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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

【陰陽アイドル大戦】大幕・葦原華乱舞!

リアクション公開中!
【陰陽アイドル大戦】大幕・葦原華乱舞!

リアクション

■エピローグ

 ――華乱葦原、遺跡の奥。

「彩ッ!」

 奥 莉緒がアイドル達とともに、閉じられていた大扉を開く。
 ナオヤを降し、ナメクジをかいくぐった果てには、イドラ教団が奇妙な儀式を行っていた。
 黒く光るルミマルを振ったり、何かをたたえるような呪文を唱え――その真ん中には、祭壇に寝かされた彩の姿があった。

「私……私は、彩にアイドル、やって欲しい!
 光凛やいろはちゃんと、私と一緒に……!」

 駆け寄ろうとする莉緒を、イドラの騎士が阻む。
 そして教団員たちが、高笑いとともに彩の寝ている祭壇を持ち上げた。

「無駄だ。意識はない……すでに儀式は終わっている」

「そんな……いったい、彩に何を!」

 そのまま彩を連れ去ろうとするイドラ教団を、アイドル達が妨害する。
 しかし、イドラの騎士は黒いルミマルを地面に叩きつけ、黒光りするスモークを焚いて視界を奪った。

「じきにわかる。すべてはイドラ様の導きのままに。
 ――また会おう、フェスタのアイドルたち!」

 そしてスモークが晴れたとき、その場には何の跡形もなかった。
 彩は何をされたのか。どうなってしまうのか……莉緒の胸には、暗い影がさしていた。

◆◇◆


 ――華乱葦原、遺跡前。
 穢ノ神のナオヤは、その場に大の字で寝転がり、満足げに大笑いしていた。

「いやあ――最高だったな、フェスタ!」

 ブラックルミマルはナオヤの歌を間近で聞きすぎたため、疲れ切ってデロリと伸びてしまっている。
 しかし、ナオヤの方はやる気に満ち溢れ、瞳にフェスタに熱い闘志をみなぎらせていた。

「今回は成り行きでイドラ教団に協力してみたが――
 やっぱり、アイドルになるなら、学校に入らなきゃな!」

 その手――指先には、グランスタの編入許可証がつままれていた。


◆◇◆

 ――天津神宮を穢ノ神・輝夜が襲撃したその後。

 真蛇はまつりごとを内側から乱し葦原に混乱をもたらしたとして、陰陽の力を封じられ、小さくなった輝夜とともに座敷牢へと入ることとなった。
 窓から修復された樹京がよく見える、オンバシラ樹上の小さな部屋だ。監視付きだが外出も許されている。
 アイドルたちの意向を受けたミヤビは、真蛇の憎悪と願いを汲み、いまだしこりの残る半妖と人間の関係に対する懐刀として、真蛇を召し抱えることにしたのだった。

「まつりごとの力で世界を変えなさい。我々の血族は、そうしてきました」

「……現人神というのは、食えないものだ。
 せいぜいその慧眼で、葦原の明るい未来とやらを見通すがいい」

「ふん。ガキんちょどもが、揃いも揃ってナマ言ってんじゃないわよ」

 輝夜は形を得たことと引き換えに、穢ノ神としての力も、それ以前の天津神としての力もきれいさっぱりなくなってしまった。
 言葉遣いはしっかりしてきたが、いまだに筆を持ち上げるので精一杯のありさまで、本人は不服なようだ。
 本来は消滅していたものが、さまざまな経緯ののちに、不完全ながら生きている――これもまた、アイドル達が起こした奇跡というべきだろう。

「アタシは諦めてないからね。いずれこのクソヘビをぶっ殺して、力を取り戻すんだから」

「そうなったら、同じ天津神としてお相手つかまつりましょう」

「なんですって、ナメてっとぶっとば……だから指でぐりぐりすなーっ!」

 かくして。
 争いの種は消えず、しかし着実に芽は摘み取られ――平穏へと向かっていく。
 華乱葦原はアイドル達の活躍よって、また少し前へ進んだのであった。

担当マスター:ヒロイックソングス!運営チーム

担当マスターより
『ヒロイックソングス!』運営チームです。
「大幕・葦原華乱舞!」のリアクションをお届けいたします。

スペシャルシナリオは、アクションを投稿しているか、
アクションを投稿していなくても「・アクション投稿しなくても登場を希望」の項目にチェックを入れた場合、基本的にリアクションに登場しています。
基本的にPCは1シーンに登場していますが、シーン分割の関係で数ページに渡って名前がある場合もございますので、リアクションを読み進めてご確認頂ければと思います。

また、称号やマスターからのコメントがある場合、最終ページ下にお知らせが表示されますので、併せてご確認下さい。

さらに!
本シナリオと関連した地球のイベントシナリオが、明日
【1月6日(土)】にリリースされます!
お楽しみに!

【1】【2】担当:猫宮烈
『【陰陽アイドル大戦】大幕・葦原華乱舞!』【1】【2】パートを担当しました、猫宮 烈です。
皆さま、ご参加いただきどうもありがとうございました(ぺこり

【1】パート、ミヤビと御前披露については、まあ一部盛り過ぎなところがあったようですが、それはそれとして無事に成功し、樹京は元の姿を取り戻しました。

自分の中では、真蛇も輝夜も今は休火山みたいな状態かなと思っています。
何かを起こすわけではないけれど、いつかどーん! と噴火する可能性を持ち続けた存在。それは目障りかもしれませんがその方が、『死んでない』のではないかな、と思っています。

皆さまにとって少しでも、楽しかった、と思ってもらえるリアクションであったなら、とても嬉しく思います。
それでは、また。


【3】担当:羽野源一郎
【3】パートを担当しました羽野源一郎です。
 ナオヤとの対戦および遺跡内での探索お疲れ様でした。
 パワフルさを武器にしてパフォーマンスするナオヤに勝つため、ライブバトル担当の方々が用意なさったアクションは劇、演武、歌唱と、様々な内容でどれも印象的で、一方、遺跡内の探索を担当なさった方々のアクションからは「彩の為に自分が何をしてあげられるか」という考え、想いが滲み出ていると感じました。
 繰り返しとなりますが、本当にお疲れ様でした。
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