歩く今と見る未来
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リアクション
■今も未来も変わらぬ幸せ
朝、フェイトスターアカデミー、校内。
「へぇ、この七色の飴を食ったら未来が見えるのか」
「淳さんと一緒だから未来に不安は別に無いけど、どんな未来になってるのかはやっぱり気になるわね」
桃子に未来飴の説明を受けた麦倉 淳と麦倉 音羽は、興味から未来飴を貰った。
「ありがとうっ!」
桃子は礼の後、協力者捜しに戻った。
「現在のオレが思い描く姿になれてるかな」
「未来でも変わらずにあればいいな……(以前に貰った【根雪の約束】の想いが……)」
淳と音羽は、揃って未来飴を口に運び、程よい甘さと共に未来を迎えた。
「さすが、フェスタの卒業生だ」
「ここは照明技師が少ないから助かるよ」
「あの演出は初めてだ。確か、各地でステージを演出してるとか」
どこかのステージ裏で、仕事をする照明技師達が誰かに声を掛けていた。
その相手は
「いや、オレの方もここでの仕事は勉強になるよ」
仕事に励む28歳の淳。5年後の未来だ。
未来の淳が仕事中の頃。
「昔々……」
趣味が読書である23歳の音羽は膝に1歳の娘をのせて、絵本を読み聞かせていた。
「お姫様にはたくさんのお友達がいました」
母娘の周りには、きつね色やグレーなどの小さな兎達、子あかり達とシマエナガの星獣であるゆきみがいて、とても賑やかだ。
「お姫様は歌うのが大好きで」
5年後の音羽は、子育てが忙しいためアイドル活動は休止中。
「♪♪」
音羽は娘の頭を愛しげに撫でながら
「♪♪(ステージには立ってないけど今この場所で歌うのが一番楽しいわ)」
『クリアボイス』の透き通った歌声で、娘に聴かせるように歌う。
少しして
「あら、一緒に歌いたそうね」
娘が歌いたそうにしている事に気付き、『バステトの癒し』で、猫の幻を生み出し一緒にのびのびと歌う。
そうして、リビングがライブ会場化している時
「♪♪」
音羽達の歌声に混じり、玄関の方から知った音が聞こえて動物達が駆け出した。
ステージ終了後。
「明日もよろしくな」
淳は、帰宅する同僚達に挨拶をしながら翌日の仕込みに励み
「お疲れ様でした☆」
終えると、同僚達に挨拶をしてから
「早く、帰らないと」
エアバイクに跨り、変わらず愛している妻と娘が待つ家へ急いだ。未来でも今と同じように自宅に帰るのが楽しみなのだ。
自宅に到着した淳はエアバイクから降りて
「……オレは幸せだな。毎日仕事に追われて休みは少なくても頑張れる」
玄関の前で、自分を待つ家族を思い浮かべて笑む。
そして
「ただいま☆」
ドアを開けた途端
「出迎えありがとう」
青や黄色、ピンクなどのリボンを首につけた子あかり達がぴょこぴょこと来て
「ゆきみも、ただいま☆」
ゆきみが頭にちょこんとのり、淳を迎えた。
「……音羽達の歌声」
淳は、優しい歌声が聞こえるリビングへ。
淳がリビングに入ると
「淳さん、おかえりなさい」
音羽が笑顔で迎えた。安心し、自然にこぼれる笑顔。
「ただいま☆」
淳は挨拶を返してから
「よーし、今度はお父さんのお膝で一緒に歌おうか」
音羽の膝にのっている娘を抱っこし
「今日も可愛すぎるなぁ」
愛しさのあまり頬をくっつけた後、膝にのせた。
「ふふふ」
音羽は、夫の子煩悩に微笑んだ。
「♪♪(音符がきらきら見えたら、喜ぶかなぁ)」
淳は『トゥインクルノーツ』で、音符の幻影を出したり
「♪♪」
『アニマ・アフェクション』であかりに似たうさぎを見せたり
「♪♪」
歌に合わせて『プチョヘンザ』で促し、娘と一緒に手を打ち鳴らす。
「私も」
楽しそうに歌う二人に音羽は心が躍り、娘を喜ばそうと『スイッチ:ウェイクフレンド』で、娘の気に入りのぬいぐるみを動かす。
「♪♪」
娘は楽しそうに歌う。
「音羽もオレもそうだったけど、音楽を愉しむことが好きで優しい子に育つといいね」
淳は歌うのをやめて、娘の頭を撫でた。
「えぇ」
音羽は頷いてから
「この先はどんなことが待ってるのかは分からないけど……大好きな人と過ごした時間は、とても大切で、とても幸せな宝物になるはず」
少ししんみり語ったと思ったら
「それに……この子もお姉ちゃんになるしね☆」
重大発表をさらりとして、娘を抱き上げた。
「え? お姉ちゃんに……二人目??」
突然の発表に淳は驚き、声が跳ね上がる。
「うれしい……ホントに楽しみだな☆」
続いて喜びが全身を駆け巡り
「子どもと動物たちとも一緒に愛と幸せにあふれた楽しい家庭にしていこう。この先も(【雪明りの約束】のように、音羽はいつもオレを支えてくれてるんだ。だから)」
決心と共に優しく妻を抱き寄せた。
「うん、これからも幸せを重ねられるように皆で頑張ろうね」
音羽は幸せそうに返した。音羽の指には夫に貰った愛のこもった銀の指輪【根雪の約束】、淳の指には妻に貰った銀の指輪【雪明りの約束】が煌めいていた。
「淳さん」
「音羽」
未来から覚めた今の麦倉夫妻は互いに顔を見合わせ、幸せな余韻に浸った。
