
 地響きを響かせる巨大な何かの足音とゾンビの群れが、アイドル達へ向けて近付いて来るのだ。それが道を塞ぐだけでも厄介だったが、迷宮ディオライセの試練は、それだけではなかった。
『我らは守護者』
『我らは汝らの先を塞ぐ者なり』
 燃え盛る炎を纏った――と言うよりも炎そのものとも言える精霊らしき二体は、部屋の中央に作られた祭壇に座しながら、一同に向かってそれぞれが左右の道の先を指で示し、こう言うのだ。
『右の枷が戴きしは情熱。左の枷が戴くは信念』
『汝、この壁の向こうを求めるならば、汝らの力を示して魅せよ』


■目次■



1ページ プロローグ・目次

2ページ 1:祭壇の上で ――オープニング・ナンバ――
3ページ 2:祭壇の上で ――歌うもの 守るもの――
4ページ 3:祭壇の上で ――立ち塞がる者たち――
5ページ 4:ディオライセ進攻 二つの通路
6ページ 5:扉を守護するもの ――巨大な試練――
7ページ 6:祭壇の上で ――未だ知らぬ世界へ捧ぐ――
8ページ 7:祭壇の上で ――咲く情熱 開く信念――
9ページ 8:起動
10ページ 9:激闘 ――最後の試練の終わる時――

11ページ 10:祭壇の上で ――未だ知らぬ世界へ捧ぐ――
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