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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

ふぇすた座、こけら落とし!

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ふぇすた座、こけら落とし!

リアクション

プロローグ


 空は快晴。
 ばまゆい日差しは絶好の行楽日和。
 待ちに待ったふぇすた座のこけら落とし――程よい緊張感や不安と、それ以上のわくわく感で迎える筈だったこの日。華乱葦原、桜稜郭は異様とも言える熱気に包まれていた。
「やれやれ、初っ端のこけら落としから波乱の幕開けだねぇ。でもこの方が、アタシららしくていいかもね」
 舞台の準備を進めながら、溜息を吐き出したのは黒瀬 心美だ。
 本来ならふぇすた座初興行となるはずだったのが、ぼっち座との会場の公演権をかけた芸勝負をすることになったのである。
 散々な物言いでふぇすた座のアイドル達をけなすその物言いは安い挑発だったが、生徒たちはただ言わせておくつもりはない。そのために客引きから何からに精を出したのだが、ぼっち座が言いふらして回ったのか、集まった客たちの中には明らかに野次馬めいた風情の者たちもおり、冷やかしに来たのだろうと思われる男たちも紛れていた。
 あれこれと噂が飛び交ってざわつく観客たちの様子に日下部 穂波は「まぁ、実際に初めてだから、色々な憶測が出るのは仕方のないことだけどね」と苦笑しつつ、ぐっと決意を込めて掌を握る。

けど、ここで実力を示せば、街の皆にも認めてもらえるよね」
 その言葉に、皆も顔を見合わせて頷くと、それぞれの思いと気合を胸に舞台の成功へ向けて決意を新たにし、そんな一同に向けて泉 光凛は声を上げた。
「今日は……ううん、今日も最高のステージにしようね!」


■目次■



1ページ プロローグ・目次
2ページ 1:波乱のふぇすた座、こけら落とし!
3ページ 2:挑め! 座長、でいだらぼっち

4ページ 3:古井戸の暗き道にて

5ページ 4:激闘! 野外ステージ
6ページ 5:魅せろ ふぇすた座の華

7ページ 6:決着! でいらだぼっちとの対決
8ページ 7:不気味な影

9ページ 8:エピローグ
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