フェイトスター☆ファイトクラブ ファイナルマッチ
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リアクション
【3】アンリミテッドマッチ 1
「こういう時は開幕ぶっぱが基本やでな」
「はいです師匠!」
試合開始の合図の直後、上月 馨はリュウェル・フリードマンと手を合わせ、【愛の力でお前を倒すリング】で周囲にビームを放つ。
だが、流石に開幕と同時の攻撃は皆も警戒するところである。
周囲へのダメージはほぼ皆無だが、馨とリュウェルの指定愛に対抗した者が一人――いや、一匹。
卯月 鎮の腕の中から、ピョンと飛び出して来た≪星獣≫鈴兎『百』が、馨に向かって突如【たねマシンガン】を食らわせて来た。
「いた、いたたた! いきなりなんやねん!」
咄嗟に馨は【全天候型アタッシェケース】で防御する。
「なんかモモ、ばり張り切っとうねぇ?」
にこにこと微笑ましく百を見守る鎮は、百が口の中に溜め込んだ種を頬張っているのを見て、「おいしい?」とのんびり問いかける。
それに対して抗議するように暴れる百は、どうやら激しく怒っているようだ。
「私と師匠の師弟愛ビームに対抗しようとしたんですかねえ?」
「んなアホな」
しかし、リュウェルの想像はあながち間違っていなかったようで、百は今度は見せつけるように鎮の腕の中で体を擦りつけて甘える。
「少しは落ち着かんね。よしよし、俺たちは応援席で応援ばしにいこうか」
何か言いたげな百をそのまま捕獲した鎮は、馨とリュウェルに小さく頭を下げて、そのまま観客席へと降りて行った。
「……まあええわ。はよ逃げるで!」
目立って真っ先に潰されるのは御免だ。
「基本は逃げて逃げて逃げまくる、ですね!」
リュウェルは【≪星獣≫メロディカオオヘビ】のディくんを引き連れ、駆け出した馨の後を追う。
戌 千鳥は【翠風の光雨】を自身と狛込 めじろに降らせ、すぐさま馨とリュウェルを追いかけた。
追いついた千鳥は唸り声をあげて、鎮の仇とばかりに攻撃を仕掛ける。
経緯はどうあれ、馨たちと対峙した後に、鎮はステージを降りたのだし、早々に仲間がリタイアするのは面白くない。
日頃から手を焼いているめじろに一撃お見舞いしてやりたい気持ちはあるが、まずは馨たちからだ。
「なんや兎の次は犬かいな」
「仕方ないです。師匠やりましょう!」
リュウェルは【エタニティシャイン】を放つと、ディくんの【ブリザードブレス】を放つ。
まばゆい光と吹雪で千鳥を足止めした隙に、再び逃げようとする。
しかし千鳥は簡単に逃しはしない。
【陰気:獣妖化】で変化し、鋭い爪と牙で攻撃する。
【五毒の熊手】で地面を掻くように走り、砂煙となった毒が馨とリュウェルへと降りかかる。
「ディくん!」
リゥエルは【ゲイルワイバーン】の風で毒砂ごと千鳥を跳ね飛ばした。
「トドメや!」
馨の放った【神命天羽々斬】が一撃が吹き飛ばされて地面に倒れていた千鳥に直撃し、千鳥はそのまま意識を失う。
「師匠やりました!」
「ほな、今のうちに逃げるで!」
馨は【桜之神祈り】で二人の体力を回復し、再びフィールドを逃げ回り始めた。
「馨の奴、何か企んでいるとは思ったが――」
行坂 貫は【パラノイアノクターン】で毒を仕込みながら飛行し、周囲の出方を伺う。
(こういうのは序盤に仕込んでおけば終盤に効いてくるしな)
貫の眼下にいた狛込 めじろは、運悪く彼の撒いた毒に犯されてしまった。
「あそこですね……!」
攻撃を受けて、即座に貫に照準を定めためじろは、【蹂躙するダークロード】で空中に作り出したノイズの足場を駆け上り、貫に攻撃を仕掛ける。
