【陰陽アイドル大戦】大幕・葦原華乱舞!
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■立ちはだかる脅威たち2
彩救出に向かう一行の、ゆく先々で巨大ナメクジが立ちはだかる。
1体1体は大したことが無いくせに数は多く、出現の度に足止めをくらう。
おまけに遺跡の内部は複雑に入り組んでおり、救出班は手分けして探すことを余儀なくされた。
その結果、戦力が分断され余計ナメクジに手こずるという悪循環に陥っている。
そんな中、朝霞 枢は【隠形の術】を使って周囲の闇に紛れた。一刻も早く使命を果たすため、味方がナメクジと戦っている間に先へと進む。
幸い知性の低いナメクジたちは何もしなければ枢の存在に気づかない。こっそりと遺跡の奥を目指しつつ、枢は思案する。
「やっぱり、気になりますなぁ」
今の彼女は突撃レポーター。
戦闘の様子をネット配信したことがきっかけで、枢は以前の戦いから教団に興味を持っていた。
そこで教団の中へ人質という形で潜入し、組織の内側から様子や思想、実態を調査し、得られた結果をネットで配信を出来ればと考えていたのだ。
邪魔者であるナメクジは味方が戦ってくれている。後はイドラ教団に人質として捕まえてもらうだけだ。その為の口実をどうするか頭の中で整えつつ先へと進む。
枢の作戦は賭けの要素が強い。捕まった場合、下手すれば洗脳される恐れもある。
「かなり危険どすが……なんや面白そうやさかい。それに上手いこと彩はんが解放されたら一石二鳥どす」
どちらにしても、早く向かわなければ彩を助け教団に潜入することは叶わない。
あの不快極まりないナメクジたちにバレないように、バレないように枢は奥へと向かうが、
「い、いや~ん! またしても、このパターンなの~!? もうイヤー!!」
誰かの悲鳴が通路内に響いた。
反響させながら甲高い悲鳴は枢の方に近づいてくる。
声の主は川村 萌夏だ。
「どうにか忍び込めたと思ったのに~!」
他の突入メンバーと同じく、ナオヤがライブバトルに熱中している隙を衝いて【忍びの知識】を使って忍び込んだものの、ナメクジと対峙した瞬間、全てがお釈迦になった。
「イヤ~! 気持ち悪い、こっちに来ないで~!」
何とか闘志を奮い立たせようとするも、後ろを振り返れば巨大ナメクジの群れが追ってくる。
「やっぱりダメー! 気持ち悪ーい!」
以前のトラウマから、巨大ナメクジのヌメヌメとした体を見た瞬間、戦意が無くなり体は勝手に逃げてしまう。
おかげで【忍び足】で遺跡の奥へ静かに歩いていたのは過去の話。今や萌夏は半泣きでドタバタと走り回っている。
このナメクジたちは特段、厄介な特集能力を持っているわけでは無い。普通のナメクジではあるのだが、いかんせん図体がデカい。ヌメヌメしているだけでもおぞましいのに、体が大きいとまであっては、萌夏には堪らない。
そうやって逃げ回る彼女が面白いのか、ナメクジは集中的に狙って来る。
図体のデカさを活かしてナメクジとは思えない勢いで追いかけて来る。移動する旅にその体から粘液が飛び散る。
遂には、一部の粘液がベットリと萌夏の腕に付いた。
「いやぁー!」
肌を通じて不快感が全身を駆け抜ける。
陰で見ていた枢は、
「仕方あらしまへんなぁ」
持参した塩を振りかけるが、相手の体が大きいために有効ではない。
一方、何かを振りかけられたナメクジは枢の存在に気づいた。
「ひゃあ、こらかないまへんわ」
ヌメヌメと光る体は不快極まりない。
「た、助けてぇ~」
萌夏も枢に気づき、彼女にしがみついた
震える萌夏の姿を楽しむように、ナメクジたちは移動速度を遅くしてにじり寄って来た。
「まてまて! 破廉恥な行為はこの天導寺朱が許さーん!」
そこへ天導寺 朱が駆けつけた。
