【初夏の大祭典!】フェス×フェス2029
リアクション公開中!

リアクション
■キュート部門【3】
星獣ぽめぽめとお揃いのしっぽをふりふり、と揺らして可愛らしく登場した深郷 由希菜がスクロールを広げれば、ステージにお花畑が出現した。
「ぽめぽめー、今日は遊びながらライブするよー!」
呼ばれたぽめぽめが楽しそうに鳴いて、花畑を駆け回る。まるで主人と飼い犬の散歩さながらの光景の中、由希菜の歌が会場へ届けられる。
降り注ぐ雨が 草木を濡らして
煌めいた緑 世界を映すよ
見上げれば空は 今日も明るく
爽やかな青さ 皆を映すよ
景色だけでなく温度も香りも花畑を感じさせるものになっていき、皆、安らかな気持ちになっていった。
「おいでー、ぽめぽめー。よーしよーし」
駆け寄ったぽめぽめをわしゃわしゃ、と撫でてから、ぽめぽめに小さな羽を生やして抱え上げる。
「飛んで、ぽめぽめ!」
空へと放り上げれば、ぱたぱたと羽を羽ばたかせてぽめぽめがパフォーマンスをしてくれる。その愛くるしい可愛らしさに観客が夢中になる中、曲はクライマックスへと進んでいく。
ぽかぽか暖かい 陽だまりのような
そんな人になりたい そう思えるんだ
ふわふわ雲のよう 柔らかな笑顔
そんな俺でありたい 癒せるように
最後、戻ってきたぽめぽめをキャッチして観客に手を振って応えた由希菜へ、観客から温かな拍手と歓声が送られた。
瑞々しい黄緑色が爽やかな和風ドレスを身につけ、トイ・プードルの姿をした星獣RAKUを抱いてステージに上がった梧 双葉が楽をステージに降ろして、思い出のアコースティックギターを構えて演奏を始めた。
(今日この場で全力を出して、私のアイドルとしての姿を皆に覚えていてもらいたいわ)
演奏と共に、太陽のようなあたたかな光がステージを満たし、会場にも伝わっていく。ゆったりとしたテンポで生まれるメロディは観客を無理なくステージに引き込み、柔らかな歌声は観客をふんわりと包み込んでいった。
「ここからは盛り上げていくわ! ついてきて頂戴!」
そうして観客を盛り上げていき、曲のサビでテンポを上げて観客からのコールを促し、一体感を生み出す。RAKUもトランペットの音色でウタを響かせ、ステージを華やかに彩った。
「うんうん! 皆の盛り上がっているのを感じるわ!」
その興奮を、双葉が打ち上げられる花火として体現する。降り注ぐ光に照らされた双葉の演奏し歌う姿を、観客は心の奥底に深く刻み込むこととなった。
「みんな、最後まで聴いてくれてありがと~!」
歌い終え、満面の笑みで手を振って応えた双葉に、多くの観客の盛大な拍手と歓声が送られたのだった。
「うぅ……緊張で足がガクガクです……。
話に聞くだけでしたけど、フェス×フェスってこんな凄い舞台だったのですね……」
出番を待っていた奏梅 詩杏だが、初の舞台とあって緊張に身を震わせていた。そこへ星獣レーヴがニャーと鳴いて涼しい顔で毛づくろいをし始め、うさぎのフィリアが励ますように寄り添ってくれる。
「……そうですよね、僕がこんなんじゃ、この子たちに申し訳がつかないのです!
この後にはリトフルメンバーのライブもあるのです、しっかりですよ僕!」
ぐっ、と拳を握って勇気を奮い立たせたところで、出番を告げるアナウンスが聞こえてきた。その勢いのまま詩杏はレーヴとフィリアとステージに上がり、周囲に光る木の種を撒いてイルミネーション光る木々を出現させる。
「奏梅詩杏とレーヴとフィリア! キラキラで可愛いライブをご覧あれですよっ!
