イラスト

シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

全力エスケープ・ナウ!

リアクション公開中!
全力エスケープ・ナウ!

リアクション

【残り 0:45】

 ライブ会場が大いに盛り上がる中、ステージ前のカフェでは別の撮影隊が何やら取材をしていた。
「ご主人様! お嬢様! いらっしゃいませにゃ♪ ご飯にするにゃ? 紅茶にするにゃ? それともわたしのハートにゃ?」
 インタビューに応えていたのは、猫耳メイド姿のソフィア・フェナンチェだった。
 店の宣伝も兼ね、インタビューに応えていたソフィア。
 だが、その間もライブの様子はずっと見ていたらしい。
 取材が終わると素早く着替え、お店のケーキの包みとハートの宝石を持ってステージに駆け寄った。
「こんなに沢山集まるなんて……やっぱり、皆さん流石ですわね」
 ライブを終えた【絶対逃げ切り隊】のもとには客席からたくさんの宝石が投げ込まれ、大騒ぎになっていた。
 そんな中、ソフィアはどうにかライブメンバーの足元にたどり着いた。
「皆さん、お疲れ様ですわ。差し入れと、これ……受け取ってください」
「あれ? ソフィア、どこにいたの?」
 首を傾げながら藤がケーキと宝石を受け取る。
 ソフィアは「ふふ」と微笑み、誤魔化した。
「眼の前の喫茶店にいましたのよ藤さん。ライブ、大成功でしたわ。おめでとうございます」
 その時、イクスピナ内には大きな鐘の音が響き渡った。
 そして、続く放送で、最後の黒服待機所が封鎖された事が告げられた。
『素晴らしいライブをありがとう! たった今、待機場所は全て封鎖されました!』 
 画面いっぱいに映し出される、喜び合う【絶対逃げ切り隊】メンバーと、ステージ上に散らばるハートの宝石。
 その数は目標の20個を超えているように見えた。
 放送する謎の若い男もメンバーに「お疲れ様」とねぎらいの言葉をかけた。
『残りの時間は1時間を切っています! これからは時間いっぱいまで、とにかく、全力で黒服から逃げ切ってください! みんな! もう少しだよ! 頑張ってー!』
 番組も終盤へ。
 参加者たちは疲れた体を奮い立たせ、気合を入れ直したのだった。
ページの先頭に戻る