猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~
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リアクション
【1-7】
ライブが始まってどのくらいの時間が経過しただろうか。
観客たちがそろそろ空腹を感じ始めた頃、次のステージで待ってましたとばかりに登場した世良 延寿が【食レポマイク】で楽しそうに歌いながら料理に取りかかっていた。
泉光凛も延寿とおそろいの衣装を身につけ、時には助手を務めたり、延寿とデュエットをしたりと忙しい。
たとえ相手がどんなに柄の悪そうな相手であっても、延寿の笑顔を見るだけで自然と顔がほころんでしまう。
延寿は【オフクロテイスト】と【お米マスタリー】を使いこなし、どこか懐かしい味の焼肉丼を作り始めた。
「はーい、ではここで、ガーリックとバターでパンチを効かせて♪ お肉をジュウウウウ」
香ばしいにおいが立ち込めてくると、屈強そうな男たちは大量に湧き出てくる唾をごくりと飲み込む。
「【クラリティクライマックス】──どうかこれで、皆さんが懐かしい故郷の味を思い出してくれますように……♪」
観客たちの目の前には、実際にはここに存在しないはずの懐かしい故郷の景色が広がっていた。
「ねえ、あなたの故郷の歌を教えてよ。そしたら、私も一緒に歌うから!」
延寿と光凛に請われて、それを誰が断ることができようか?
男たちは互いに顔を見合わせながら、照れつつもぼそぼそと何かのフレーズを口から呟く。
「なーつかしーき♪」
「あーのおーもーいー♪」
聴いたことがない歌ではあったが、延寿も光凛と共に彼らの野太い声に合わせて、合唱してみる。
素人の拙い歌も、延寿と光凛のずば抜けた歌唱力がカバーすることで立派に一つの楽曲へと変化していく。
歌い終わったのと同じタイミングで、観客たちには焼肉丼が振る舞われた。
汗を拭った凛は、必死で焼肉丼を頬張る男たちの様子を見つめる。
「まだまだいっぱいあるから、光凛にも後で食べさせてあげるね♪」
「ありがとう! ……ライブキッチン、楽しかったぁ~またいつか一緒にやろうね」
「うん。約束!」
延寿と光凛はお互いの小指をからめて、思いきり笑顔になった。
ライブキッチンはまだ続いている。
「皆さん初めまして! 俺はフェスタのアメリカンマシュマロ体型デブドル、深郷 由希菜です! ライブの前に、俺の料理で少しでも不安やいら立ちが収まってくれたら嬉しいです!」
インパクトのある自己紹介に、観客たちも好意的な反応を示す。
由希菜は笑顔がとてもかわいらしく、ずっと見ていると何だか気持ちがほっこりする存在だ。
腕まくりの後、早速【オフクロテイスト】を使用して【由希菜家の和風スパ(特盛】の調理に取りかかる。
心をこめて作ったパスタは大好評で、全員分が行き渡らないほどの人気ぶりだった。
「さて、それじゃそろそろ俺のライブ、聞いてください!──よっし、ぽめぽめ、始めるよ!」
【≪星獣≫ぽめぽめ】に【≪星獣≫小さな羽】を付け、ステージを自由に飛び回らせる。
由希菜は【曲用カンペ】で覚えた曲を歌い、サビの部分は【オルトウィング】でぽめぽめと一緒に高く飛び上がった。
空を見上げた観客たちは、ふと、故郷に思いを馳せる。
「どうもありがとうございました! 楽しかったです!」
由希菜の笑顔を見ていると思い出すのは母の懐かしい姿──。
「ぽめぽめおつかれさま、よーしよしよし、いい子だったよー! はい、ご褒美のおやつ!」
ぽめぽめに【よしよし】をして【ペット☆フレーク】を食べさせていると、何人かの男たちがステージに上がって来た。
