バレンタイン・ブライド!
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リアクション
◆憧れのウェディングドレス
「二人とも素敵だね。私もあんなふうに、きれいな花嫁さんになりたいな……」
世良 延寿はイドラの女王とイドラの騎士の模擬結婚式に参列して、すっかりウェディングドレスに憧れてしまった。
行動力のある延寿はさっそく友人の泉光凛に頼んでみることにした。
「ねえ、光凛。よかったら、私たちも結婚式しない?」
「いいよぉ~」
快く引き受けてくれた光凛に、延寿は更なるお願いをする。
「それで、もし無理だったら断ってくれてもいいんだけど、光凛はタキシードを着て花婿役をやってくれない?」
「ええっ? 私が花婿さん? 延寿は花嫁さんなの?」
「そうだよ」
延寿は自分がイドラの女王のような花嫁役をやり、光凛にはイドラの騎士のような花婿役を務めてもらえればとても素敵だなと思ったのだ。
光凛は目を瞑り、難しい顔をして自分のタキシード姿を想像してみた。
横にいるのは花嫁姿の延寿……。なかなかいいかもしれない。
「わかった。やるね。男装して模擬結婚式っていうのも面白そう!」
善は急げと、二人はウェディングドレスとタキシードに着替えた。
愛らしいウェディングドレスを着た延寿と、凛々しいタキシードを着た光凛が並ぶと、まるでお雛様のように愛らしい。
「延寿のウェディングドレス姿、すっごく可愛い!」
「えへへ~、光凛のタキシード姿もかっこいいよ♪」
二人は祭壇の前に立ち、誓いの言葉や指輪の交換をした。
大好きな友人同士、恥ずかしくてくすぐったい気持ちが楽しい。
最後に誓いのキスを、と言われて本当にキスするのはさすがに恥ずかしく、延寿はちょっと照れながら光凛の額にチュッと軽くキスした。
光凛は延寿の頬にキスをし、二人は見つめ合ってクスクス笑った。
***
アルネヴ・シャホールはウェディングドレスを着るのが夢だった。
そして結婚したい相手もいる。それは……輝夜。
模擬結婚式は、そんな夢を叶えるのに打って付けの機会になる。
アルネヴが気軽な感じを装って輝夜を模擬結婚式に誘うと、輝夜も気軽にOKしてくれた。
憧れのウェディングドレスを着てご機嫌になっているアルネヴの所に、ウェディングドレスに着替えた輝夜がやって来た。
「!! お、思わず見惚れちゃったよ……すごく、綺麗だ」
「マジ? ありがと。あんたもきれいだよ」
二人は揃って祭壇の前に進む。
神様の前で、アルネヴは誓いの言葉を述べた。
「病める時も、健やかなる時も、命ある限り貴女を愛し、護り、夫として支える事を誓います」
「……これ、マジあたしもおんなじこと言わないといけないワケ?」
アルネヴがコクコクと頷くのを見て、輝夜は仕方なく誓いの言葉を口にする。
「え~と、病める時も健やかな時もあなたを愛することを誓います」
アルネヴに比べるとずいぶん省略形な誓いの言葉だったが、輝夜の照れ隠しの側面もあったようだ。
交換する指輪は【キャンディリング】。
食べられる指輪と聞いて目を輝かせる輝夜に、アルネヴも嬉しくなってしまう。
誓いのキスの前に、アルネヴは輝夜に寄せる想いをこの場で告白した。
「輝夜さん……初めて会った時から、輝夜さんの事が気になってた。キミの境遇が、母に会いたいという想いが他人事に思えなくて。ボクも両親を病で亡くしているから」
アルネヴの胸に生まれた「輝夜を幸福にしたい」という気持ちは膨らみ続け、もはや友人としての域を超えてしまっている。
「輝夜さん……キミを愛してる。どうかこれからも、傍で守らせてほしい」
「あんた……」
輝夜の瞳が真っ直ぐアルネヴを捉える。
小さく頷いた輝夜に、アルネヴは誓いのキスをする。
