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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

異世界ファッションショー!

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異世界ファッションショー!

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ディスカディア


 出番まであと数分。
 達樹はスピネル・サウザントサマーのファッションをじっと見つめていた。
 視線に気付いた彼女は、語気強めに声をかける。

「ちょっと、何見てんの!」

「いや、寒くないのかと思っていたところだ」

「言っとくけど、あたしディーヴァだからセンサー感度いじれば寒さなんてへっちゃらだし!」

「そ、そうか。余計な心配だったな」

 強気なスピネルに、達樹はやや押され気味になる。

「ふふふふ。このショーで一番になって、がっつり賞金もらうんだから!」

「賞金? 君は何を言っているんだ?」

「そっちこそ、何言ってるの? このショー、賞金もらえるんでしょ?」

「貰えるわけがないだろう。ショッピングモールのファッションショーだぞ?」

 達樹はジャケットのポケットからファッションショーの詳細が書かれた紙を出し、スピネルに見せる。
 プリントをじっくり見た彼女は、少ししょんぼりした様子になった。

「え~……賞金ないんだ……」

「すまなかったな。ちゃんと情報を伝えられなくて」

「いーよ! あたしの確認ミスだし! そのかわり、派手に演出してやるんだから!」

 スピネルはやる気に満ちた瞳で、観客たちの前に躍り出た。


 高層ビル群に何色もの色を放つネオン。
 スピネルは金色のラメが入った黒のイブニングドレスでランウェイを歩く。
 胸元にある赤と黒のソウルドロップがライトに当たって、鈍く輝く。
 スリットが入ったドレスのため、彼女が歩くたびに太ももが見え、そこから色気が漂う。
 アウターには首元だけが白い、真っ黒なファーコートを羽織る。
 
 ランウェイ先端に立つと、【レイ・アルパspec-2】の七色レーザードローンがスピネルの周りを囲む。
 彼女が自分の手の平に向けて息を吹きかけると、その空間がきらきらと輝き出す。
 それを一瞬手の中に収めると、空に向かって振りまき始める。
 観客たちは感動の声を漏らしながら、舞い落ちる粉雪のジュエルを眺める。
 スピネルはそれを何度か繰り返したところで、【ハルモニウム】でステージ上に唇を描く。
 唇の絵が完成すると、それはスピネルとともに投げキッスをした。
 キメの演出を終えると、彼女は七色のレーザードローンを引き連れて観客たちに背中を向ける。
 舞台袖に消えるまで、スピネルは派手な演出を続けていたのだった。
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