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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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特番を狙え!『アイドルドリブン!』

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ヒュドラと仲良くなろう!? 5

「い、いやああっ!
 見ないでください!!」
 一方、アルテミス・カリストも、ヒュドラの胃液で服が溶けてしまい、慌てていた。

「なにをやってるのよ……」
 秘密結社オリュンポスの仲間の弥久 風花が、バスタオルをアルテミスに渡す。
「あ、ありがとうございます!
 騎士と闇アイドルの名誉が守れました!」
 アルテミスが感謝している。

「もうおとなしくなったわよね? ちゃんとした食べ物をあげるから、これ食べなさい」
 カンタレーヴェクロースを着て、ピクシーハニーの香りを漂わせつつ、
 風花はバスケットに入ったアンダンテアパンとドワーヴンエールを持って近づく。

 そこに、ピクシーソングを歌う、渋谷 柚姫も近づいていく。
「仲良くなりたかったんだけど、たくさん傷つけちゃってごめんね」
 傷を癒してあげることで、ヒュドラの心を開かせようと思っているのだった。

 ヒュドラは、回復をしてくれたことにきょとんとしている。
 しかも、食べ物を鼻先に差し出されている。

 だが、風花の手から、アンダンテアパンを食べ、少しずつ元気を取り戻してきた。
「よしよし、あっ、手は噛まないようにね」
 ヒュドラの牙は鋭いので、うっかり手まで食べられないよう、風花は気をつけている。

「よかった。元気になってきたみたい」
 柚姫は、ヒュドラの様子を見て言った。
 もともと、再生能力があるので、命に別状はないらしい。
「これで、仲良くしてくれるかな?」

「そう、テーマは『団結』!
 『討伐』ではなく、『仲良くなる』であります!
 アイドルだからこそ、ライブをするでありますよ!」
 小鳥遊 葵が、オープニングナンバーを歌い始める。

 同じ冒険者ギルドのアレス・アストレアや他の多くのフェスタ生が
 戦ってくれたおかげで、落ち着いたことに感謝しつつ、葵は、ヒュドラに向けて、楽しげな歌を歌う。
「ヒュドラさんも仲良く一緒に楽しく歌いましょー!!」
 ラウドボイスによって、ヒュドラに呼びかけると、
 まるで、ヒーローショーのクライマックスのようであった。

 ライブの楽しげな雰囲気に、ヒュドラも首を振って踊り始めた。
 舌をチロチロだし、まるで歌っているようにも見える。

 また、火澄 悠が、アイスフィールドで氷の結晶を舞台に散らせる。
 大量のドライアイスで、スタジオを寒くし、ヒュドラを眠くさせようとしていたが、
 スタジオではそこまで多くのドライアイスは手に入らなかったので、
 ちょっとした白い風が吹いてくる程度である。
(変温動物のヘビの仲間だから、寒くなれば眠くなると思ったが……。
 ま、見た目だけでもいいか)
 悠は、ウィンドリュートでアンプロンプチュの即興の子守歌を歌うことにする。

「さあオネンネの時間だぜ……?
 昼寝するってんなら付き合ってやるから、おとなしく寝ちまいな……」

 ヒュドラは、悠の歌に合わせ、首を振っていたが、
 やがて、疲れたらしく、何本かの首は眠り始めていた。

 風花の与えたドワーヴンエールや、戦闘中の飲酒の効果もあるのだろう。

「これで、ヒュドラが勇者のパーティーに加わりますね!」
 アレス・アストレアは、ヒュドラの頭の上に飛び乗った。
「さぁ、私と共に勇者アイドルの星を目指すのです!!」
 しかし、ヒュドラは眠っている。

「な、なぜですか!?」
「ドンマイであります! 仲良くなるのは成功でありますよ!」
 がっくりしているアレスを、葵が励ます。

「ヒュドラちゃん、じゃあ、サーカス団は? 9本の首で曲芸しようよ!」
「一緒にサーカスをやってみませんか?
 シャロちゃんたちと一緒なら、きっと楽しいですよ」
 シャーロット・フルール夢月 瑠亜の勧誘もあったのだが。

「ヒュドラはずっと地球で活動するの難しいみたいだよ」
「はい、今回だけの特別なゲストですからね」
 コナツとハルが言う。

「そうか、残念だにゃー。
 でも、ヒュドラちゃんとボクたちは、ずっと友達なんだよ!」
「ええ、また、いつでも遊びに来てくださいね」
 シャーロットと瑠亜が口々に言い、ヒュドラの頭をなでる。

「え、じゃあ、オリュンポスには入ってもらえないんですか!?」
 アルテミスが慌てて言う。
「ダメだって。
 ……と、それより、ちゃんと隠して!」
 風花がツッコミを入れたところで、アルテミスのバスタオルがずり落ちている。
「きゃあああっ!?」
 アルテミスは赤面して、身体を隠す。


☆★☆



「さあ、今回のMVPは、泉 光凛さんを助けるため、勇敢にもヒュドラの体内に入ってくれた人たちだよ!
 胃液でドロドロになっても、友達を助けようとするその姿、まさにアイドルだね!」
世良 延寿さん、
 黒瀬 心美さん、
 阿部 慎太郎さん、
 桃城 優希さん、
 アリサ・ホープライトさんの5名です。おめでとうございます!」
 コナツとハルが、ミッションのMVPをたたえる。

「それと、今回のミッション達成は、みんなで協力したからこそ成功したんだよね!」
「ヒュドラと協力して戦ったり、食べ物やライブで気を引いてあげたことで、
 無事に仲良くなることができましたね!」
 たしかに、今回、フェスタ生が協力していなければ、ミッション成功はできなかったはずであった。


 また、一部、放送事故っぽいシーンもあったものの……。
「それにしても、さすが、『ハイクォリティAR体験』だったね!」
「一部、放送の乱れがありましたが!
 あくまで『ハイクォリティAR体験』の臨場感をお伝えするためのシーンです!」
 コナツとハルは、ゴリ押ししていた。

「機会があったら、ヒュドラさんともまたお会いしましょー!」
 ヒュドラも9本の首を振り、コーナーは無事に終了したのであった。
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