バレンタイン・ブライド!
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リアクション
◆サプライズで模擬結婚式!?
クロティア・ライハは当惑していた。
今日は新生マリパラに村雲いろはと遊びに行きたいなーなんて考えていたのに、いきなりディーヴァのナレッジ・ディアが白いドレスを持ってきたからだ。
ナレッジが言うには、ホワイトウォーターフロントのチャペルでドレスを着て撮影を行うそうだ。
唐突過ぎて話が飲み込めないうちに、ナレッジは準備があるからと行ってしまった。
しかもクロティアの大切なゲーム機を持って。
ゲーム機はクロティアのアイドルとしての力の源であり、同時に制御装置でもある。
それが無いとどうも調子が出ない。
(しかしこれウェディングドレスよね?)
ドレスと一緒に置いていかれた二つの指輪やブーケを摘まみ上げて、クロティアはしげしげと見つめる。
(まさか撮影のためだけにウェディングドレスを着ることになるとはね)
結婚式には憧れがあるけれど、クロティアの現状の交流状況を鑑みて本当に結婚するのは極めて難しそうだと自覚している。
(……まあ、こういう時にしか着れないかな)
クロティアは自嘲的に笑うのだった。
一方、クロティアに謎の仕事を持っていったナレッジは、マスターのクロティアにサプライズを仕掛けているのである。
ナレッジは以前、「クロティアの仮想体にして二次元のクロティア」ことプライに、クロティアの結婚に対する憧れを聞いたことがあった。
だからマスター思いのナレッジは、模擬結婚式の話を聞いた時「マスターに幸せになってもらうチャンス」と閃いたのだった。
特にお付き合いしている人もいないクロティアのこと、どうせなら相手役も含めてサプライズにしてしまった方がマスターの喜びも倍増する。
ナレッジは、クロティアの好感度が一番高い村雲いろはに事情を話して、模擬結婚式の結婚相手役を頼んでみた。
そうしたらいろはは二つ返事でOKしてくれたのだった。
いろはには、クロティアと同じウェディングドレスを着てもらった。
あとはクロティアがチャペルに到着するのを待つばかりだ。
クロティアは、自分がウェディングドレスを着てチャペルに一人で立っている姿を、ナレッジが撮影するのだろうと想像していた。
(まあ、撮影が終わったらいろは誘って遊びに行きましょうか)
別に友達がいろはしかないわけではないけど、殆どの友達に恋人いるから、結婚式や模擬結婚式と浮き足立っている時期的に誘えないだけだし……と自分自身に言い訳しているうち、ふと頭によぎったことがあった。
(いろはが恋人だったら……嫌じゃないな……)
いやいやいや、とクロティアは頭をぶんぶん振った。
(そもそもいろはがどう思ってるかだよ!?)
妄想に終止符を打ちたくてクロティアはもがく。
ナレッジに持っていかれたせいでゲーム機が手元に無いのが落ち着かない原因だ。
ゲーム機が無いから思考が変な方向に暴走するのだ。
クロティアはなるべく頭を空っぽにして、ナレッジの指定した会場、ホワイトウォーターフロントのチャペルへと急いだ。
ウェディングドレスを着たクロティアがチャペルの扉を開けると、同じウェディングドレスを着たいろはが立っている姿が目に飛び込んできた。
「いろは!?」
「クロティア! 待ってたわよ」
両手を広げて出迎えたいろはにクロティアはズレた反応を示す。
「いろはも撮影の仕事?」
ナレッジはクロティアに今日の計画を説明した。
「うそ……」
口を手で覆い、ものすごく驚いているクロティアの表情に怒りはないが喜びもない。
そこでナレッジはクロティアに結婚式を実感させるため、クロティアから借りているゲーム機からウェディングで使われるゲームソングを流した。
そして、
「マスター、いろはさんと今からここで模擬結婚式を挙げてもらいます!」
と声高らかに宣言した。
「クロティア、いっしょにヴァージンロードを歩きましょう」
いろはと手を繋ぎ祭壇に向かって進むクロティアは、まだ信じられないような顔をしていた。
神父代わりの進行役はナレッジが務め、誓いの言葉や指輪交換、誓いのキスが順序通りに行われ、クロティアにとって夢のように幸せな時間は、あっという間に過ぎていった。
ナレッジのマスターへのサプライズプレゼントは大成功したのだった。
クロティア・ライハは当惑していた。
今日は新生マリパラに村雲いろはと遊びに行きたいなーなんて考えていたのに、いきなりディーヴァのナレッジ・ディアが白いドレスを持ってきたからだ。
ナレッジが言うには、ホワイトウォーターフロントのチャペルでドレスを着て撮影を行うそうだ。
唐突過ぎて話が飲み込めないうちに、ナレッジは準備があるからと行ってしまった。
しかもクロティアの大切なゲーム機を持って。
ゲーム機はクロティアのアイドルとしての力の源であり、同時に制御装置でもある。
それが無いとどうも調子が出ない。
(しかしこれウェディングドレスよね?)
