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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~

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猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~

リアクション

【1-5】
 泣く子も黙る圧倒的なパフォーマンス力で、力強いロックのリズムに負けないライブを披露していた黒瀬 心美は、

「チンピラにヤクザ、不良海軍に中国マフィア? オーケイ!みんな纏めて面倒見てやるよ! 怒りも不満も気にならなくなるぐらいアツくさせてやるから、そんな物騒な武器(もん)は投げ捨てて、ルミマルを持て!」

 監獄から抜け出してきたかのような観客層のど真ん中、

「身も心も燃え尽きる覚悟はあるかい? さぁみんな、ついておいで!」

 最早恒例となった【キャッチーフレーズ】で、たちまち観客の心を鷲掴みにしてしまう。
 心美が歌う曲は、十八番である【紅の誓い】。
 血の気の多い輩を説き伏せるのではなく、逆に火が点くような熱量を込めた激しい演奏で、怒りや憎しみといった負の感情を吹き飛ばした。
 キャッチフレーズの直後から、【キラーチューン】の演奏をスタートさせると、観客席からは心美コールの嵐。
 【イナズマギター】をかき鳴らし、激しいビートを刻むと辺り一帯が大きく揺れ動いた。
 観客たちが音に合わせて飛び跳ねているのだ。
 心美にとって大切にしたいものは、音楽と観客との一体感。
 曲を聴いてくれる全ての人々、そしてアイドルが一体となってキラキラ輝く光景が、たまらなく愛おしい。

(難しい理屈なんていらないんだ。この楽しい気持ちを、みんなと一緒に感じたい)

 【インストゥルメント・ランゲージ】にありったけの想いを乗せて、少しでも多くの観客の心に届くように魂を込めた心美のライブはただただ圧巻だった。
 【ライジングギター】に【和風ストームエフェクター】をセットした凍鶴 緋桜も負けてはいない。
 【高速テクニカルソロ】で観客たちのざわめきを掻き消すほどの大音量でギターを爪弾く。

「音楽だって、世界を相手取って戦えるんだ……!!」

 ギターが静かな音色になると、目を伏せた緋桜は歌声に少し不満を乗せて、淡々と自身の思いを歌い上げた。

「いつも世界は理不尽で
 僕を置いてけぼりに変わっていって
 大切なものを取り上げるくせに
 いらない評価押しつけていく」

 静まった観客たちは、まるで自分のことであるかのように頷きながら歌詞に耳を傾けている。
 曲調が変わり、【熱情のクロスコード】を纏った緋桜は荒々しさをイメージして強く声を出した。
 荒々しくかき鳴らすギター。

「大切なものに伸ばすための掌は
 いつの間にか固く握りしめられて
 飲み込み続けた言葉は何時しか忘れてしまっていた」

 いつの間にか観客たちは、緋桜が紡ぎ出す世界に酔いしれている。
 【ブライトレスポンス】で手拍子を要求したり、自分でも大きく手拍子をしたりと煽りのテクニックにも長けている緋桜。
 よく通るアカペラの歌声は、誰が聴いても心地良いトーンだった。

「燻る胸の内は拳振るうだけじゃ伝わらないから
 小さくてもいい声を上げて
 綺麗じゃなくても 上手く紡げなくても
 僕の 僕だけの言葉を今」

 決して一人よがりではない独特の世界観を、多くの観客たちが思い思いに楽しんでいる。
 ギターをリンクの力で煌めかせ、疾走感のある旋律が容赦なく奏でられていった。

「大切なものならば拳振るうだけじゃ守れないから
 小さくてもいい声を上げて
 綺麗じゃなくても 上手く紡げなくても
 僕の 僕だけの言葉で今歌うんだ」

 ラストの歌詞は、大きな声援と拍手ではっきりと聞こえないほど。
 緋桜は丁寧に頭を下げてから退場したが、結局、アンコールの連続で何度もステージに戻ることになったのだった。
 そのすぐ近くでは、日下部 穂波の傾奇者らしいライブがすでにスタートしていた。
 穂波は【熱情のクロスコード】を使って、観客にまで伝わるほどの熱いイントロを演奏する。
 そして【朧芸者の符】で 幻の舞芸者を呼び出し、即興で演奏に参加させた。

「さぁ、どんどんいくよ!!」

 【散羅李図夢】で観客の視線を翻弄しつつ、派手な演出と共に音楽を奏でていった。
 観客の一人一人が自分のファンというわけではないため、いつ飽きられるか見当もつかないため、ステージの端から端まで駆け巡り、【艶美独奏】で高いテンションを保ち続ける。

 さぁ立ち上がれ男衆 天王山はここにあり
 さぁ立ち上がれ女集 今こそ腕を見せるとき
 天下に驚く魑魅魍魎も ボクらの音で黙らせようか

 いつしか観客たちは腕を振り上げて、穂波を応援するようになっていた。
 ひたむきに演奏する姿に、多くの人々が好感を持ったのだ。

「しばしのお付き合いありがとう! 引き続き、楽しんでいってくださいね」

 聴くだけで元気になれる。
 リズムに身を任せて、観客たちは穂波の演奏を心ゆくまで楽しんだ。
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