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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~

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猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~

リアクション

【2-1】
 【英雄の詩】は他のアイドルと一線を画したミュージカルライブを行うべく、ステージにスタンバイしていた。
 歌を生業とするプロのアーティストたちに見られていると思うと、いやでも緊張が走る。
 冒頭から【ポイズンミスト】の禍々しい雰囲気を纏ったロレッタ・ファーレンハイナーが現れた。
 一目で英雄に倒されるべき敵であることがよく分かる演出だ。
 英雄を演じるリーニャ・クラフレットが【鐘打刀】を握って現れ、ロレッタと対峙した。
 英雄にどんな力があったとしてもたった一人では所詮限界があり、その事に気づけずピンチに陥ってしまうというシーンを演じている。
 リーニャは【大殺陣回し】を使ってロレッタに斬りかかる。
 もちろん、実際に攻撃をするわけではない。
 タイミングのいいところで膝をつき、刀を地面に突き刺す──たったそれだけの行動で、行き詰まってしまった状態がよく分かる。
 
 「私だけでは、彼女を倒すことは出来ないのか──?」

 するとそこへ登場したのがアーヴェント・ゾネンウンターガングだ。

 【レゾナンツ】を振り上げ、立つことが出来ないリーニャの隣に立つと、
 
「微力ながら力を貸そう」

「──頼む、どうか、貴方達の歌を、武器を持つ勇気を貸してくれ……!」

 リーニャがそう言った瞬間、激しい音楽が流れてきた。
 アーヴェントは剣をタイミング良く床や壁にぶつけながらリズム取り、リーニャを守るような殺陣を披露する。
 それはまさに、華麗なる【スペクタクル・バトルショウ】だ。
 アーヴェントが剣と剣を鳴らしながら、【インストゥルメント・ランゲージ】を奏でた。
 言葉よりも、感覚に訴えるような力強いリズム。
 ステージ上で反対側から近づいてきたリーニャに向かって、

「──君にならできる」

 すれ違いざまにそう言った。
 アーヴェントが持つ【覇者のアニマ】は、自らを勇者として補正しているのだ。

「歌だって良い、剣だって良い、芸と武は人に力を与える...同じ道なのだから。ただ少しでもこの戦いがどこかに響いたのなら、いつか共に剣を取って欲しい」

「いつかじゃない……それは」

「今だ!!」

 リーニャとアーヴェントが共に武器を掲げて、高い位置で切っ先を鳴り合わせた。
 どう見せれば自分が輝けるか、それを知ることも舞台に立つ者の心得として持っておかなければならない。
 ロレッタは「ククク……」と不敵な笑みを見せてから身体をしなやかに動かし、ステージ上でダンス。

「私はいつも願っている。守るべき民の幸せだけを──」

 ゆっくり立ち上がったリーニャは刀を構え、【幸魂霊舞】を舞ってみせた。
 【大殺陣回し】も組み合わせて、刀と指先で光の軌跡を演出する。
 ロレッタも負けてはいない。
 【へヴィスローイング】で【杵と臼】を投げるパフォーマンスを披露し、【インセンスオブビースト】は妖艶さを飛び越えて鬼気迫るものがあった。

「さぁ、民よ、英雄よ。未だ武器を持たぬツワモノどもよ。この大いなる悪意を払いくださいませ。ただし、申し訳ないのですけれども。こう見えてもわたくし、すこーしだけ……」

 ガチン!!と音を立てて、ステージの中央でリーニャと対峙するロレッタ。

「て ご わ い で す わ よ?」

「くっ──!!」

 まばゆいスポットライトが二人に浴びせられ、アーティストたちも思わず目を細める。
 ロレッタから離れたリーニャは、ステージを舞いながらロレッタに赤いライトが当たるのを確認する。
 曲が盛り上がりを見せたところで、アーヴェントが【セイントコロネーション】を発動した。

「これこそが──君達の力の象徴だ」

 眩い後光に光の翼が現れる。
 突如ストップモーションになり、ドクンドクンと脈打つ音だけが聴こえる中、舞いをやめたリーニャはアーヴェントが作ってくれた道を駆け抜け、再びロレッタに近づいていった。
 【舞芸:天地双閃】を使い、天高く振り上げた武器でロレッタを斬るリーニャ。
 悪の華は、散ってこそ美しい。
 タイミングよく圧されるように後ずさったロレッタは、英雄の攻撃に沈むように倒れ込んだ。
 皆で作り出した【英雄の詩】のステージは、観客たちの間でひそかに二次創作が生まれるほどの衝撃を与えたという。
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