しかし、対する貫も【蹂躙するダークロード】の足場で、空中を自在に跳ねて、攻撃を繰り出す。
「その動き、止めさせてもらいます」
めじろは地上に降り立つと、貫に【独善の触手】を絡ませた。
「ぐっ……」
強烈な酸を吹きかけられる感覚に、貫が身じろぐ。
めじろはそこへ、【ディストーションバースト】を放った。
【ヴァルハラの指輪】でダメージを軽減しているとは言え、深手を負った貫は、【食神降臨】で巨大化すると共に、体力を一気に底上げする。
後半戦の為にとっておいた技ではあるが、ここで敗北するくらいであれば、貫は迷わず使う。
そして巨大化した体から繰り出した全力の回し蹴りで、めじろを場外方面へと蹴り飛ばした。
毒にじわじわと体力を奪われていくのもあって、反応が鈍くなっていためじろは、攻撃を避け切れず場外へと吹っ飛んだ。
いつまでも巨大化していると、恰好の攻撃の的になってしまう。
貫は、即座に巨大化を解くと、再び移動を始めた。
隙を見つけては【愛の力でお前を倒すリング】でビームを撃ち、逃げるを繰り返していた二人。
そのビームが桐島 泰河と橘 駿の方角へと向かった時、弥久 風花が馨とリュウェルに斬りかかった。
「桐島先輩と橘先輩との決闘は、私が守るわ!」
風花は【ロアリング・ドラゴンリング】で攻撃力を底上げした状態で、【雷霆双剣】での雷撃を纏わせた二刀流を振るう。
馨はアタッシュケースでリュウェルを庇って攻撃を受けるが、風花の攻撃の威力の方が勝っている。
ケースごと断ち切られた馨は、ダメージを食らって意識を飛ばす。
馨を斬り伏せた風花の刃は続いてリュウェルに襲い掛かる。
「押し切る!」
リュウェルは【猛虎のいかずち】で風花の動きを止めようとする。
それをまだ電撃の残った武器による【フォースパリィング】で弾いた風花は、そのまま突撃。
ステージ端まで追い詰め、斬撃で場外へとリュウェルを押し出した。
「こういう時は開幕ぶっぱが基本やでな」
「はいです師匠!」
試合開始の合図の直後、上月 馨はリュウェル・フリードマンと手を合わせ、【愛の力でお前を倒すリング】で周囲にビームを放つ。
だが、流石に開幕と同時の攻撃は皆も警戒するところである。
周囲へのダメージはほぼ皆無だが、馨とリュウェルの指定愛に対抗した者が一人――いや、一匹。
卯月 鎮の腕の中から、ピョンと飛び出して来た≪星獣≫鈴兎『百』が、馨に向かって突如【たねマシンガン】を食らわせて来た。
「いた、いたたた! いきなりなんやねん!」
咄嗟に馨は【全天候型アタッシェケース】で防御する。
「なんかモモ、ばり張り切っとうねぇ?」
にこにこと微笑ましく百を見守る鎮は、百が口の中に溜め込んだ種を頬張っているのを見て、「おいしい?」とのんびり問いかける。
それに対して抗議するように暴れる百は、どうやら激しく怒っているようだ。
「私と師匠の師弟愛ビームに対抗しようとしたんですかねえ?」
「んなアホな」
しかし、リュウェルの想像はあながち間違っていなかったようで、百は今度は見せつけるように鎮の腕の中で体を擦りつけて甘える。
「少しは落ち着かんね。よしよし、俺たちは応援席で応援ばしにいこうか」
何か言いたげな百をそのまま捕獲した鎮は、馨とリュウェルに小さく頭を下げて、そのまま観客席へと降りて行った。
「……まあええわ。はよ逃げるで!」
目立って真っ先に潰されるのは御免だ。
「基本は逃げて逃げて逃げまくる、ですね!」
リュウェルは【≪星獣≫メロディカオオヘビ】のディくんを引き連れ、駆け出した馨の後を追う。
戌 千鳥は【翠風の光雨】を自身と狛込 めじろに降らせ、すぐさま馨とリュウェルを追いかけた。
