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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

歩く今と見る未来

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歩く今と見る未来
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■笑顔を世界に


 朝、フェイトスターアカデミー、校内。

「前回はとっても楽しかったよっ! ありがとう!」
 桃子が再会を喜び
「また協力をお願いっ!」
 未来飴の説明をして協力を頼んだ相手は
「任せて!」
 世良 延寿だ。
「ありがとうっ!!」
 桃子は、未来飴を渡してから協力者捜しに戻った。

「……これが未来を見せる飴」
 延寿は、貰った未来飴を改めて見てから口に入れ、程よい甘さと同時に未来を迎えた。

(わぁ、沢山の人! 何かのイベントかな)
 広い場所に大勢の人達が円を作っている。二重、三重、四重と円が外側に行くほど大きい。
(……様々な国籍、様々な人種、様々な年代の人達が)
 円を作っているのは、国籍、人種、年代、性別、慣習などが違う人達。
 でも同じものが一つだけある。
(どの顔も楽しそうに笑ってる)
 あっちもこっちも、どこを見ても笑顔が咲いている。心の底から楽しそうに。
(……どうして)
 今の延寿が人々の笑顔の理由に首を傾げた時
(楽しそうな歌声……この声は……)
 円の内側から歌声が聞こえる。それも馴染みありすぎる声。
 なぜなら
(私だ。円の中心に、世界中の人達に囲まれて……)
 自分自身だったから。
(……凄いなぁ)
 今の延寿は、今よりも鍛えられた歌声に聞き惚れた。
 歌声だけでなく
(……ダンスも凄いよ! 何より笑顔で楽しそう)
 ダンスも未来とあって技術が向上していた。今と変わらないのは、踊る延寿の表情。人を笑顔にするのが大好きと。
 未来の延寿の歌やダンスに合わせて、囲む人達は手拍子や歌を口ずさみ、ひとときを心底楽しんでいた。

「……フェスタに入学して2年、ダンスでみんなを笑顔にする、そんなアイドルを目指してきたけど」
 未来から覚めた延寿は、これまで自身が歩んだ道のりを振り返り
「飴を舐めて見た未来はまさに……」
 見た未来に思いを馳せた。

「私が見た未来はね……」
 延寿は、インタビューに来た桃子に見た未来を語った。
「わぁあ、素敵な未来!!」
 聞た桃子は、興奮気味に手を叩いた。
 桃子の反応を見つつ延寿は
「……あの未来、飴を舐めている間だけのものにしたくない」
 言葉を続ける。
「現実にできるように、私、もっと頑張るね!」
 いつか見た未来を現実にするために、もっと凄いアイドルになる事を誓う。
「その時は、応援に行くよっ!!」
 桃子はエールを送った。
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