インタビューに来た桃子に見た未来を幸せそうに語った。
朝、フェイトスターアカデミー、校内。
「へぇ、この七色の飴を食ったら未来が見えるのか」
「淳さんと一緒だから未来に不安は別に無いけど、どんな未来になってるのかはやっぱり気になるわね」
桃子に未来飴の説明を受けた麦倉 淳と麦倉 音羽は、興味から未来飴を貰った。
「ありがとうっ!」
桃子は礼の後、協力者捜しに戻った。
「現在のオレが思い描く姿になれてるかな」
「未来でも変わらずにあればいいな……(以前に貰った【根雪の約束】の想いが……)」
淳と音羽は、揃って未来飴を口に運び、程よい甘さと共に未来を迎えた。
「さすが、フェスタの卒業生だ」
「ここは照明技師が少ないから助かるよ」
「あの演出は初めてだ。確か、各地でステージを演出してるとか」
どこかのステージ裏で、仕事をする照明技師達が誰かに声を掛けていた。
その相手は
「いや、オレの方もここでの仕事は勉強になるよ」
仕事に励む28歳の淳。5年後の未来だ。
未来の淳が仕事中の頃。
「昔々……」
趣味が読書である23歳の音羽は膝に1歳の娘をのせて、絵本を読み聞かせていた。
「お姫様にはたくさんのお友達がいました」
母娘の周りには、きつね色やグレーなどの小さな兎達、子あかり達とシマエナガの星獣であるゆきみがいて、とても賑やかだ。
「お姫様は歌うのが大好きで」
5年後の音羽は、子育てが忙しいためアイドル活動は休止中。
「♪♪」
音羽は娘の頭を愛しげに撫でながら
「♪♪(ステージには立ってないけど今この場所で歌うのが一番楽しいわ)」
『クリアボイス』の透き通った歌声で、娘に聴かせるように歌う。
少しして
「あら、一緒に歌いたそうね」
娘が歌いたそうにしている事に気付き、『バステトの癒し』で、猫の幻を生み出し一緒にのびのびと歌う。
そうして、リビングがライブ会場化している時
「♪♪」
音羽達の歌声に混じり、玄関の方から知った音が聞こえて動物達が駆け出した。
ステージ終了後。
「明日もよろしくな」
淳は、帰宅する同僚達に挨拶をしながら翌日の仕込みに励み
「お疲れ様でした☆」
終えると、同僚達に挨拶をしてから
「早く、帰らないと」
エアバイクに跨り、変わらず愛している妻と娘が待つ家へ急いだ。未来でも今と同じように自宅に帰るのが楽しみなのだ。
自宅に到着した淳はエアバイクから降りて
「……オレは幸せだな。毎日仕事に追われて休みは少なくても頑張れる」
玄関の前で、自分を待つ家族を思い浮かべて笑む。
そして
「ただいま☆」
ドアを開けた途端
「出迎えありがとう」
青や黄色、ピンクなどのリボンを首につけた子あかり達がぴょこぴょこと来て
「ゆきみも、ただいま☆」
ゆきみが頭にちょこんとのり、淳を迎えた。
「……音羽達の歌声」
淳は、優しい歌声が聞こえるリビングへ。
淳がリビングに入ると
「淳さん、おかえりなさい」
音羽が笑顔で迎えた。安心し、自然にこぼれる笑顔。
「ただいま☆」
淳は挨拶を返してから
「よーし、今度はお父さんのお膝で一緒に歌おうか」
音羽の膝にのっている娘を抱っこし
「今日も可愛すぎるなぁ」
愛しさのあまり頬をくっつけた後、膝にのせた。
「ふふふ」
音羽は、夫の子煩悩に微笑んだ。
「♪♪(音符がきらきら見えたら、喜ぶかなぁ)」
淳は『トゥインクルノーツ』で、音符の幻影を出したり
「♪♪」
『アニマ・アフェクション』であかりに似たうさぎを見せたり
「♪♪」
歌に合わせて『プチョヘンザ』で促し、娘と一緒に手を打ち鳴らす。
「私も」
楽しそうに歌う二人に音羽は心が躍り、娘を喜ばそうと『スイッチ:ウェイクフレンド』で、娘の気に入りのぬいぐるみを動かす。
「♪♪」
娘は楽しそうに歌う。
「音羽もオレもそうだったけど、音楽を愉しむことが好きで優しい子に育つといいね」
淳は歌うのをやめて、娘の頭を撫でた。
「えぇ」
音羽は頷いてから
「この先はどんなことが待ってるのかは分からないけど……大好きな人と過ごした時間は、とても大切で、とても幸せな宝物になるはず」
少ししんみり語ったと思ったら
「それに……この子もお姉ちゃんになるしね☆」
重大発表をさらりとして、娘を抱き上げた。
「え? お姉ちゃんに……二人目??」
突然の発表に淳は驚き、声が跳ね上がる。
「うれしい……ホントに楽しみだな☆」
続いて喜びが全身を駆け巡り
「子どもと動物たちとも一緒に愛と幸せにあふれた楽しい家庭にしていこう。この先も(【雪明りの約束】のように、音羽はいつもオレを支えてくれてるんだ。だから)」
決心と共に優しく妻を抱き寄せた。
「うん、これからも幸せを重ねられるように皆で頑張ろうね」
音羽は幸せそうに返した。音羽の指には夫に貰った愛のこもった銀の指輪【根雪の約束】、淳の指には妻に貰った銀の指輪【雪明りの約束】が煌めいていた。
「淳さん」
「音羽」
未来から覚めた今の麦倉夫妻は互いに顔を見合わせ、幸せな余韻に浸った。
インタビューに来た桃子に見た未来を幸せそうに語った。