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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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コスメシリーズ「ARATAMA」CM制作現場より 3

 落ち武者が減った隙に、新たなCM制作が始まった。

 春人のためのCMソングを用意した虹村 歌音が、提案する。
「今の季節に合わせた和のお花、紫陽花をモチーフにしてみたの。
 ピンク、青、薄紫色……と、紫陽花っていろんな色があるから、
 リップとかアイシャドウとかのカラーバリエーションを表現するのにぴったりだよね」
 フェスタで学んだ作詞の基礎と作曲の基礎により、
 歌音は、正統派のポップでかわいい音楽を作っていた。

「わあ、面白い」
 歌音は、小さな花が集まっている紫陽花のように、
 一音ずつを区切り、雨音のような跳ねるようなメロディを表現したのだった。
 視聴した春人が喜んでくれたのを見て、歌音は笑顔を浮かべる。

「じゃあ、さっそく撮影開始だね!」

 一方、白波 桃葉と、矢野 音羽藤崎 圭の3人は、
 CM制作の撮影協力を申し出ていた。

「コスメを買ってくれるお客様のことを考えて、女性視点のメイクの意見を聞きたいんだけど、
 どうすればいいと思う?」
 カメラで撮影した際のことも考えつつ、メイクを手伝う音羽が聞く。
「和風だし、はんなりとした雰囲気が出るといいなあ」
「なるほどね。コスメの品質もいいし、できると思うわ」
 歌音の言葉に、音羽はうなずく。
「そうね。新しいものが好きな人たちが、かえって日本の伝統に、何か見出すかも」
 桃葉が、楽しそうに言う。
「じゃあ、そういうことで、よろしくね」
 音羽が春人にメイクを行っている間、スタジオでは、撮影準備で、紫陽花の花が用意されていた。

 歌音の作詞作曲した曲をBGMに、
 紫陽花の咲き乱れる道を、和傘をさして春人が歩いていく。
 優雅な足取りでくるりと振り返ると、笑顔を浮かべる。
 はんなりとした和風のかわいらしい笑みであった。

 春人は、かがみこんで、紫陽花に向かってひときわ輝く笑顔を向ける。

「美しさが開花する。」

 「ARATAMA」のメイクを活かした、春人の笑みに、スタジオから歓声が上がる。

「よかった。気づいたら、春人のファンの人たちが大勢来てくれたみたい」
 桃葉が言うと、周囲には、またもや、落ち武者たちの姿があった。

「え、ファン?」
 音羽が首をかしげる。

「いやいや、あれは落ち武者の亡霊だって!」
 圭がツッコミを入れる。
「そうなの? 人じゃなくてもファンはファンじゃないの?」
「そういう問題じゃ……って、春人!?」
 天然な桃葉がそう言っている間にも、春人の周囲には、落ち武者が増えている。

「ヨメ……カワイイ、オレノヨメ……」

「やっぱり、大ファンなのね」
「だから、違うって!」
 桃葉に圭がツッコミを入れる間にも、「ファン」の数は増え続けていた。

「やはり、正統派の作品はいいわね。
 紫陽花の花も、和のコンセプトにはぴったりだったわ!」
 しかし、ポールは、CMの評価を行っている。

 桃葉に「ファン」として扱われているため、多少、画面に映っても、
 ごまかされてしまう落ち武者たちなのであった。

「わー、助けてー!?」
「やっぱ、そろそろ助けないと!」
 春人に向かって、圭が駆け出す。
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