【陰陽アイドル大戦】その妖狐、我が母につき
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【プロローグ】
桜稜郭は桜の丸。
地下に張られていた強力な封印が何者かに暴かれ、今まさにその脅威が外へと漏れ出そうとしていた。
洞窟の中を出口に向かって歩いていたのは、陰陽師の銀狐と、城主代理の此花だった。
「そんな、あれは……しかし……」
銀狐は動揺に目を見開き、ぶるぶると震えを起こしていた。
死んだと思っていた母が城の地下で生きており、あまつさえ襲い掛かってきたのだ。
その恐ろしさたるや、我を失うことも無理からぬ話だろう。
「……しっかりなさい! 銀狐、あなたはこの街を守る陰陽師でしょう!」
複雑な胸中を顔ににじませながら、しかしそれでも、此花は銀狐に発破をかける。
今再び封印をほどこし、この街を救う役割を帯びているのは銀狐だ。
「あなたが立たなくては、ふぇすた座の皆に助けなど乞えないわ。
桜稜郭に棲むものとして、つとめを果たしてみせなさい!」
此花がその肩をゆすって語ると、銀狐は口を引き結んでそれにうなずいた。
「……ああ。これは、私の役目だ」
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1:立ちはだかるは赤の大虎】
3ページ 【2:いざ挑むは彼が母】
4ページ 【3:真実はいずこに在りや】
5ページ 【4:いざ、大虎退治!】
6ページ 【5:妖狐の脅威】
7ページ 【6:決着】
8ページ 【7:終わり そして別の始まり】
9ページ エピローグ
桜稜郭は桜の丸。
地下に張られていた強力な封印が何者かに暴かれ、今まさにその脅威が外へと漏れ出そうとしていた。
洞窟の中を出口に向かって歩いていたのは、陰陽師の銀狐と、城主代理の此花だった。
「そんな、あれは……しかし……」
銀狐は動揺に目を見開き、ぶるぶると震えを起こしていた。
死んだと思っていた母が城の地下で生きており、あまつさえ襲い掛かってきたのだ。
その恐ろしさたるや、我を失うことも無理からぬ話だろう。
「……しっかりなさい! 銀狐、あなたはこの街を守る陰陽師でしょう!」
複雑な胸中を顔ににじませながら、しかしそれでも、此花は銀狐に発破をかける。
今再び封印をほどこし、この街を救う役割を帯びているのは銀狐だ。
「あなたが立たなくては、ふぇすた座の皆に助けなど乞えないわ。
桜稜郭に棲むものとして、つとめを果たしてみせなさい!」
此花がその肩をゆすって語ると、銀狐は口を引き結んでそれにうなずいた。
「……ああ。これは、私の役目だ」
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1:立ちはだかるは赤の大虎】
3ページ 【2:いざ挑むは彼が母】
4ページ 【3:真実はいずこに在りや】
5ページ 【4:いざ、大虎退治!】
6ページ 【5:妖狐の脅威】
7ページ 【6:決着】
8ページ 【7:終わり そして別の始まり】
9ページ エピローグ