■プロローグ

　――フェスタ校内、闘技場。

　その控室で準備を整えていた、大会主催の北郷　瑞己先生は、
　スペースカバディ部のユニフォームに身を包み、正体を隠すための覆面をかぶっていた。
　過去参戦してきた謎のスペースカバディ部名誉部員とは、彼のことだったのである。

「……」

　過去二回のフェイトスター☆ファイトクラブでは、それが彼のバトルスタイルであり、今回もそれで臨むつもりだった。
　しかし瑞己は、おもむろに覆面を取り……素顔をさらして控室を出た。

「教え子のガッツには、真正面から応えてやらなくっちゃな！！」

　無駄に大きな声が廊下に響き渡り、道行くルミマルがびっくりして折れてしまったが、彼は気にしない。
　そして腕を回しながら高笑いとともに、瑞己は闘技場へと向かっていった。


■目次■

1ページ　プロローグ・目次
2ページ　開会式

3ページ　エキシビジョンマッチ　1

4ページ　応援ライブ 1

5ページ　エキシビジョンマッチ　2
6ページ　エキシビジョンマッチ　3
7ページ　エキシビジョンマッチ　4
8ページ　エキシビジョンマッチ　5

9ページ　フレッシュ30マッチ

10ページ　北郷先生との腕試し
11ページ　応援はいたるところで
12ページ　北郷先生との腕試し　2

13ページ　応援ライブ　2

14ページ　アンリミテッドマッチ　1
15ページ　幕間　ありし日の決着

16ページ　アンリミテッドマッチ　2
17ページ　アンリミテッドマッチ　3
18ページ　アンリミテッドマッチ　4
19ページ　アンリミテッドマッチ　5