「あ、おやつあげますか? どうぞどうぞ一緒に! 人懐っこい子だからきっと食べてくれますよ!」
そっと【ペット☆フレーク】を手渡した由希菜だったが、急に男から鋭いナイフを突き立てられる。
「おっとっと、刃物は危ないですよ? そんなに俺のライブダメでした?」
【鋼糸の作務衣】の裾を握りしめ、少ししょんぼりした様子で男の顔を見据えると──
「これは俺のかーちゃんの形見のナイフだ。今日の礼として、ぜひあんたにもらってもらいたい」
男にぎゅっと手を握られ、ナイフを手渡される由希菜。
「え……ええええええ?」
──熱狂的な由希菜ファンが、またここに一人誕生したのであった。
ライブキッチンのおかげで場が和み、天地 和も登場しやすい雰囲気となっていた。
「やっほーい! 折角だし、みんな麻雀やらないかーい!」
和は【高級麻雀セット】を携え、荒くれた者たちの中へと【ARANAMI☆舵燻】した。
「わたしは未来のカリスマ麻雀アイドル天地 和…いざ尋常に勝負ぅー!」
「姉ちゃんよ……本職の俺たちに勝負挑もうってか?」
「わたしの打ち筋は、勝つことよりも、カッコよく、楽しく!がモットーなので!」
「背中が煤けても知らねーぞ」
「望むとこだよ☆」
麻雀漫画の知識を活かした玄人さながらの牌捌きは、思わず男たちを唸らせる。
相手をかすめるように、
「ポン!」
という【アタックフレーズ】を放つことで、和は彼女なりの気合と覚悟示す。
初めは和を甘く見ていた男たちも、いつしか和との闘牌の時間を楽しむようになり、だんだん顔つきに変化が見られるようになった。
【運命は麻雀のように】──和の原点ともいうべきこの曲によって、周囲の全てが宇宙になったような幻を作り出す。
この場にいるすべての人々が、自分たちは宇宙の行く末を左右している大切な存在の一つなのだという──そんな不思議な感覚と喜び、そして高揚感と自尊心が内側から溢れ出してくる
「地球は、俺たちの手で守っていかなくてはならないんだ──」
麻雀から妙な使命感に目覚めた男たちを見て、和は微笑んだ。
「さあ、みんなが熱狂的な気分になってる間に、フェスタのみんなもどんどんライブを始めてくれーぃ! 今なら君たちのライブは宇宙規模のセンセーションだー!」
歓声が和と男たちを更に盛り上げ、こちらをにやにやと眺めていたバス=テトに向かって和はピースサインを送った。
ライブが始まってどのくらいの時間が経過しただろうか。
観客たちがそろそろ空腹を感じ始めた頃、次のステージで待ってましたとばかりに登場した世良 延寿が【食レポマイク】で楽しそうに歌いながら料理に取りかかっていた。
泉光凛も延寿とおそろいの衣装を身につけ、時には助手を務めたり、延寿とデュエットをしたりと忙しい。
たとえ相手がどんなに柄の悪そうな相手であっても、延寿の笑顔を見るだけで自然と顔がほころんでしまう。
延寿は【オフクロテイスト】と【お米マスタリー】を使いこなし、どこか懐かしい味の焼肉丼を作り始めた。
「はーい、ではここで、ガーリックとバターでパンチを効かせて♪ お肉をジュウウウウ」
香ばしいにおいが立ち込めてくると、屈強そうな男たちは大量に湧き出てくる唾をごくりと飲み込む。
「【クラリティクライマックス】──どうかこれで、皆さんが懐かしい故郷の味を思い出してくれますように……♪」
観客たちの目の前には、実際にはここに存在しないはずの懐かしい故郷の景色が広がっていた。
「ねえ、あなたの故郷の歌を教えてよ。そしたら、私も一緒に歌うから!」
延寿と光凛に請われて、それを誰が断ることができようか?
