猫神バス=テトの誘い ~芸能界へご招待!?~
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■プロローグ■
「おぬしが芸能界の未来を憂い、地球に根を下ろしたのは2015年だったかニャ。
それから十数年……実りはあったとおぬしは考えているニャ?」
ライブの準備が進められる様子を眺めながら、バス=テトがピンと張った自分のひげを撫でた。
木 馬太郎校長は当然です、と頷く。
「ま、それを決めるのは芸能界を去ったおぬしではないがニャ。
我々トップの“芸能人”にのみその権利があり、また義務があるのニャ」
「おっしゃる通りです。
今日来てくれたのが、あなたのような公正な方で本当に良かったと校長として光栄に思いますよ」
バス=テトはフンと尻尾を揺らした。
かつて芸能界でそうだったように、まだ互いに互いのことを尊敬できる良き友人と思っているのは変わらないが――
「おぬしの生徒を特別贔屓するつもりはニャい。が、ここで道を閉ざしたいわけでもニャい。
だから、今あの子らが出来る最高のライブを見せてほしいのニャ」
目を細めるバス=テトへ、木校長は再び自信ありげに微笑んだのだった。
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1-1】
3ページ 【1-2】
4ページ 【1-3】
5ページ 【1-4】
6ページ 【1-5】
7ページ 【1-5-2】
8ページ 【1-6】
9ページ 【1-7】
10ページ 【1-8】
11ページ 【2-1】
12ページ 【2-1-2】
13ページ 【2-2】
14ページ 【2-2-2】
15ページ 【2-3】
16ページ 【2-3-2】
17ページ エピローグ