バレンタイン・ブライド!
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◆イドラの女王とイドラの騎士の模擬結婚式にて(2)
雲人が誓いの言葉を言い終わった時、チャペルの扉をバーンと開いて飛び込んできたのはアーヴェント・ゾネンウンターガングだった。
「イドラの騎士、(剣舞をしたいから)君を迎えに来た!」
(注:このページではカッコの中は口に出して言ってないので、そのつもりでお読みください)
映画のシーンのような状況に、参列者は唖然としてアーヴェントに注目している。
外の明るい光を背に、アーヴェントはヴァージンロードをつかつかと歩いてイドラの騎士の元へ行く。
「なあ、やはり自分はあの時の熱い身体のぶつかり合い(剣舞ライブ)を忘れられない。
あの手付き、あの熱を帯びた真剣な眼差し。本当に君の(剣技の)一挙一動はとても魅力的だ」
急に迫って来て至近距離で熱く訴えかけるアーヴェントに、イドラの騎士も驚き困惑している。
「ちょっと待て。お前は何を言っているのだ?」
「もちろん君が女王を優先したいのはわかっている。これは自分の我が儘だ。だが、もし君が少しでも(自分との剣舞を)好いてくれているのなら、お願いだ。この想いに応えて(今から共に剣舞をして)くれないか」
イドラの騎士はグイグイ来るアーヴェントから距離を取ろうと体を仰け反らせているが、後ろに祭壇があってそれ以上逃げられない。
アーヴェントは熱い想いを伝えるため、さらにイドラの騎士ににじり寄り、密着した。
「いや、やはり返事は待てない。そう、自分は今すぐ君としたい(剣舞を)! 君(の剣圧)を感じたい! (剣士として優秀な)君がいいんだ!」
(注:もう一度書きますが、カッコの中の文字はこの場の人々には聞こえておりません)
チャペルに集まっていた腐の付く女子たちは、声にならない悲鳴を上げそうになって口を手で押さえ、または顔を両手で覆って目だけ出して、今後の展開に期待して固唾を飲んで見守っていた。
アーヴェントは熱(い気持ち)を帯びた眼差しのまま、女王にも尋ねる。
「頼む女王。自分は彼と(剣舞がしたい)……いい、だろうか」
イドラの女王もことの成り行きを腐った目で見守っていたクチだったので、
「ええ、どうぞどうぞ」
頬を染め、面白がってイドラの騎士を差し出した。
アーヴェントは騎士らしく礼をし、イドラの騎士の手を強引に引いてチャペルから出て行った。
「よしじゃあ、マウントオリエンタルへ行って、街頭即興劇にでも乱入して剣舞をしようか!」
アーヴェントのこの言葉でイドラの騎士は初めて、彼の目的を正しく理解した。
わくわくした笑顔を向けるアーヴェントに、イドラの騎士は何とも言えない複雑な表情を返す。
「え、なんだその表情は……?」
訝るアーヴェントに、イドラの騎士は脱力するしかなかった。
雲人が誓いの言葉を言い終わった時、チャペルの扉をバーンと開いて飛び込んできたのはアーヴェント・ゾネンウンターガングだった。
「イドラの騎士、(剣舞をしたいから)君を迎えに来た!」
(注:このページではカッコの中は口に出して言ってないので、そのつもりでお読みください)
映画のシーンのような状況に、参列者は唖然としてアーヴェントに注目している。
外の明るい光を背に、アーヴェントはヴァージンロードをつかつかと歩いてイドラの騎士の元へ行く。
「なあ、やはり自分はあの時の熱い身体のぶつかり合い(剣舞ライブ)を忘れられない。
あの手付き、あの熱を帯びた真剣な眼差し。本当に君の(剣技の)一挙一動はとても魅力的だ」
急に迫って来て至近距離で熱く訴えかけるアーヴェントに、イドラの騎士も驚き困惑している。
「ちょっと待て。お前は何を言っているのだ?」
「もちろん君が女王を優先したいのはわかっている。これは自分の我が儘だ。だが、もし君が少しでも(自分との剣舞を)好いてくれているのなら、お願いだ。この想いに応えて(今から共に剣舞をして)くれないか」
イドラの騎士はグイグイ来るアーヴェントから距離を取ろうと体を仰け反らせているが、後ろに祭壇があってそれ以上逃げられない。
アーヴェントは熱い想いを伝えるため、さらにイドラの騎士ににじり寄り、密着した。
「いや、やはり返事は待てない。そう、自分は今すぐ君としたい(剣舞を)! 君(の剣圧)を感じたい! (剣士として優秀な)君がいいんだ!」
(注:もう一度書きますが、カッコの中の文字はこの場の人々には聞こえておりません)
チャペルに集まっていた腐の付く女子たちは、声にならない悲鳴を上げそうになって口を手で押さえ、または顔を両手で覆って目だけ出して、今後の展開に期待して固唾を飲んで見守っていた。
アーヴェントは熱(い気持ち)を帯びた眼差しのまま、女王にも尋ねる。
「頼む女王。自分は彼と(剣舞がしたい)……いい、だろうか」
イドラの女王もことの成り行きを腐った目で見守っていたクチだったので、
「ええ、どうぞどうぞ」
頬を染め、面白がってイドラの騎士を差し出した。
アーヴェントは騎士らしく礼をし、イドラの騎士の手を強引に引いてチャペルから出て行った。
「よしじゃあ、マウントオリエンタルへ行って、街頭即興劇にでも乱入して剣舞をしようか!」
アーヴェントのこの言葉でイドラの騎士は初めて、彼の目的を正しく理解した。
わくわくした笑顔を向けるアーヴェントに、イドラの騎士は何とも言えない複雑な表情を返す。
「え、なんだその表情は……?」
訝るアーヴェントに、イドラの騎士は脱力するしかなかった。













