動き始める影×セレブリティ・セレモニー!
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リアクション
■プロローグ■
楽屋へ続く廊下にて――。
ユニットメンバーの飲み物を買いに出た駿を待ち構えていたのは、彼の父親だった。
「駿、人はすぐには変われぬ生き物だ。
アイドルが地位を得たところでたかが十数年、半世紀前の価値観を捨てられず低俗な職だと謗る者も多い。
親族も、お前に期待していた者も皆、お前のその姿に失望した」
「……俺のせいで、父様も家も非難と嘲笑を浴びたことは知っています」
小説でなく漫画を読めば叱られ、おはぎでなくパンケーキを食べても叱られ、
眼鏡でなくコンタクトを付けようとしても叱られた日々。
期待されていた進路から逸れ、アイドルを選んだ時は初めて頬を叩かれた。
「今日は篤と見させて貰おう。
お前がアイドルとなり、どう変わったのか」
駿は拳を僅かに握りしめ、しかし怯まずに父親を見上げた――。
■目次■
1ページ プロローグ・目次
2ページ 【1】異世界への旅路
3ページ 【1】光に触れて
4ページ 【1】アイドルはR-0
5ページ 【1】グランスタ復活の狼煙
6ページ 【1】動き出すラブストーリー
7ページ 【1】祝宴
8ページ 【2】迫りくる式神
9ページ 【2】不吉な予感
10ページ 【2】犯人を追って
11ページ エピローグ