■プロローグ■

　セブンスフォールと芸能界。
　先日の３世界に続いてアイドル達が向かうことになったこの２つの世界では、
　アイドル達が為さねばならない最後の大仕事が残っていた。

「えと、はくま先輩！　聞く限りだととっても厳しい戦いになりそうですが……」

「待って、君に先輩って呼ばれると何だか違和感がすごいんだけど。
　確か、君って芸能神ですごく年上なんじゃ……」

　はくまは何とも言えない表情で花子の言葉を遮った。
　しかし花子はきょとんとしている。

「フェスタの、そしてアイドルの先輩って意味ですよ？
　それに私、芸能神と言ってもまだたったのひゃく――」

「い、言わなくていい。何となく。
　それより、君だって責任重大な仕事でしょ。人の心配してる場合じゃないんじゃないの？」

「！　はいっ、そうですよね。私は私のベストを尽くします、先輩！」

「だから、先輩っていうのやめてほしいんだけど……」

　こうしてはくまと花子は、それぞれの試練へと向かった。
　それぞれの戦場で、舞台で。やり残したことの無いように――。

■目次■

1ページ　プロローグ・目次

2ページ　【１】心よ届け
3ページ　【１】心を通わせて　１
4ページ　【１】心を通わせて　２

5ページ　【２】闇が漏れ出す　１
6ページ　【２】闇が漏れ出す　２

7ページ　エピローグ