萌夏と枢はホッとした表情になり、朱の元に駆け寄る。
「あちらさんたち、ぬめぬめして苦手やさかい。お願いしますわ」
「おお! 任せろ!」
威勢よく2人の前に立ち、朱は『開門手裏剣』を構えた。
「もうちょっと見てみたかった気もするが、そこを通してもらうのぜ!」
「何か変なこと言わなかった?」
「あらまあ、お盛んな御仁どすなぁ。とにかく頼みますわぁ」
枢たちの言葉を聞き流し、朱は正面に向かって『開門手裏剣』を投げつけた。
巨大な手裏剣が自分の頭部に当たり、先頭のナメクジが悶絶する。左右に頭部が揺れる度に、傷口から体液が、全身からは粘液が飛び散る。
一同はその光景に不快な表情を浮かべた。
「もしかして彼女の今頃は、この粘液にまみれて……これはマズイのぜ! 早く見……助けに行かねば!」
朱は思春期を迎えたての少年特有の発想でナメクジへの不快感よりも闘志をたぎらせる。
「あんさん、目的が違うてまへんか?」
呆れ顔の枢の言葉を聞き流しながら、朱は相手の頭部に突き刺さった『開門手裏剣』を取りに走る。
「さっさと倒れろ!」
【≪式神≫魔神掌】で殴打し、地面に倒れ込んだナメクジから手裏剣を引き抜いた。
「やっぱり、素手で触るもんじゃないな……」
「きゃあ! まだまだ来るわよー!」
後続のナメクジが朱に迫る。
その瞬間、死 雲人が岩の影から姿を現した。
『小烏丸』を振りかざし、朱に襲い掛かろうとした先頭のナメクジを【無明絶刀】で切り裂く。
素早い斬撃を上からくらい、朱を襲おうとしたナメクジは体を真っ二つにされて事切れた。
『小烏丸』についた粘液を見て雲人は顔を歪めた。
「ベタベタして気持ち悪いな……本当に。……まさか、彼女もこんなめに?」
「ああ、きっとそうに違いないのぜ! あの変態ドラ教団め!」
雲人も彩の身を案じ、それに同調した朱と共に怒りを燃やした。
後続のナメクジが斬り伏せられた仲間の死骸を乗り越えて寄ってきた。
「皆、離れろ!」
雲人は【炎天劫火】を周囲の壁や地面にたたきつけた。
熱気で周囲の視界がわずかにぼやける。通路の温度は多少上がり、ナメクジたちも熱を感じたが、体の水分を飛ばすまでには至らない。
「ちっ……体の水分を飛ばすにはこれしかないんだがな……」
苛立たしげに雲人は得物を構え直す。
「うーん。塩は有るんどすけどなぁ……あのナリでは」
「こうなったら正面突破しかないのぜ!」
朱が手裏剣を投げるのに合わせて、雲人が大きい岩を挟んで回り込み斬りつける。
彼らの攻撃によってナメクジの体液が飛び散り、不運にも萌夏の顔面にかかってしまった。
「イヤぁ! ヌメヌメ大っ嫌い!」
萌夏は堪らず駆け出すも、一部のナメクジが追跡してきた。
「ちょっとぉー! 何で狙って来るのよ~!」
「逃げるのがおもろいんどすかなぁ」
冷静に眺める枢に対し、朱は
「隙だらけだなのぜ!」
萌夏に集中するあまり、ガラ空きになったナメクジの背中めがけて手裏剣を投げつけた。
そのまま突進し、【≪式神≫魔神掌】により生じた大きな拳で仕留める。
「しかしこのままではラチがあきまへんなぁ……。先に奥へ行きますさかい、お邪魔虫の相手は頼んますえ?」
「わかった! 教団を止めてくれ!」
枢は雲人たちこの場を任せ、再び【隠形の術】を使って別行動を始めた。
味方が1人減った事で萌夏は心細くなり、朱にしがみつく。
「いやぁ~ん! 一人にしないでぇ~!」
「お、おう分かった!」
若干ドギマギしながら朱はナメクジの粘液でベタついた手裏剣に【極火二刀】を加え、火の力でぬめりを落とした。
「一刻も早く奥にたどり着かないと不味い事になる気がするのぜ。今から急げば、まだ見れるかも……じゃない! 全力で急いで助けに行かねば! 救助最優先なのぜ!」
「見られるかどうかは分からないが、急ぐというのは同感だな!」
「2人とも行っちゃうの!? 置いていかないでぇぇぇぇ!」