さあ一緒に踊りましょう、レーヴ、フィリア!」
森の中を詩杏とレーヴ、フィリアが軽快に踊る。団長から授けられたヘッドセットの効果で生えた翼で空を舞いながら、団長の下で学んだ軽業を披露して会場を沸かせる。
「僕は、僕のライブで皆さんが笑顔になってくれるなら、それで十分なのです!」
観客が浮かべる笑顔が打ち上げられる花火となって体現され、光と光が合わさる中を詩杏とレーヴ、フィリアのパフォーマンスが彩る。
「これが僕の、リトフルメンバーと過ごす中で学んだ、僕にできる最高のパフォーマンスです!」
仕上げに色鮮やかな花火を会場の隅々まで届くように打ち上げ、光の演出の中レーヴとフィリアと揃ってお辞儀をして観客に応えた詩杏に、観客は惜しみない拍手と声援を送って祝福したのであった。
雨の中で戯れて
しっとり降る雨の中、栗村 かたりと神獣トキアが一緒に追いかけっこに興じていた。そのうち走り疲れたかたりが歌を口ずさめば、トキアも傍に寄ってきて一緒に歌い始める。
「トキア君のこの青い模様、きれいなの。……あっ、虹が出たの!」
かたりが示した先、少しだけ見えた晴れ間に虹がかかった。
「きれい……だけど、ちょっと寒いの」
ふるふる、とかたりが自分の身体を抱いて震えていると、先程まで降っていた雨が止んだ代わりに、もふもふの毛玉がふわふわと降ってきた。かたりがそれを抱きしめると、ほんわりと癒やされるような暖かさを感じた。
「わー、とっても暖かいの♪ トキア君もお客さんも、抱っこしてみて?」
トキアがかたりの抱きしめるふわもこに飛びついてはしゃぐ。ふわもこは観客席にも舞い降りており、最初は恐る恐る触れるだけだったがそのうち積極的に抱きしめるようになっていった。
「さてさて。次は星使い君、出番だよ。雨上がりの流星が降る、きらきら星空をよろしく☆」
麦倉 淳が発現させたエレメントにお願いをすれば、エレメントは杖を一振り、またたく間にステージの上空に星空が生まれた。
星空の夜
星降る夜空の下、星獣ゆうなぎとうさぎのあかりが一緒に駆け回って遊ぶ。
「……あら、今日も来たの? ほら、仲間があっちにいるわよ」
動物たちを連れてきたティリア・トレフォイルが、自分を慕うようについてきていたなつきネズミをゆうなぎとあかりの下へ向かわせる。彼らはすぐに打ち解け、一緒に遊び始めた。
「トキア君も遊ぶの? ――って、聞く前にもう行っちゃったの」
トキアも合流し、森と化したステージの端から端まではしゃいで回る。生き生きとした様子を微笑ましく見守っていたかたりだが、そのうちだんだんと瞼が落ちてきて、ふわぁ、とあくびをし始めた。
「寝ちゃおうかな……おやすみなのー」
ふわもこの毛玉にくるまってかたりが目を閉じ、遊び回っていた動物たちも森もパッ、と消えて見えなくなった。
「はい、植えたの。ティルちゃん、お願いなの」
「よし、任せておけ」
かたりが植えた光の種に、ティリアが強力なハルモニアを作用させていく。
「そろそろいいかな? ……じゃあ、夜明けの時間だ☆」
淳が動物図鑑を開き、ツバメを発現させる。ツバメはさえずって夜明けを知らせ、それに合わせるようにかたりが消していた周囲の景色やものを再び出現させれば、一晩で大きく成長した樹木や草花が観客の目を引いた。
花の舞う朝
「うーん……朝、なの?」
鳥のさえずりで目を覚ましたかたりは、すぐ近くに木の実が落ちているのに気づいた。
「ツバメさん、ありがとうなの――わぁ!?」
お礼を言いかけたかたりが、明らかに異なっている景色に驚いて飛び起きた。
「すごい! 樹木がうーんと育ってるの!」
はしゃぐかたりの下へ、動物たちがやって来た。
「トキア君が不思議な力を、森に与えてあげたんだね! お花もいっぱい咲いて、いい香りがいっぱいなの」
鼻をくすぐる草花の香りにうっとりとしていたかたりが、くぅ、と空腹を訴えたお腹を押さえて恥ずかしがった。
「あ! もしかしたらクッキーの材料があるかもなの! 一緒に探そう?」
