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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

オギャリ・フロム・ストリート

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オギャリ・フロム・ストリート

リアクション

プロローグ


 ――ディスカディア。
 ウェストレヴンに、朗々と歌が響き渡る。
 町中を揺らして、疲れきった街に火をともすような歌が。

――キュンと うずく 胸の鼓動は Lovin’youの あかし♪
 熱く滴る 私の奥(そこ)へ くちづけを――♪


『ミョーホントゥスケ! ワイパー!』

 媚び媚びのテクノメロディがビルに反響して、観客の酩酊感を増幅する。
 D.D.はアニメ声にウィスパーとしゃくりをかけて歌いながら、鎌の先端に取り付けたマイクを駆使して妖艶に踊る。
 そのディスコードを帯びた力強いメロディは、ウェストレヴン市民たちをバブみの有頂天へと導いていく。
 そして観客たちもどこから覚えてきたのか、あるいはD.D.に覚えさせられたのか、地球風の荒々しいキャントを唱えて大盛り上がりしていた。

 往来でこんな品のない曲を歌っているD.D.や、それに盛り上がっている観客が異様であるというのは、もはやディスコードの恐るべき影響と言うほかない。
 だが何より問題なのは、彼らは心身ともに疲弊しきったごく普通の人間であるということだ。
 疲れている状態でオタ芸やコールを打ち、脳内麻薬を分泌したところで、余計に疲弊してしまうばかり。
 下手をすれば、無駄なケガの原因にさえなりかねない。

「……できれば、近づきたくないワネ……」

 そのさまにドン引きしつつ、聖歌庁のマルベルは仲間の四谷 椛音を探してウェストレヴンをさまよっている。
 ドミネーターバンドもD.D.に加勢し、それにフェスタ生やリベレーターが対抗し、街の中は混乱の二文字を具象したかのようであった。

 はたして、フェスタ生たちはこの地獄のようなウェストレヴンの街を、救うことができるのだろうか――?

■目次■


1ページ 目次・プロローグ

2ページ 【1-1】
3ページ 【1-2】
4ページ 【1-3】
5ページ 【1-4】
6ページ 【1-5】
7ページ 【1-6】

8ページ ドミネーターのマーチ
9ページ 歩行戦車のエレクトロニカ
10ページ 敵中突破のフュージョン
11ページ ダイヤモンドのユーロビート
12ページ 強襲のニューエイジ

13ページ 1.オギャるものと繋ぐもの
14ページ 2.反撃の狼煙
15ページ 3.穏やかな癒やし
16ページ 4.自然に帰ろう

17ページ エピローグ
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