ドレスと一緒に置いていかれた二つの指輪やブーケを摘まみ上げて、クロティアはしげしげと見つめる。
(まさか撮影のためだけにウェディングドレスを着ることになるとはね)
結婚式には憧れがあるけれど、クロティアの現状の交流状況を鑑みて本当に結婚するのは極めて難しそうだと自覚している。
(……まあ、こういう時にしか着れないかな)
クロティアは自嘲的に笑うのだった。
一方、クロティアに謎の仕事を持っていったナレッジは、マスターのクロティアにサプライズを仕掛けているのである。
ナレッジは以前、「クロティアの仮想体にして二次元のクロティア」ことプライに、クロティアの結婚に対する憧れを聞いたことがあった。
だからマスター思いのナレッジは、模擬結婚式の話を聞いた時「マスターに幸せになってもらうチャンス」と閃いたのだった。
特にお付き合いしている人もいないクロティアのこと、どうせなら相手役も含めてサプライズにしてしまった方がマスターの喜びも倍増する。
ナレッジは、クロティアの好感度が一番高い村雲いろはに事情を話して、模擬結婚式の結婚相手役を頼んでみた。
そうしたらいろはは二つ返事でOKしてくれたのだった。
いろはには、クロティアと同じウェディングドレスを着てもらった。
あとはクロティアがチャペルに到着するのを待つばかりだ。
クロティアは、自分がウェディングドレスを着てチャペルに一人で立っている姿を、ナレッジが撮影するのだろうと想像していた。
(まあ、撮影が終わったらいろは誘って遊びに行きましょうか)
別に友達がいろはしかないわけではないけど、殆どの友達に恋人いるから、結婚式や模擬結婚式と浮き足立っている時期的に誘えないだけだし……と自分自身に言い訳しているうち、ふと頭によぎったことがあった。
(いろはが恋人だったら……嫌じゃないな……)
いやいやいや、とクロティアは頭をぶんぶん振った。
(そもそもいろはがどう思ってるかだよ!?)
妄想に終止符を打ちたくてクロティアはもがく。
ナレッジに持っていかれたせいでゲーム機が手元に無いのが落ち着かない原因だ。
ゲーム機が無いから思考が変な方向に暴走するのだ。
クロティアはなるべく頭を空っぽにして、ナレッジの指定した会場、ホワイトウォーターフロントのチャペルへと急いだ。
ウェディングドレスを着たクロティアがチャペルの扉を開けると、同じウェディングドレスを着たいろはが立っている姿が目に飛び込んできた。
「いろは!?」
「クロティア! 待ってたわよ」
両手を広げて出迎えたいろはにクロティアはズレた反応を示す。
「いろはも撮影の仕事?」
ナレッジはクロティアに今日の計画を説明した。
「うそ……」
口を手で覆い、ものすごく驚いているクロティアの表情に怒りはないが喜びもない。
そこでナレッジはクロティアに結婚式を実感させるため、クロティアから借りているゲーム機からウェディングで使われるゲームソングを流した。
そして、
「マスター、いろはさんと今からここで模擬結婚式を挙げてもらいます!」
と声高らかに宣言した。
「クロティア、いっしょにヴァージンロードを歩きましょう」
いろはと手を繋ぎ祭壇に向かって進むクロティアは、まだ信じられないような顔をしていた。
神父代わりの進行役はナレッジが務め、誓いの言葉や指輪交換、誓いのキスが順序通りに行われ、クロティアにとって夢のように幸せな時間は、あっという間に過ぎていった。
ナレッジのマスターへのサプライズプレゼントは大成功したのだった。