かたりが動物たちを連れて森の奥へ向かった後、ティリアが息を呑むような激しくダイナミックな踊りでアピールを行えば、足元からは美しく赤い花が咲き、森をさらに鮮やかに彩っていった。
「ふふ、どんどんできちゃう、楽しいの♪」
両手にめいっぱいの花を抱えて戻ってきたかたりが早速クッキーを作り始めれば、ひとつ、ふたつ、みっつ……絶え間なくクッキーが生み出されていった。それをトキアや動物たち、淳やティリア、さらには会場の観客にも振る舞い、会場は花とクッキーで満たされていった。
「みんなにクッキー食べてもらえて、幸せな気持ちになってもらえたら、わたしは十分嬉しいの♪」
星獣ぽめぽめとお揃いのしっぽをふりふり、と揺らして可愛らしく登場した深郷 由希菜がスクロールを広げれば、ステージにお花畑が出現した。
「ぽめぽめー、今日は遊びながらライブするよー!」
呼ばれたぽめぽめが楽しそうに鳴いて、花畑を駆け回る。まるで主人と飼い犬の散歩さながらの光景の中、由希菜の歌が会場へ届けられる。
降り注ぐ雨が 草木を濡らして
煌めいた緑 世界を映すよ
見上げれば空は 今日も明るく
爽やかな青さ 皆を映すよ
景色だけでなく温度も香りも花畑を感じさせるものになっていき、皆、安らかな気持ちになっていった。
「おいでー、ぽめぽめー。よーしよーし」
駆け寄ったぽめぽめをわしゃわしゃ、と撫でてから、ぽめぽめに小さな羽を生やして抱え上げる。
「飛んで、ぽめぽめ!」
空へと放り上げれば、ぱたぱたと羽を羽ばたかせてぽめぽめがパフォーマンスをしてくれる。その愛くるしい可愛らしさに観客が夢中になる中、曲はクライマックスへと進んでいく。
ぽかぽか暖かい 陽だまりのような
そんな人になりたい そう思えるんだ
ふわふわ雲のよう 柔らかな笑顔
そんな俺でありたい 癒せるように
最後、戻ってきたぽめぽめをキャッチして観客に手を振って応えた由希菜へ、観客から温かな拍手と歓声が送られた。
瑞々しい黄緑色が爽やかな和風ドレスを身につけ、トイ・プードルの姿をした星獣RAKUを抱いてステージに上がった梧 双葉が楽をステージに降ろして、思い出のアコースティックギターを構えて演奏を始めた。
(今日この場で全力を出して、私のアイドルとしての姿を皆に覚えていてもらいたいわ)
演奏と共に、太陽のようなあたたかな光がステージを満たし、会場にも伝わっていく。ゆったりとしたテンポで生まれるメロディは観客を無理なくステージに引き込み、柔らかな歌声は観客をふんわりと包み込んでいった。
「ここからは盛り上げていくわ! ついてきて頂戴!」
そうして観客を盛り上げていき、曲のサビでテンポを上げて観客からのコールを促し、一体感を生み出す。RAKUもトランペットの音色でウタを響かせ、ステージを華やかに彩った。
「うんうん! 皆の盛り上がっているのを感じるわ!」
その興奮を、双葉が打ち上げられる花火として体現する。降り注ぐ光に照らされた双葉の演奏し歌う姿を、観客は心の奥底に深く刻み込むこととなった。
「みんな、最後まで聴いてくれてありがと~!」
歌い終え、満面の笑みで手を振って応えた双葉に、多くの観客の盛大な拍手と歓声が送られたのだった。
「うぅ……緊張で足がガクガクです……。
話に聞くだけでしたけど、フェス×フェスってこんな凄い舞台だったのですね……」
出番を待っていた奏梅 詩杏だが、初の舞台とあって緊張に身を震わせていた。そこへ星獣レーヴがニャーと鳴いて涼しい顔で毛づくろいをし始め、うさぎのフィリアが励ますように寄り添ってくれる。
「……そうですよね、僕がこんなんじゃ、この子たちに申し訳がつかないのです!
この後にはリトフルメンバーのライブもあるのです、しっかりですよ僕!」
ぐっ、と拳を握って勇気を奮い立たせたところで、出番を告げるアナウンスが聞こえてきた。その勢いのまま詩杏はレーヴとフィリアとステージに上がり、周囲に光る木の種を撒いてイルミネーション光る木々を出現させる。
「奏梅詩杏とレーヴとフィリア! キラキラで可愛いライブをご覧あれですよっ!
