猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~
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リアクション
【2-2】
殺陣は一部の層には受け入れられやすい演目の一つであるが、縁の無かった者にとってはどのように鑑賞すればよいのか分からないこともある。
しかし、今日はまた違うテンションで盛り上がりを見せているステージがあった。
【大蓮の衣】を華麗にはためかせ、裾を翻してステージを駆けていったのは弥久 風花。
飛び入りで参加した男に【白鴉狐火 【火焔白鳥】】を振り、【スペクタクル・バトルショウ】を仕掛けた。
素人の相手が見よう見まねで斬りかかってくるのをうまくかわし、風花は少しよろめいてみる。
「ふふっ……まだまだこれからよ!」
【ハレの神酒】を飲んで気を取り直した風花は、二振りの【天剣ムラクモ】を抜いた。
「ここから先はブック無し! さあ、一丁やろうじゃない!──【雷霆双剣】!!」
「う、わあああ、マジかよぉぉ!?」
にこっと微笑んでから【神通天幕】を発動し、眩しい光の中で【神鏡の首飾り】を輝かせる──。
「【不徳応報】!!」
双剣で斬り付け、風花と男は怒涛の接近戦を繰り広げる。
男もなかなかの手練れではあるようだが、風花の早さにはかないそうもない。
「くっそ──……こんなかわいい女の子に負けたら、はずかしくて外を歩けなくなるぜっ!!」
耐えかねた男が風花と距離を取ったが、風花は容赦なく【八咫烏の矢】で攻撃を仕掛ける。
風花は手を止めることなく、接近戦でもって男を追い詰めていった。
実際には攻撃があたらないようにうまく見せているのだが、男の逃げる様子が一部のアーティストには可笑しく映ったらしい。
「がんばれー!」
「お手柔らかにな!」
ステージの周辺は、風花を応援する和やかな空気が漂っていた。
「さすが風花さん。ただかわいいだけじゃないんですね」
風花と入れ替わりざまに、八重崎 サクラが言った。
風花はごにょごにょとサクラの耳元で囁くと、彼女を労うように退場する。
苦笑したサクラは、面食らったようにため息をついた。
どうも、最前列でステージにかぶりついている眼鏡の男が下着をのぞこうとしてくるらしい。
だが今は、演目に集中するのみだ。
とりあえず最初のつかみは、テンポの良い【ベーシックリズム】で軽快なリズムを意識する。
【無刀術】の後に【大殺陣回し】を組み合わせて、素手の殺陣を見せるサクラ。
あえて動く範囲を制限し、視線は一点を見つめたまま。
動きの流れは小さくならないように、動線は8の字を基本姿勢とする。
「へへへ……」
最前列の男が怪しい動きでサクラを見ていたが、サクラは足を踏み込んでわざと大きな音を立ててやった。
それと同時に、【朧芸者の符】を使って殺陣の相方としての舞芸者を呼び出す。
最初は一人だ。
激しい打ち合いの音がリズム良く響き、それはまるで音楽さながらだ。
その合間にハイキックや足払いを入れ、屈んだり跳んだりすると最前列の男も忙しなく姿勢を変えてくる。
「──おばかさん。よく見ていなさい」
朧芸者の人数を増やしたサクラは、一人対四人の形となった。
朧芸者は二人一組となり、殺陣はサクラ側が押されるような演出になる。
相手の攻撃を高く飛んでかわし、突進してきた二人の肩に飛び乗るサクラ。
もう一組も突進してきたタイミングでバク宙を決め、距離を置いてから飛び降りる。
「【舞神召喚】……!!」
後半は舞神との立ち合いとなり、ジャンプ攻撃も交えた大きな動きで位置が激しく入れ替わるようになった。
サクラは朧芸者達と共に舞台を駆け回り、アーティストたちの視線を翻弄する
三つの大きな8の字が舞台上で交錯する乱戦状態になったが、舞神と大きな飛び蹴りをかち合わせたところで幕は下りた。
朧芸者と並んだサクラは、丁寧に一礼する。
最前列の男は、果たしてサクラの下着をのぞくことができたのだろうか?