2名は欲望を力に変えて突き進み、1名は必死に後を追う。
彩救出に向かう一行の、ゆく先々で巨大ナメクジが立ちはだかる。
1体1体は大したことが無いくせに数は多く、出現の度に足止めをくらう。
おまけに遺跡の内部は複雑に入り組んでおり、救出班は手分けして探すことを余儀なくされた。
その結果、戦力が分断され余計ナメクジに手こずるという悪循環に陥っている。
そんな中、朝霞 枢は【隠形の術】を使って周囲の闇に紛れた。一刻も早く使命を果たすため、味方がナメクジと戦っている間に先へと進む。
幸い知性の低いナメクジたちは何もしなければ枢の存在に気づかない。こっそりと遺跡の奥を目指しつつ、枢は思案する。
「やっぱり、気になりますなぁ」
今の彼女は突撃レポーター。
戦闘の様子をネット配信したことがきっかけで、枢は以前の戦いから教団に興味を持っていた。
そこで教団の中へ人質という形で潜入し、組織の内側から様子や思想、実態を調査し、得られた結果をネットで配信を出来ればと考えていたのだ。
邪魔者であるナメクジは味方が戦ってくれている。後はイドラ教団に人質として捕まえてもらうだけだ。その為の口実をどうするか頭の中で整えつつ先へと進む。
枢の作戦は賭けの要素が強い。捕まった場合、下手すれば洗脳される恐れもある。
「かなり危険どすが……なんや面白そうやさかい。それに上手いこと彩はんが解放されたら一石二鳥どす」
どちらにしても、早く向かわなければ彩を助け教団に潜入することは叶わない。
あの不快極まりないナメクジたちにバレないように、バレないように枢は奥へと向かうが、
「い、いや~ん! またしても、このパターンなの~!? もうイヤー!!」
誰かの悲鳴が通路内に響いた。
反響させながら甲高い悲鳴は枢の方に近づいてくる。
声の主は川村 萌夏だ。
「どうにか忍び込めたと思ったのに~!」
他の突入メンバーと同じく、ナオヤがライブバトルに熱中している隙を衝いて【忍びの知識】を使って忍び込んだものの、ナメクジと対峙した瞬間、全てがお釈迦になった。
「イヤ~! 気持ち悪い、こっちに来ないで~!」
何とか闘志を奮い立たせようとするも、後ろを振り返れば巨大ナメクジの群れが追ってくる。
「やっぱりダメー! 気持ち悪ーい!」
以前のトラウマから、巨大ナメクジのヌメヌメとした体を見た瞬間、戦意が無くなり体は勝手に逃げてしまう。
おかげで【忍び足】で遺跡の奥へ静かに歩いていたのは過去の話。今や萌夏は半泣きでドタバタと走り回っている。
このナメクジたちは特段、厄介な特集能力を持っているわけでは無い。普通のナメクジではあるのだが、いかんせん図体がデカい。ヌメヌメしているだけでもおぞましいのに、体が大きいとまであっては、萌夏には堪らない。
そうやって逃げ回る彼女が面白いのか、ナメクジは集中的に狙って来る。
図体のデカさを活かしてナメクジとは思えない勢いで追いかけて来る。移動する旅にその体から粘液が飛び散る。
遂には、一部の粘液がベットリと萌夏の腕に付いた。
「いやぁー!」
肌を通じて不快感が全身を駆け抜ける。
陰で見ていた枢は、
「仕方あらしまへんなぁ」
持参した塩を振りかけるが、相手の体が大きいために有効ではない。
一方、何かを振りかけられたナメクジは枢の存在に気づいた。
「ひゃあ、こらかないまへんわ」
ヌメヌメと光る体は不快極まりない。
「た、助けてぇ~」
萌夏も枢に気づき、彼女にしがみついた
震える萌夏の姿を楽しむように、ナメクジたちは移動速度を遅くしてにじり寄って来た。
「まてまて! 破廉恥な行為はこの天導寺朱が許さーん!」
そこへ天導寺 朱が駆けつけた。
萌夏と枢はホッとした表情になり、朱の元に駆け寄る。
「あちらさんたち、ぬめぬめして苦手やさかい。お願いしますわ」
