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シナリオは、複数のユーザーが参加した結果を描写される小説形式のコンテンツです。
「ヒロイックソングス!」の世界で起こった事件やイベントに関わることができます。

異世界ファッションショー!

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異世界ファッションショー!

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 時は戻り、本番前。

(うぅっ、次だぁ……緊張する……)

「がちがちだな」

「黒柳さん。わかる?」

「耳が垂れているからな」

「出ちゃってたかぁ」

「ビーストラリアらしさが出てていいんじゃないか?」

「そうだねー」

 2人の間に沈黙が流れる。
 出番が一刻一刻と迫る中、由希菜の緊張も高まっていく。
 そんな彼女に、達樹は独り言のようにつぶやいた。

「リハーサルのときと同じ気持ちで挑むといい」

「リハーサルのとき……」

 由希菜はそのときのことを思い出す。

(あのときは楽しんでもらいたいって思ったし、俺自身も楽しかった。何より……)

 達樹の顔をちらりと見る。

(裏方の人たちに助けられた。彼らのためにも!)

 由希菜の気持ちが良い方向に引き締まる。
 その証拠に耳が上を向いていた。
 そんな彼女の様子に達樹はフッと笑みをこぼした。

 他のフェスタ生と入れ替わりで、由希菜がステージに登場する。
 雪化粧した草原で白い息を吐きながら、前に進む。
 コーギー姿の彼女はふかふか毛皮のコートと肉球付きのグローブを身につけ、観客たちに手を振る。
 ランウェイ先端に立つと、彼女の背後からウサギや犬といった小動物たちがステージを駆けていく。
 それと同時にポップな曲が流れ始める。
 淳の【スピードチューン】と【U.ヴィジョンアクターズ】が決まったところで
 由希菜はホログラムの動物たちとリズムに合わせて踊りながら【タッチ&フィーバー】で会場を盛り上げていく。
 観客たちはリズムに合わせて手を叩く。
 
 曲の最後になり、由希菜の前に「Touch!」のマークが2つ出る。
 それを両手で触れ、かけ声をかけた。

「わふっ!」

 彼女の声で動物たちが観客たちの膝に乗ったり、足下でじゃれついたりする。
 それは由希菜が退場するまで続いていた。
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