追いついた千鳥は唸り声をあげて、鎮の仇とばかりに攻撃を仕掛ける。
経緯はどうあれ、馨たちと対峙した後に、鎮はステージを降りたのだし、早々に仲間がリタイアするのは面白くない。
日頃から手を焼いているめじろに一撃お見舞いしてやりたい気持ちはあるが、まずは馨たちからだ。
「なんや兎の次は犬かいな」
「仕方ないです。師匠やりましょう!」
リュウェルは【エタニティシャイン】を放つと、ディくんの【ブリザードブレス】を放つ。
まばゆい光と吹雪で千鳥を足止めした隙に、再び逃げようとする。
しかし千鳥は簡単に逃しはしない。
【陰気:獣妖化】で変化し、鋭い爪と牙で攻撃する。
【五毒の熊手】で地面を掻くように走り、砂煙となった毒が馨とリュウェルへと降りかかる。
「ディくん!」
リゥエルは【ゲイルワイバーン】の風で毒砂ごと千鳥を跳ね飛ばした。
「トドメや!」
馨の放った【神命天羽々斬】が一撃が吹き飛ばされて地面に倒れていた千鳥に直撃し、千鳥はそのまま意識を失う。
「師匠やりました!」
「ほな、今のうちに逃げるで!」
馨は【桜之神祈り】で二人の体力を回復し、再びフィールドを逃げ回り始めた。
「馨の奴、何か企んでいるとは思ったが――」
行坂 貫は【パラノイアノクターン】で毒を仕込みながら飛行し、周囲の出方を伺う。
(こういうのは序盤に仕込んでおけば終盤に効いてくるしな)
貫の眼下にいた狛込 めじろは、運悪く彼の撒いた毒に犯されてしまった。
「あそこですね……!」
攻撃を受けて、即座に貫に照準を定めためじろは、【蹂躙するダークロード】で空中に作り出したノイズの足場を駆け上り、貫に攻撃を仕掛ける。
しかし、対する貫も【蹂躙するダークロード】の足場で、空中を自在に跳ねて、攻撃を繰り出す。
「その動き、止めさせてもらいます」
めじろは地上に降り立つと、貫に【独善の触手】を絡ませた。
「ぐっ……」
強烈な酸を吹きかけられる感覚に、貫が身じろぐ。
めじろはそこへ、【ディストーションバースト】を放った。
【ヴァルハラの指輪】でダメージを軽減しているとは言え、深手を負った貫は、【食神降臨】で巨大化すると共に、体力を一気に底上げする。
後半戦の為にとっておいた技ではあるが、ここで敗北するくらいであれば、貫は迷わず使う。
そして巨大化した体から繰り出した全力の回し蹴りで、めじろを場外方面へと蹴り飛ばした。
毒にじわじわと体力を奪われていくのもあって、反応が鈍くなっていためじろは、攻撃を避け切れず場外へと吹っ飛んだ。
いつまでも巨大化していると、恰好の攻撃の的になってしまう。
貫は、即座に巨大化を解くと、再び移動を始めた。
隙を見つけては【愛の力でお前を倒すリング】でビームを撃ち、逃げるを繰り返していた二人。
そのビームが桐島 泰河と橘 駿の方角へと向かった時、弥久 風花が馨とリュウェルに斬りかかった。
「桐島先輩と橘先輩との決闘は、私が守るわ!」
風花は【ロアリング・ドラゴンリング】で攻撃力を底上げした状態で、【雷霆双剣】での雷撃を纏わせた二刀流を振るう。
馨はアタッシュケースでリュウェルを庇って攻撃を受けるが、風花の攻撃の威力の方が勝っている。
ケースごと断ち切られた馨は、ダメージを食らって意識を飛ばす。
馨を斬り伏せた風花の刃は続いてリュウェルに襲い掛かる。
「押し切る!」
リュウェルは【猛虎のいかずち】で風花の動きを止めようとする。
それをまだ電撃の残った武器による【フォースパリィング】で弾いた風花は、そのまま突撃。
ステージ端まで追い詰め、斬撃で場外へとリュウェルを押し出した。