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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

歩く今と見る未来

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歩く今と見る未来

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■老いていようとも


 朝、フェイトスターアカデミー、校内。

「……未来飴ねぇ」
 桃子に声を掛けられ未来飴の説明を受けた弥久 風花は、思案するも
「見たからって変えられないって訳じゃないだろうし、気負わずにちょっと舐めてみるわね」
 引き受けた。
「ありがとうっ!!」
 桃子は、未来飴を渡してから協力者捜しに戻った。

 風花は、未来飴を口に入れ
「んー、甘くて美味しい」
 口内に広がる程よい甘さに表情が緩むと同時に、未来を迎えた。

(……ここは今住んでいる家の和室……)
 見覚えのある和室。
(……布団で床に就いているのは……)
 部屋の真ん中に布団が敷かれ、誰かが寝ている。
 その誰かとは
(……私だけど……100歳って……83年後!?)
 風花だ。周囲の様子から自身の年齢を知り、驚きを隠せない。
(……流石にもうしわくちゃね……これは変えられないか、100歳だもの)
 風花は、自身の姿に溜息を吐きそうになるが
(でも幸せそう、良い人生を送ったみたいね)
 室内と未来の風花の様子から口元が綻ぶ。
 その時
(……誰か……部屋に)
 静かに男の子が部屋に入って来た。
(あら? 目元が私にそっくり……という事は、孫、いや曾孫かしら?)
 よく見ると、どことなく面影を感じ風花はクスリ。
(……起こしに来たのかしら……)
 祖母と孫のほのぼのが始まるかと思いきや
(えっ、寝てる私に木刀で斬りかかった!?)
 男の子が突然木刀を構え、就寝する未来の風花に斬りかかった。
 瞬間
(……しかも畳に叩きつけるなんて……それより手にあるのって)
 未来の風花が見事な動きで、男の子を畳に叩きつけた。いつの間にか手には孫の手が。

「孫を孫の手の指で導いて指導するって分かり難い駄洒落!?」
 未来から覚めた風花の第一声は、ツッコミであった。
「いやいや、注目するのはそこじゃなくて」
 風花はひとまず駄洒落から離れて
「斬り掛かる瞬間に布団の中で腕を動かして、男の子の重心をほんの少し誘導してからの孫の手の指先で完璧な崩し……凄い技量だわ」
 未来を振り返り、積み重ねた経験を感じて驚嘆する。
「鍛えれば衰えた体でも強いのね……もっとレッスン頑張らなきゃ」
 未来から自身の未熟さや可能性を感じたのか、風花は気合を入れた。

「私が見た未来は……」
 風花は、インタビューに来た桃子に見た未来を語った。
「孫の手で孫を!?」
 話を聞いた桃子は、風花と同じ所で声を上げた。
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