【4】応援ライブ　2


　シャーロット・フルールの応援に駆け付けたのは、奏梅　詩杏と戦戯嘘だ。

「呼ばれても呼ばれてなくても、じゃじゃーんと登場です！」
　詩杏の派手な名乗りに、嘘も「じゃじゃーんと登場」の声をかぶせて、
「じゃじゃーんと登場なのよ♪」っと声を張り上げる。
「リトルフルールの『星の応援魔女』、奏梅詩杏と！」
「戦戯嘘なのよ！」
「リトルフルールの『二次元愛好家』コンビ！我らが会長シャロちゃんの応援に、ただいま参上です！！」
　事前の打ち合わせ通り、ド派手に名乗りをあげて、詩杏と嘘はパフォーマンスを開始する。
「僕たちの応援！シャロちゃんに届けなのです！！」
　　
　はじまりは、【ウィンターファンファーレ】で音を奏で、雪の中で踊り、サビは【エタニティシャイン】と【リトフルスターブルーム】で光と花が満ちるステージで元気一杯に踊る。
　嘘も、詩杏の演出が効果的に見えるよう、【みらくるステッキ】でキラキラの演出を加える。
　歌の終わりには詩杏が、【カドマツミサイル】で花火を打ち上げ、「イエーイ！」と嘘にハイタッチ。
　最初から最後まで派手さに拘った応援ステージに、会場は熱気に包まれた。

　
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　合歓季　風華は、【ネムキエルの絖聖祷衣】を身にまとい、【幼生神獣】オキエルを連れ、アーヴェント・ゾネンウンターガングの応援ライブへと臨む。
　意気込みと共に贈られた【雪雫の極冠】を見つめ、大切な人の魔力を感じ、それをそっと頭に載せる。
（昨年よりも進んだ想いの通じた関係に相応しくありましょう）
　【アジールコード】の落ち着きをもって、いざステージへとあがる。
　風華は【ナイツフラッグ】から騎士のアンサンブルを４体現出させ、【ディスカバリー・アビリティ】で剣の舞を躍らせる。
　それに合わせてオキエルの【水の神獣幻詩】の力で、晴雨の幻の演出でステージと観客席を彩らせる。
　
　ステージの準備が整ったところで、風華は【ネムキエルの共詠奏絹】を広げ、オキエルのウタに合わせて【ヒロイックソングス！】を明るく演奏する。
【インストゥルメント・ランゲージ】で心に訴えかけるのは、『思うままに、お心のままに』。
　晴雨から虹がかかると、騎士達は武器を天に掲げ、曲はその先へとすすむ。
　そこに風華が込めた想いのメッセージは、『勇者の剣よ、空の果てまで』と、曲の終わりと共に強く心に願う。

「ヴェントさん！　リベンジ優勝、ファイトです……！」
　アーヴェントの優勝を信じて、風華はステージを降りる。
　観客席に戻ってからも、その想いの強さのまま、アーヴェントへの応援を続け、試合を見守った。