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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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アイドルハートフルクッキング!! 3

 続いては、いろはが、料理に再度チャレンジしようとしていた。

 筧 斎雅は、いろはと一緒に料理をすることにする。
「村雲の嬢ちゃんの料理なら、Mr.ウィンターにも喜んでもらえるんじゃねぇかと思うんだ。
 今日は、初心者でも失敗しにくいように、ポトフを作ろうと思ってらぁ。
 難しければ、俺もフォローするからなぁ。まずはやってみな」
「ええ、がんばる」
 いろはは、決意した様子でうなずいた。

「ああ。男なら、女の子の手料理がうれしくねぇはずはねぇんだからなぁ」
 下ごしらえの野菜の皮をむきつつ、斎雅が言う。
 ニンジン、ジャガイモなど、手際よく切っていく。

「準備がすんだら、鍋へ材料を入れるのと、味付けは嬢ちゃんがやってみな。
 俺はすぐ近くで見ててやるからなぁ」
「わかったわ」
 斎雅がいろはにあえて味付けを任せようというのは、
 料理に参加できなかったことをいろはが不満に感じ、
 最後に勝手に独断で行動して、台無しにさせないように、という理由があった。

 一方、桃生 吉宗は、
 自分の調理を行いつつも、いろはのことも気にかけていた。

「いろはの料理がゲテモノになるのは、
 たぶん調味料を適当にドバドバ入れすぎるのも原因の一つじゃないかな?
 それだと、すごい味になるかもしれないが、
 普通に、レシピ通りに作っていれば、大丈夫だ。
 ちゃんと計量スプーンやカップで計るんだぞ」
「ええ」
 いろはは、うなずいて、スプーンやカップを取り出す。
 本当にわかっているのかは不明であったが。

「ああ、手順通りに作れば、村雲の嬢ちゃんだってちゃんとできらぁ。
 心配すんな」
 斎雅が、ポトフ鍋の前にいろはを立たせ、手順を教える。
 うなずいたいろはは、斎雅が切っておいてくれた野菜を鍋に投入する。

(これなら心配ないな)
 吉宗も、それを見て安心し、自分の調理に集中したが……。


「のわあああぁ!?」
 いきなり、ポトフ鍋からモクモクと煙が巻き起こった。
「な、なにが起こっているんだ、こりゃあぁ!?」
 斎雅が、しっかりと見張っていたにも関わらず、ポトフは大変なことになっていた。

「大変、ポトフにモザイクかけないと!」
「それよりも、これ以上、映したらまずいですよ!」
 コナツとハルが慌てる。

 ループゼロ・ペア
 「ある意味ラブストーリーかも」を流しているうちに、吉宗のほうの料理が完成する。

「山菜とタケノコの炊き込みご飯に、タラの芽の天ぷらと春キャベツの浅漬け、
 初鰹のたたきに生姜を添えて、デザートはイチゴ入りの牛乳寒天だ。
 こっちを撮ってくれ!」
 おいしそうな料理の映像が映され、事なきを得た。

「特別なことは、なにもしていなかったよなぁ……なんでこうなったんだ? なぁ、おい……」
「どうしてかしら」
 斎雅が愕然としているが、いろは自身も、首をかしげている。

「せっかくの料理を無駄にするわけにいかない。いただこう」
 しかし、Mr.ウィンターは、勇敢にも、いろはのポトフを食べる。
「うっ!?」
 だが、すぐに倒れてしまう。
「しっかりしろぉ!」
「和食のおいしさで、目覚めてくれ!」
 斎雅が助け起こし、吉宗が、自分の料理を口直しとして食べさせる。

 すると、Mr.ウィンターは、フラフラと起き上がる。
「これが、日本の和の心なのか……!」
「ああ、今日揃えたのは、全部、旬の食材ばかりだ。
 日本の農家や漁師や酪農家の皆さんが丹精こめて作った、
 野菜や果物、魚介を取り寄せてきたんだ。
 そして、それを多くの人の手を介して、運んでもらい、新鮮な状態で保ってもらってきた。
 それを受け取った俺が、おいしい料理にできるよう、真心を込めて作った。
 つまりは、日本中のみんなから、応援メッセージを受け取っているようなものなんだ」
 吉宗が、食材と料理に込められた思いについて語る。
「俺たちアイドルが、歌やパフォーマンスで元気を送るのと同じように、
 食材を作ったり、取ってきてくれたり、運んだりしてくれている、大勢の人たちが、
 毎日の元気をくれているんだよ」
「そ、そうか。その思い、しかと受け取らせてもらった」
 Mr.ウィンターは、感動してうなずく。

「よかった、復活できたみてぇだな」
 斎雅も安心しているが、
 いったいどうしたら、いろはの料理がああなってしまうのかは、謎のままであった。
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