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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

食べ歩き日和

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食べ歩き日和

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■相棒と食べ歩き


 夕方、オルトアース、フードフェスティバル開催中の食神都市オーサカ。

「花火を見たくてこの時間に来ましたが、賑わっていますね」
 芹沢 葉月は、賑やかさに笑んでから
「さあ、くらまる、一緒にフードフェスティバルを……(くらまるも美味しいもの食べるの好きなので、食べたり飲んだり一緒にお祭りを楽しみましょう!)」
 傍らの星獣、くらまるに声を掛けようとした瞬間
「まあ、くらまるったら(……良い匂いがすると何でも欲しがっちゃって)」
 反対の方向にある屋台横で自分を呼ぶくらまるの声が聞こえ、顔を向けるなりクスリ。
「早速おいしそうな焼き鳥の屋台を発見ですかっ(食べていいもの悪いものは私がしっかり気をつけておかないと……調味料は避けて……普通の猫が食べて大丈夫なものなら、星獣も大丈夫ですよね)」
 葉月はくらまるを気遣いつつ屋台へ行き
「ももを二本ください! 一本はたれで、一本はこの子が食べるので味つけなしでお願いします」
 指を二本立てて注文した。
 そして
「くらまると一緒に同じものを食べてると、楽しい時間を共有してるって感じがしていいですね!」
 葉月は、くらまると一緒に焼き鳥を美味しく食べ歩いた。
 この後、あちこちと食べ歩きを楽しむ中、参加者が経営する屋台に立ち寄り、焼き魚を手に入れ、
「くらまる、魚介も美味しいですね」
 自分も食べつつも、くらまるのマイペースな食べっぷりににっこり。
 そうして、一通り食べ歩きを満喫。

 夜が訪れても変わらず
「ふふふ、美味しいですね♪」
 葉月は、くらまると食べ歩きを楽しんでいた。
 突然
「!!」
 頭上で大音量が鳴り響き、弾かれたように葉月は仰ぎ
「……綺麗ですねぇ(大きい音がするから怖がるかも……)」
 咲き乱れる光の花に感嘆しつつくらまるの様子が気になって
「くらまる、大丈……ふふふ、さすがですね!」
 振り返り、くらまるが鼻歌歌いながら物凄く悠々と見ている様に、笑みがこぼれた。

 朝、オルトアース、フードフェスティバル開催中の食神都市オーサカ。

「食べる側もいいけど、今回はもてなす側で出ましたが……」
 湯上谷 潮音は焼き魚の屋台を出店したはいいが、食べ物の話になると違うのか
「賑やかですねぇ。あちこちからいい匂いがします……この匂いはたこ焼きでしょうか」
 漂う屋台の美味しそうな匂いに上機嫌。
 その時
「鯖の塩焼き、二つ」
 ぽめぽめを連れた深郷 由希菜が現れ、注文する。
「いらっしゃいませ」
 潮音は、笑顔で迎えてから
「当店は串を打ってひとつひとつ丁寧に白炭で焼き上げていくスタイルなので、注文を受けてから完成するまでが長めですが、よろしいでしょうか」
 申し訳なさそうな前置き。
「いいよ!」
 由希菜が即返事をした所で多くの時間を要して、丁寧に調理をし
「はい……鯖の塩焼き、お待たせしました♪」
 出来上がった鯖の塩焼きの串を渡した。

 礼を言って受け取った由希菜は、ぽめぽめと仲良く食し
「んーー、美味しいは共有するともっと美味しいね!(本当に美味しいから紙に書いて残して置こうかな、こっそりと)」
 『デリシャススマイル』で店主と周囲にアピールをしてから、次の屋台へ行った。
 その由希菜のアピール効果なのか
「わぁ、良い匂い」
「へぇ、焼き魚か」
「お姉さん、鮭の西京焼きを一つ」
 客が現れ、次々と焼き魚を振る舞った。
 時に
「はい……カジキの開き、お待たせしました♪」
 潮音は美味しいカジキの開きを提供し、客の舌を喜ばせた。
 そうして、潮音は焼き魚を振る舞い続け、夕方になっても忙しさはやまなかった。
 最中
「鰯の照り焼きを二本ください! 一本はこの子が食べるので味つけなしでお願いします」
 くらまるを連れた芹沢 葉月が現れ注文。
「いらっしゃいませ」
 潮音は笑顔で迎えてから
「当店は串を打ってひとつひとつ丁寧に焼き上げていくスタイルなので、注文を受けてから完成するまでが長めですが、よろしいでしょうか」
 幾度も口にした前置きを言った。
「楽しみに待ちます♪」
 葉月は気持ちよく言い、待つ事に決めた。
「ありがとうございます。料理人の端くれとして、おいしいものを食べてもらいたいために譲れませんから」
 潮音は礼を言ってから
「では……」
 新鮮な鰯を綺麗に捌き
「次は串を打って」
 串を一つ一つ丁寧に打ち
「焼いて」
 用意した白炭でじっくりと焼く。
 潮音は、照り焼き用ソースの入った壺を用意し
「まずは一度目」
 葉月用をたっぷり塗る。
 途端
「んー(いい匂いです……よだれが……って、本当に出そうです)」
 ソースの焼ける匂いに食欲が湧き、潮音の口の中が唾でいっぱいになり、垂れそうになるのを何とか抑え、ゴクリと飲み込んだ。
 そして
「……また塗ります」
 潮音は案配を見て葉月用に幾度もソースを塗り、美味しい匂いが周囲に広がり
「……美味しそうな匂いです」
 注文した葉月の腹は食べたくて、うずうずである。
 幾らか時間が経ち、表面が僅かに焦げた所で
「はい……鰤の照り焼き、お待たせしました♪」
 潮音は笑顔で、鰯の照り焼きを差し出した。
「ありがとうございます」
 葉月は礼を言って受け取り、くらまると一緒に食べながら屋台物色に戻った。
 この後も潮音は、丁寧な調理で客達に美味しい焼き魚を提供したという。
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