フェイトスター・アカデミーの一角に作られた闘技場は、多くの観客が詰めかけ、熱い盛り上がりを見せていた。

親しいものが選手として出場する生徒や、今後のために技を盗みに来た生徒。
あるいは単に熱い戦いが見たいだけの生徒もいることだろう。
大和田　カレン先生率いる『フェスにゅー！』編集部員たちも万全の体勢で待ち構えていた。

いよいよ今日、この時、出場者の誰かがフェスタ最強の名を手にするのだ。

「これから開かれるのは、魂と魂のぶつかり合い！
　最強の名を巡って争う闘士たちの熱い物語を、我々は目にするだろう！」

　北郷　瑞己先生の言葉に、円形闘技場を囲む客席が歓声をあげる。
　闘技場を練り歩きながら、さながら格闘技のチャンプが如く、巧みに観客の心をつかんでいた。

「長ったらしい前置きは必要ない！　ただ括目せよ――」

　北郷先生の開幕の言葉に合わせ、ファンファーレとともに選手が入場し始めた。
　観客は闘技場へ向かう選手たちに向けて、激励の声援を送る。

「フェイトスター☆ファイトクラブ、その行く末に！」


■目次■
1ページ　プロローグ・目次

【１】セブンスフォールブロック
2ページ　セブンスフォールブロック　１
3ページ　セブンスフォールブロック　２
4ページ　セブンスフォールブロック　３
5ページ　セブンスフォールブロック　４
6ページ　セブンスフォールブロック　５
7ページ　セブンスフォールブロック　６

8ページ　インターバル　１

【２】華乱葦原ブロック
9ページ　華乱葦原ブロック　１
10ページ　華乱葦原ブロック　２
11ページ　華乱葦原ブロック　３

12ページ　インターバル　２

【３】地球ブロック
13ページ　地球ブロック　１
14ページ　地球ブロック　２
15ページ　地球ブロック　３

16ページ　インターバル　３

17ページ　決勝戦

18ページ　エピローグ