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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

リアクション

コスメシリーズ「ARATAMA」CM制作現場より 5

 多くのCMに出演した春人に、界塚 ツカサが、蒸しタオルと水を手渡す。
「蒸しタオルで顔を温めて、疲れを取ってくださいね。
 それから、水分補給も」
「どうもありがとう。まだまだ頑張れると思うよ」
 春人は、ツカサに笑顔を向ける。

「では、着付けをお願いします」
 春人の休憩後、加賀 ノイが、着物の着付けを行う。
「って、やっぱり女物なんだね?」
「ええ。もしかして困っていらっしゃいますか?」
「なんだか、落ち武者の人たちに余計に好かれそうで……」
 春人の言葉に、ノイは苦笑を浮かべた。

 しかし、撮影が始まると、春人はしゃんとしている。

 和室の鏡の前で正座している着物姿の春人。
 後姿から、うなじへとカメラが移動する。
 そして、貝でできた入れ物から、紅を取り、指で唇に引く様子がアップで映される。

「春人さん」
 背後から声がかけられる。
 ゆっくりと振り向く春人の顔は、紅をつけた下半分しか見えない。

 声をかけたノイは、姿は映らないものの、妖の色目を使い、
 全力で春人の相手役として演技を行う。
(撮影中だけでも、惚れされてみせます)

 ノイの気持ちが伝わったか、障子を開けて現れた人影……顔は映らない……に、
 春人が向き直り、紙吹雪が舞う。

 紙吹雪の中で、紅を引いた唇が笑みを作り、
 やがて、頬を染め、満面の笑みを浮かべる春人の姿があった。

「美しさが開花する。」
 テロップとナレーションが流れ、CMは終了する。

 ノイと春人の様子を見守っていた、ポールが息をのむ。


「お疲れさまでした」
 ツカサは、お茶とお茶菓子を用意していた。
「ありがとう。甘いものがほしくなってたんだ」
 春人と一緒にお菓子を食べつつ、ツカサが言う。
「予想以上に、綺麗でしたね」
 ツカサは、春人の演技力に感心していた。
(ボクも、多くの人の心を引き付けられるようにがんばらないとね)
 そう、決意を新たにする。


「さあ、すべての撮影が終わったよ!!」
「この中で、ベストのCMはどれでしょうか? ポールさん、ジャッジをお願いします!」
 コナツとハルの進行により、ポールの裁定が下される。

「みんな、たくさんの力作を作ってくれて、本当にありがとう!
 どのCMも、ARATAMAの和のコンセプトにマッチした素晴らしいものだったわ。
 荒々しい力、荒魂を再現するかのような、アクションシーンもたくさんあって……
 エキストラの皆さんにも感謝ね」
 いつのまにか、落ち武者の亡霊はエキストラだったということになっている。

「そして、『美しさが開花する。』のキャッチフレーズにマッチした作品の数々も……。
 どれも甲乙つけがたいものばかりだったわ」

「おお、天才デザイナーの絶賛だ! さすがフェスタ生!」
「ところで、判定はどうなるんでしょう!?」

「今回、私が選ぶのは、春人ちゃんのかわいさとはかない美しさ、
 そして新たな魅力である妖しさを引き出してくれた、
 界塚 ツカサさんと加賀 ノイさんの作品よ!」

 会場から、拍手が巻き起こった。

「やはり、決め手は、BLか!? さすがは世界のポール・ミナモトッ!!」
「コナツさん、興奮しすぎです!
 美しく幻想的な世界でしたよね!」
「おめでとう。素晴らしい作品を楽しませてもらったよ」
 コナツやハル、Mr.ウィンターは賞賛を送る。

「ありがとうございます!」
 ツカサとノイは、お立ち台に上がり、一礼する。

「さて、優勝作品のほかにも、
 肉体美をアピールした作品たちも、私に新しいインスピレーションを与えてくれたわ。
 春人ちゃん、脱いでみない?」

「えっ!?」
 みんなと一緒に拍手を送っていた春人だが、新たな貞操の危機を迎え、固まる。

「「「ウヒョオオオオオォォォォォ!!!」」」
 さらに、落ち武者たちも歓声を上げる。

「「「オレノヨメ、セカイイチ、イロッポクテ、カワイイ……」」」
 そして、落ち武者の亡霊たちは、
 頭だけになっても動いていたが、みんな、幸せそうに成仏していったのであった。

 ツカサとノイがトロフィーを受け取って、賞賛を受けている一方で。
 その後ろでは、春人がポールに迫られていた。

「私のコスメで磨いたあなたの身体こそが、最高のファッションになるはずよ!」
「ええと、その、ウルレイのみんなとも相談しないと……っ!?」
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