イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

新世界を拓け! ヒロイック・クラリティ・プレリュード!

リアクション公開中!
新世界を拓け! ヒロイック・クラリティ・プレリュード!

リアクション

■ライブin天津神宮・3


 一礼後。
 界塚 ツカサが左手の鐘打刀で響かせる張りつめた音色を合図に
「♪♪(祭りから祭りの後へ)」
 加賀 ノイが奏でる天狗の狛笛の音色に合わせて
「♪♪(祭り好き以外のものを好む人達に向けて)」
 ツカサが『舞芸:極火二刀』で逆手に持つ鐘打刀と8の字を描く水扇に青白い幻の炎を纏わせる。特に扇は散る水滴に炎の光が反射し美しい。
「♪♪(寂しい曲ではなく、ゆったりと流れる様な曲調で)」
 ノイは笛の音が乱れない程度に能をイメージしたゆったりとした軽いステップで左へ右へと流れる様な動きで舞台の上を移動。
「♪♪」
 ノイの動きに合わせて水音が流れ、ツカサが散らす青白い煌めきが移動した流れを表現。
 続いて
「♪♪(……煌めきの軌跡はまるで天の川)」
 ツカサがノイを追い刀から青白い水滴を散らせ舞い
「♪♪(中央に移動して……)」
 ノイは中央に移動し『飛炎』をツカサに向けて放つと同時に
「♪♪(ここで曲調を変えて)」
 曲調を変え先程とは打って変わり動かず
「♪♪(ボクも)」
 ツカサも幻の炎を青から赤に変えゆったりの動きから『優艶の舞い』に扇から鐘打刀へ。
 刀を振るう度に音叉のごとき音色が響き
「♪♪」
 ノイが奏でる笛の音色と重なり不思議な音楽を奏でている。
「♪♪(地球の軸の傾きを表現して)」
 ツカサは中央に立つノイの周囲を回りながら円を描くように背を逸らし、時に前屈みになったりと
「♪♪(ボク達は星。ノイが太陽でボクは周囲を巡る地球。飛火は月みたいなもので……水と火と。振るう刀の風で音が鳴って)」
 舞忍装束の布が翻り、ノイが飛ばした『飛火』が華と色を添えた後
「♪♪(最後はこの世界の象徴で決めよう)」
 ノイの真後ろで立ち止まり
「♪♪(失敗なんて恐れずノイを信じて)」
 臆さず刀を前に突き出す。
 瞬間
「!!」
 ノイはジャンプし、刀の上に着地し
「……」
 一瞬だけ止まる笛の音。
「はぁっ」
 ツカサは易くノイが乗った刀を頭上に振り上げ
「……」
 ノイが『浮遊身転』で宙に止まりくるりと一回転させる体技と奏でる笛の音で観客の目を引き付け
「!!」
 同時にツカサは『変わり身【桜】』で桜の花弁となり舞台にノイと桜だけを残す。
 本当の最後は
「♪♪」
 くるりと回るノイが桜と化したツカサが居た場所に着地と同時に音色も終い。
 瞬間風圧で舞った桜が
「♪♪」
 体を包み込み
「……」
 桜の中で穏やかに桜の首飾りが揺れるのみ。
 ツカサが消え音が消え静かに舞台の幕は下りた。


「……」
 舞台に座す別葉・ペアーズは前に古錆びた妖刀を置き意識集中後
「はぁっ!(奉納らしい静のポーズから一気に動へ!!)」
 『舞神召喚』と共に立ち上がり刀を手に
「♪♪(踊るわ!! 超踊るわよ!)」
 曲:祭りのバラードに合わせて踏む『エクスワイヤステップ』にラテンダンスの要素を取り入れ
「♪♪(楽しんでいくのだわ!!)」
 時に水平の動きと摺り足を使ってくるくると旗のように
「はぁっ!(思いついたままに! 緩急をつけて)」
 時に刀を執って猛牛の如く突撃したり
「♪♪(採り入れた違う世界の戦いの踊りでみんなを魅せるのよ!)」
 舞神に自身の動きをいなすように操るように踊って貰う。
「♪♪」
 踊りの随所で遠くの観客まで『妖の色目』でアピールしつつ
「♪♪(落ちそうな勢いとスリルまで楽しんで欲しいのよ!)」
 ステージの端、観客の近くを大きく動く。
 後半は吃驚化け独楽を舞台上に投げ
「♪♪(巨大化した独楽を少しずつ縮ませて……それに合わせて舞の円周を小さく……踊りの激しさも徐々に緩めて)」
 踊りに変化をつけ中心まで行ったら縮んだ独楽を回収し刀を掲げてから引き
「……(見てくれた人への感謝を忘れてはならないのだわ)」
 ポーズを決め一礼してから退場した。


「毎度お騒がせしておりますケモミミがーるずですっ♪」
 八上 ひかりが観客に挨拶をしてから
「”笑う門には福来る”、歌も舞もいいけれど幸せな気分といえばやっぱりお笑いが一番!」 川村 萌夏が続いて『遊び人の前口上』を発揮し挨拶をしてから
「本日演目はズバリ、『饅頭こわい』」
演目と共に頭に叩き込んだひかりが『ネタ作りの基礎』を用いて寸劇に翻案し書き上げた台本を間違えず面白おかしく詳細設定を説明し観客の関心を捕らえる。
 口上が終わるや
「しばし、お耳を傾けて下さいな」
 ひかりが発した合図でいざ開幕。

 二人は入念のリハーサルのおかげでミス無く舞台を進行し
「本当に怖い物は無いのか? 蛇に蜘蛛に蟻や化かす狐……さあ、話してみろい」
 嵌められる青年を演じるひかりは『キレキレツッコミ』で台詞にキレを入れる。
「実は饅頭が怖い……特にこしあん……ううう……想像しただけで具合が……隣の部屋でちょっくら寝させて貰うよ」
 持つ『演技の知識』で見事な演技動作を発揮し『ファストアクト』で女優の如く悪友を嵌める青年を演じる萌夏。
 場面は一転し
「あいつは気に食わないから、饅頭攻めにして脅してやろう」
 ひかりは買い込んだ饅頭こと自分達が持参した饅頭や餅菓子のSAKURA=MOCCHI、柏餅、三色団子、桜餅、餅氷菓を
「ほぅら、饅頭だ」
 次々と萌夏のいる所に目がけて投げ込む。
 特に
「そぉら、とどめにこしあんだ」
 お饅頭、ふぇす饅頭【こしあんわさび】の際は『プラスアドリブ』を発揮させ野球の投手よろしく鋭い投球で投げ入れ
「おお、怖い、早く食べてなくしてしまおう、こしあんは怖すぎて倒れてしまう」
 萌夏は目覚め悲鳴を上げ狼狽してみせながらもパクパクと実際に食べる。その食べっぷりに観客達は面白く見る。
 それを見て
「むむ、騙したね」
 ひかりは騙された事に気付き
「さあ、お前が本当に怖い物は何だ? 教えろい」
 訊ねると
「この辺で、濃いお茶が1杯怖い」
 迫真迫る萌夏は一言。演技でもなく本心からだったり。
 舞台終了後。
「ひ、ひかりちゃん、お願い、大至急お茶持ってきて……お饅頭の食べ過ぎで、頭がクラクラしてきたよ~」
 餅を食べに食べた萌夏は泣きの入った声を上げていた。
ページの先頭に戻る