「おお! 任せろ!」
威勢よく2人の前に立ち、朱は『開門手裏剣』を構えた。
「もうちょっと見てみたかった気もするが、そこを通してもらうのぜ!」
「何か変なこと言わなかった?」
「あらまあ、お盛んな御仁どすなぁ。とにかく頼みますわぁ」
枢たちの言葉を聞き流し、朱は正面に向かって『開門手裏剣』を投げつけた。
巨大な手裏剣が自分の頭部に当たり、先頭のナメクジが悶絶する。左右に頭部が揺れる度に、傷口から体液が、全身からは粘液が飛び散る。
一同はその光景に不快な表情を浮かべた。
「もしかして彼女の今頃は、この粘液にまみれて……これはマズイのぜ! 早く見……助けに行かねば!」
朱は思春期を迎えたての少年特有の発想でナメクジへの不快感よりも闘志をたぎらせる。
「あんさん、目的が違うてまへんか?」
呆れ顔の枢の言葉を聞き流しながら、朱は相手の頭部に突き刺さった『開門手裏剣』を取りに走る。
「さっさと倒れろ!」
【≪式神≫魔神掌】で殴打し、地面に倒れ込んだナメクジから手裏剣を引き抜いた。
「やっぱり、素手で触るもんじゃないな……」
「きゃあ! まだまだ来るわよー!」
後続のナメクジが朱に迫る。
その瞬間、死 雲人が岩の影から姿を現した。
『小烏丸』を振りかざし、朱に襲い掛かろうとした先頭のナメクジを【無明絶刀】で切り裂く。
素早い斬撃を上からくらい、朱を襲おうとしたナメクジは体を真っ二つにされて事切れた。
『小烏丸』についた粘液を見て雲人は顔を歪めた。
「ベタベタして気持ち悪いな……本当に。……まさか、彼女もこんなめに?」
「ああ、きっとそうに違いないのぜ! あの変態ドラ教団め!」
雲人も彩の身を案じ、それに同調した朱と共に怒りを燃やした。
後続のナメクジが斬り伏せられた仲間の死骸を乗り越えて寄ってきた。
「皆、離れろ!」
雲人は【炎天劫火】を周囲の壁や地面にたたきつけた。
熱気で周囲の視界がわずかにぼやける。通路の温度は多少上がり、ナメクジたちも熱を感じたが、体の水分を飛ばすまでには至らない。
「ちっ……体の水分を飛ばすにはこれしかないんだがな……」
苛立たしげに雲人は得物を構え直す。
「うーん。塩は有るんどすけどなぁ……あのナリでは」
「こうなったら正面突破しかないのぜ!」
朱が手裏剣を投げるのに合わせて、雲人が大きい岩を挟んで回り込み斬りつける。
彼らの攻撃によってナメクジの体液が飛び散り、不運にも萌夏の顔面にかかってしまった。
「イヤぁ! ヌメヌメ大っ嫌い!」
萌夏は堪らず駆け出すも、一部のナメクジが追跡してきた。
「ちょっとぉー! 何で狙って来るのよ~!」
「逃げるのがおもろいんどすかなぁ」
冷静に眺める枢に対し、朱は
「隙だらけだなのぜ!」
萌夏に集中するあまり、ガラ空きになったナメクジの背中めがけて手裏剣を投げつけた。
そのまま突進し、【≪式神≫魔神掌】により生じた大きな拳で仕留める。
「しかしこのままではラチがあきまへんなぁ……。先に奥へ行きますさかい、お邪魔虫の相手は頼んますえ?」
「わかった! 教団を止めてくれ!」
枢は雲人たちこの場を任せ、再び【隠形の術】を使って別行動を始めた。
味方が1人減った事で萌夏は心細くなり、朱にしがみつく。
「いやぁ~ん! 一人にしないでぇ~!」
「お、おう分かった!」
若干ドギマギしながら朱はナメクジの粘液でベタついた手裏剣に【極火二刀】を加え、火の力でぬめりを落とした。
「一刻も早く奥にたどり着かないと不味い事になる気がするのぜ。今から急げば、まだ見れるかも……じゃない! 全力で急いで助けに行かねば! 救助最優先なのぜ!」
「見られるかどうかは分からないが、急ぐというのは同感だな!」
「2人とも行っちゃうの!? 置いていかないでぇぇぇぇ!」
2名は欲望を力に変えて突き進み、1名は必死に後を追う。