今まで溜め込んだ想いを全て吐き出すように、長く、熱く、甘く……。
「二人とも素敵だね。私もあんなふうに、きれいな花嫁さんになりたいな……」
世良 延寿はイドラの女王とイドラの騎士の模擬結婚式に参列して、すっかりウェディングドレスに憧れてしまった。
行動力のある延寿はさっそく友人の泉光凛に頼んでみることにした。
「ねえ、光凛。よかったら、私たちも結婚式しない?」
「いいよぉ~」
快く引き受けてくれた光凛に、延寿は更なるお願いをする。
「それで、もし無理だったら断ってくれてもいいんだけど、光凛はタキシードを着て花婿役をやってくれない?」
「ええっ? 私が花婿さん? 延寿は花嫁さんなの?」
「そうだよ」
延寿は自分がイドラの女王のような花嫁役をやり、光凛にはイドラの騎士のような花婿役を務めてもらえればとても素敵だなと思ったのだ。
光凛は目を瞑り、難しい顔をして自分のタキシード姿を想像してみた。
横にいるのは花嫁姿の延寿……。なかなかいいかもしれない。
「わかった。やるね。男装して模擬結婚式っていうのも面白そう!」
善は急げと、二人はウェディングドレスとタキシードに着替えた。
愛らしいウェディングドレスを着た延寿と、凛々しいタキシードを着た光凛が並ぶと、まるでお雛様のように愛らしい。
「延寿のウェディングドレス姿、すっごく可愛い!」
「えへへ~、光凛のタキシード姿もかっこいいよ♪」
二人は祭壇の前に立ち、誓いの言葉や指輪の交換をした。
大好きな友人同士、恥ずかしくてくすぐったい気持ちが楽しい。
最後に誓いのキスを、と言われて本当にキスするのはさすがに恥ずかしく、延寿はちょっと照れながら光凛の額にチュッと軽くキスした。
光凛は延寿の頬にキスをし、二人は見つめ合ってクスクス笑った。
***
アルネヴ・シャホールはウェディングドレスを着るのが夢だった。
そして結婚したい相手もいる。それは……輝夜。
模擬結婚式は、そんな夢を叶えるのに打って付けの機会になる。
アルネヴが気軽な感じを装って輝夜を模擬結婚式に誘うと、輝夜も気軽にOKしてくれた。
憧れのウェディングドレスを着てご機嫌になっているアルネヴの所に、ウェディングドレスに着替えた輝夜がやって来た。
「!! お、思わず見惚れちゃったよ……すごく、綺麗だ」
「マジ? ありがと。あんたもきれいだよ」
二人は揃って祭壇の前に進む。
神様の前で、アルネヴは誓いの言葉を述べた。
「病める時も、健やかなる時も、命ある限り貴女を愛し、護り、夫として支える事を誓います」
「……これ、マジあたしもおんなじこと言わないといけないワケ?」
アルネヴがコクコクと頷くのを見て、輝夜は仕方なく誓いの言葉を口にする。
「え~と、病める時も健やかな時もあなたを愛することを誓います」
アルネヴに比べるとずいぶん省略形な誓いの言葉だったが、輝夜の照れ隠しの側面もあったようだ。
交換する指輪は【キャンディリング】。
食べられる指輪と聞いて目を輝かせる輝夜に、アルネヴも嬉しくなってしまう。
誓いのキスの前に、アルネヴは輝夜に寄せる想いをこの場で告白した。
「輝夜さん……初めて会った時から、輝夜さんの事が気になってた。キミの境遇が、母に会いたいという想いが他人事に思えなくて。ボクも両親を病で亡くしているから」
アルネヴの胸に生まれた「輝夜を幸福にしたい」という気持ちは膨らみ続け、もはや友人としての域を超えてしまっている。
「輝夜さん……キミを愛してる。どうかこれからも、傍で守らせてほしい」
「あんた……」
輝夜の瞳が真っ直ぐアルネヴを捉える。
小さく頷いた輝夜に、アルネヴは誓いのキスをする。
今まで溜め込んだ想いを全て吐き出すように、長く、熱く、甘く……。