さあ一緒に踊りましょう、レーヴ、フィリア!」
森の中を詩杏とレーヴ、フィリアが軽快に踊る。団長から授けられたヘッドセットの効果で生えた翼で空を舞いながら、団長の下で学んだ軽業を披露して会場を沸かせる。
「僕は、僕のライブで皆さんが笑顔になってくれるなら、それで十分なのです!」
観客が浮かべる笑顔が打ち上げられる花火となって体現され、光と光が合わさる中を詩杏とレーヴ、フィリアのパフォーマンスが彩る。
「これが僕の、リトフルメンバーと過ごす中で学んだ、僕にできる最高のパフォーマンスです!」
仕上げに色鮮やかな花火を会場の隅々まで届くように打ち上げ、光の演出の中レーヴとフィリアと揃ってお辞儀をして観客に応えた詩杏に、観客は惜しみない拍手と声援を送って祝福したのであった。
雨の中で戯れて
しっとり降る雨の中、栗村 かたりと神獣トキアが一緒に追いかけっこに興じていた。そのうち走り疲れたかたりが歌を口ずさめば、トキアも傍に寄ってきて一緒に歌い始める。
「トキア君のこの青い模様、きれいなの。……あっ、虹が出たの!」
かたりが示した先、少しだけ見えた晴れ間に虹がかかった。
「きれい……だけど、ちょっと寒いの」
ふるふる、とかたりが自分の身体を抱いて震えていると、先程まで降っていた雨が止んだ代わりに、もふもふの毛玉がふわふわと降ってきた。かたりがそれを抱きしめると、ほんわりと癒やされるような暖かさを感じた。
「わー、とっても暖かいの♪ トキア君もお客さんも、抱っこしてみて?」
トキアがかたりの抱きしめるふわもこに飛びついてはしゃぐ。ふわもこは観客席にも舞い降りており、最初は恐る恐る触れるだけだったがそのうち積極的に抱きしめるようになっていった。
「さてさて。次は星使い君、出番だよ。雨上がりの流星が降る、きらきら星空をよろしく☆」
麦倉 淳が発現させたエレメントにお願いをすれば、エレメントは杖を一振り、またたく間にステージの上空に星空が生まれた。
星空の夜
星降る夜空の下、星獣ゆうなぎとうさぎのあかりが一緒に駆け回って遊ぶ。
「……あら、今日も来たの? ほら、仲間があっちにいるわよ」
動物たちを連れてきたティリア・トレフォイルが、自分を慕うようについてきていたなつきネズミをゆうなぎとあかりの下へ向かわせる。彼らはすぐに打ち解け、一緒に遊び始めた。
「トキア君も遊ぶの? ――って、聞く前にもう行っちゃったの」
トキアも合流し、森と化したステージの端から端まではしゃいで回る。生き生きとした様子を微笑ましく見守っていたかたりだが、そのうちだんだんと瞼が落ちてきて、ふわぁ、とあくびをし始めた。
「寝ちゃおうかな……おやすみなのー」
ふわもこの毛玉にくるまってかたりが目を閉じ、遊び回っていた動物たちも森もパッ、と消えて見えなくなった。
「はい、植えたの。ティルちゃん、お願いなの」
「よし、任せておけ」
かたりが植えた光の種に、ティリアが強力なハルモニアを作用させていく。
「そろそろいいかな? ……じゃあ、夜明けの時間だ☆」
淳が動物図鑑を開き、ツバメを発現させる。ツバメはさえずって夜明けを知らせ、それに合わせるようにかたりが消していた周囲の景色やものを再び出現させれば、一晩で大きく成長した樹木や草花が観客の目を引いた。
花の舞う朝
「うーん……朝、なの?」
鳥のさえずりで目を覚ましたかたりは、すぐ近くに木の実が落ちているのに気づいた。
「ツバメさん、ありがとうなの――わぁ!?」
お礼を言いかけたかたりが、明らかに異なっている景色に驚いて飛び起きた。
「すごい! 樹木がうーんと育ってるの!」
はしゃぐかたりの下へ、動物たちがやって来た。
「トキア君が不思議な力を、森に与えてあげたんだね! お花もいっぱい咲いて、いい香りがいっぱいなの」
鼻をくすぐる草花の香りにうっとりとしていたかたりが、くぅ、と空腹を訴えたお腹を押さえて恥ずかしがった。
「あ! もしかしたらクッキーの材料があるかもなの! 一緒に探そう?」
かたりが動物たちを連れて森の奥へ向かった後、ティリアが息を呑むような激しくダイナミックな踊りでアピールを行えば、足元からは美しく赤い花が咲き、森をさらに鮮やかに彩っていった。
「ふふ、どんどんできちゃう、楽しいの♪」
両手にめいっぱいの花を抱えて戻ってきたかたりが早速クッキーを作り始めれば、ひとつ、ふたつ、みっつ……絶え間なくクッキーが生み出されていった。それをトキアや動物たち、淳やティリア、さらには会場の観客にも振る舞い、会場は花とクッキーで満たされていった。
「みんなにクッキー食べてもらえて、幸せな気持ちになってもらえたら、わたしは十分嬉しいの♪」