男たちは互いに顔を見合わせながら、照れつつもぼそぼそと何かのフレーズを口から呟く。
「なーつかしーき♪」
「あーのおーもーいー♪」
聴いたことがない歌ではあったが、延寿も光凛と共に彼らの野太い声に合わせて、合唱してみる。
素人の拙い歌も、延寿と光凛のずば抜けた歌唱力がカバーすることで立派に一つの楽曲へと変化していく。
歌い終わったのと同じタイミングで、観客たちには焼肉丼が振る舞われた。
汗を拭った凛は、必死で焼肉丼を頬張る男たちの様子を見つめる。
「まだまだいっぱいあるから、光凛にも後で食べさせてあげるね♪」
「ありがとう! ……ライブキッチン、楽しかったぁ~またいつか一緒にやろうね」
「うん。約束!」
延寿と光凛はお互いの小指をからめて、思いきり笑顔になった。
ライブキッチンはまだ続いている。
「皆さん初めまして! 俺はフェスタのアメリカンマシュマロ体型デブドル、深郷 由希菜です! ライブの前に、俺の料理で少しでも不安やいら立ちが収まってくれたら嬉しいです!」
インパクトのある自己紹介に、観客たちも好意的な反応を示す。
由希菜は笑顔がとてもかわいらしく、ずっと見ていると何だか気持ちがほっこりする存在だ。
腕まくりの後、早速【オフクロテイスト】を使用して【由希菜家の和風スパ(特盛】の調理に取りかかる。
心をこめて作ったパスタは大好評で、全員分が行き渡らないほどの人気ぶりだった。
「さて、それじゃそろそろ俺のライブ、聞いてください!──よっし、ぽめぽめ、始めるよ!」
【≪星獣≫ぽめぽめ】に【≪星獣≫小さな羽】を付け、ステージを自由に飛び回らせる。
由希菜は【曲用カンペ】で覚えた曲を歌い、サビの部分は【オルトウィング】でぽめぽめと一緒に高く飛び上がった。
空を見上げた観客たちは、ふと、故郷に思いを馳せる。
「どうもありがとうございました! 楽しかったです!」
由希菜の笑顔を見ていると思い出すのは母の懐かしい姿──。
「ぽめぽめおつかれさま、よーしよしよし、いい子だったよー! はい、ご褒美のおやつ!」
ぽめぽめに【よしよし】をして【ペット☆フレーク】を食べさせていると、何人かの男たちがステージに上がって来た。
「あ、おやつあげますか? どうぞどうぞ一緒に! 人懐っこい子だからきっと食べてくれますよ!」
そっと【ペット☆フレーク】を手渡した由希菜だったが、急に男から鋭いナイフを突き立てられる。
「おっとっと、刃物は危ないですよ? そんなに俺のライブダメでした?」
【鋼糸の作務衣】の裾を握りしめ、少ししょんぼりした様子で男の顔を見据えると──
「これは俺のかーちゃんの形見のナイフだ。今日の礼として、ぜひあんたにもらってもらいたい」
男にぎゅっと手を握られ、ナイフを手渡される由希菜。
「え……ええええええ?」
──熱狂的な由希菜ファンが、またここに一人誕生したのであった。
ライブキッチンのおかげで場が和み、天地 和も登場しやすい雰囲気となっていた。
「やっほーい! 折角だし、みんな麻雀やらないかーい!」
和は【高級麻雀セット】を携え、荒くれた者たちの中へと【ARANAMI☆舵燻】した。
「わたしは未来のカリスマ麻雀アイドル天地 和…いざ尋常に勝負ぅー!」
「姉ちゃんよ……本職の俺たちに勝負挑もうってか?」
「わたしの打ち筋は、勝つことよりも、カッコよく、楽しく!がモットーなので!」
「背中が煤けても知らねーぞ」
「望むとこだよ☆」
麻雀漫画の知識を活かした玄人さながらの牌捌きは、思わず男たちを唸らせる。
相手をかすめるように、
「ポン!」
という【アタックフレーズ】を放つことで、和は彼女なりの気合と覚悟示す。
初めは和を甘く見ていた男たちも、いつしか和との闘牌の時間を楽しむようになり、だんだん顔つきに変化が見られるようになった。
【運命は麻雀のように】──和の原点ともいうべきこの曲によって、周囲の全てが宇宙になったような幻を作り出す。
この場にいるすべての人々が、自分たちは宇宙の行く末を左右している大切な存在の一つなのだという──そんな不思議な感覚と喜び、そして高揚感と自尊心が内側から溢れ出してくる
「地球は、俺たちの手で守っていかなくてはならないんだ──」
麻雀から妙な使命感に目覚めた男たちを見て、和は微笑んだ。
「さあ、みんなが熱狂的な気分になってる間に、フェスタのみんなもどんどんライブを始めてくれーぃ! 今なら君たちのライブは宇宙規模のセンセーションだー!」
歓声が和と男たちを更に盛り上げ、こちらをにやにやと眺めていたバス=テトに向かって和はピースサインを送った。