終盤、後方から恰幅の良い男に突き飛ばされ、それどころではなかったようである。
殺陣は一部の層には受け入れられやすい演目の一つであるが、縁の無かった者にとってはどのように鑑賞すればよいのか分からないこともある。
しかし、今日はまた違うテンションで盛り上がりを見せているステージがあった。
【大蓮の衣】を華麗にはためかせ、裾を翻してステージを駆けていったのは弥久 風花。
飛び入りで参加した男に【白鴉狐火 【火焔白鳥】】を振り、【スペクタクル・バトルショウ】を仕掛けた。
素人の相手が見よう見まねで斬りかかってくるのをうまくかわし、風花は少しよろめいてみる。
「ふふっ……まだまだこれからよ!」
【ハレの神酒】を飲んで気を取り直した風花は、二振りの【天剣ムラクモ】を抜いた。
「ここから先はブック無し! さあ、一丁やろうじゃない!──【雷霆双剣】!!」
「う、わあああ、マジかよぉぉ!?」
にこっと微笑んでから【神通天幕】を発動し、眩しい光の中で【神鏡の首飾り】を輝かせる──。
「【不徳応報】!!」
双剣で斬り付け、風花と男は怒涛の接近戦を繰り広げる。
男もなかなかの手練れではあるようだが、風花の早さにはかないそうもない。
「くっそ──……こんなかわいい女の子に負けたら、はずかしくて外を歩けなくなるぜっ!!」
耐えかねた男が風花と距離を取ったが、風花は容赦なく【八咫烏の矢】で攻撃を仕掛ける。
風花は手を止めることなく、接近戦でもって男を追い詰めていった。
実際には攻撃があたらないようにうまく見せているのだが、男の逃げる様子が一部のアーティストには可笑しく映ったらしい。
「がんばれー!」
「お手柔らかにな!」
ステージの周辺は、風花を応援する和やかな空気が漂っていた。
「さすが風花さん。ただかわいいだけじゃないんですね」
風花と入れ替わりざまに、八重崎 サクラが言った。
風花はごにょごにょとサクラの耳元で囁くと、彼女を労うように退場する。
苦笑したサクラは、面食らったようにため息をついた。
どうも、最前列でステージにかぶりついている眼鏡の男が下着をのぞこうとしてくるらしい。
だが今は、演目に集中するのみだ。
とりあえず最初のつかみは、テンポの良い【ベーシックリズム】で軽快なリズムを意識する。
【無刀術】の後に【大殺陣回し】を組み合わせて、素手の殺陣を見せるサクラ。
あえて動く範囲を制限し、視線は一点を見つめたまま。
動きの流れは小さくならないように、動線は8の字を基本姿勢とする。
「へへへ……」
最前列の男が怪しい動きでサクラを見ていたが、サクラは足を踏み込んでわざと大きな音を立ててやった。
それと同時に、【朧芸者の符】を使って殺陣の相方としての舞芸者を呼び出す。
最初は一人だ。
激しい打ち合いの音がリズム良く響き、それはまるで音楽さながらだ。
その合間にハイキックや足払いを入れ、屈んだり跳んだりすると最前列の男も忙しなく姿勢を変えてくる。
「──おばかさん。よく見ていなさい」
朧芸者の人数を増やしたサクラは、一人対四人の形となった。
朧芸者は二人一組となり、殺陣はサクラ側が押されるような演出になる。
相手の攻撃を高く飛んでかわし、突進してきた二人の肩に飛び乗るサクラ。
もう一組も突進してきたタイミングでバク宙を決め、距離を置いてから飛び降りる。
「【舞神召喚】……!!」
後半は舞神との立ち合いとなり、ジャンプ攻撃も交えた大きな動きで位置が激しく入れ替わるようになった。
サクラは朧芸者達と共に舞台を駆け回り、アーティストたちの視線を翻弄する
三つの大きな8の字が舞台上で交錯する乱戦状態になったが、舞神と大きな飛び蹴りをかち合わせたところで幕は下りた。
朧芸者と並んだサクラは、丁寧に一礼する。
最前列の男は、果たしてサクラの下着をのぞくことができたのだろうか?
終盤、後方から恰幅の良い男に突き飛ばされ、それどころではなかったようである。


