【シアターオルト】二次元都市ナゴヤ編
リアクション公開中!

リアクション
――2――
舞台上は限られたスペースしかないので、戦闘場面では同時に複数の人物に焦点を合わせるのが難しい。
そこで、暗転や舞台装置を上手く使い、同じ時間に違う場所で起こっているできごとを分けて見せている。
暗転の後、舞台上が明るくなると世良 延寿とダルダルーン幹部、嘘演じるキュアラブと数人の戦闘員がいた。
幹部がキュアラブを狙ったビームっぽい攻撃がそれてしまい、物陰に隠れていた延寿の方へと飛んでいく。
慌ててキュアラブが駆け寄ってこれを弾き飛ばすが、手の甲に僅かな傷ができてしまう。
延寿が心配そうにしているが、キュアラブは平気だと笑ってまた幹部と対峙していた。
「私もキュアラブの力になりたい……」
そんなキュアラブの姿に、延寿がそう強く願い、祈ると謎のマスコットっぽい小動物が光と共に現れ、延寿にマニキュアの小瓶を渡した。
「これを使って、『ミラクルマジカルトゥインクルレインボー』と叫ぶんだっピョー!」
延寿が言われた通りにすると、キラキラした光が延寿を包み、キュアラブと色違いで少しデザインの違う衣装の魔法少女に変身した。
「私が……新しいキュアラブ!?」
「そうだっピョー! キュアラブエンジェルだっピョ!」
謎の小動物はそれだけ言うと安全な場所を求めて退場してしまった。
戸惑いながらも、延寿はキュアラブエンジェルとしてキュアラブと共に幹部と戦うことにする。
アクロバットキックを活かし、多彩な蹴り技を駆使して戦う延寿。
観客達も自然とルミマルを手に、熱の入った応援をしている。
隙があれば、エンディングラッシュで大ダメージを狙っていく。
かなり派手なアクションを演じる延寿だが、鉄壁スカートのお陰でスカートの中は絶対に見えない。
「えーい、何をやっているんだ!? ちっとも心を奪えないじゃないか!
もっと出てこい、ダルダルーン戦闘員!!」
なかなかヒーロー達に勝てない幹部がイライラした様子を見せ、さらに戦闘員達を呼び出した。
嘘や延寿が見えなくなるくらいにわらわらと戦闘員が登場し、また暴れ始める。
そこに嵐の爪痕で戦闘員をふっ飛ばしながら、凍鶴 緋桜が登場した。
「雑魚は俺に任せろ!」
そう叫ぶと、緋桜は集中戦闘術と嵐の爪痕を使い分けながら、ダイナミックに戦闘員達を倒していく。
ちなみに、今の緋桜は「神無き世界の終末戦争」というゲームの登場人物という設定になっている。
このゲームには、科学が発達しすぎた世界において、それぞれ違う正義を掲げた4組織が己の新年と誇りをかけて争っており、絶対的な「敵」という存在がいない。
マルチエンディング方式であり、そのうち半数以上は世界が滅亡してしまうようなバッドエンドだと言われている。
どの組織に所属するか、どんな言動を取るのか、といったことで結果が変わっていくという。
コミカライズもされており、そこでは5つめの組織が登場し、ゲーム内にはなかった和睦エンドを目指す人物が主人公となっている。
そんな世界からやってきた緋桜だが、今は絶対的な「悪」である「敵」ダルダルーン戦闘員達を倒すため、嘘や他のヒーローたちと共闘していた。
タイミング良くエンディングラッシュも使ってとにかく派手に戦っているからか、観客席にいる子ども達からの声援が多いようだ。
また暗転が入り、今度は商店街の人々を守るために戦うレイリ・フレスティーナがメインになる。
「オーナーからの戦闘許可、確認しました。武装ロックを解除。これより戦闘に入ります」
レイリは「楽園から落ちし者」の「ルリカ・オリハ」なる仮想体に変身し、戦闘員達を蹴散らしていた。
口調も普段のレイリではなく、ルリカのものとなっている。
ルリカは少女型機体なので、見た目はもちろん少女だ。
闘魂オーラによってオーラをまとい、近くで挑発行動を取っていた戦闘員にグレースアタックで打撃を放って吹っ飛ばす。
集中戦闘術での打撃とオーラ弾による攻撃で戦闘員を蹴散らしていくが、要所要所で不死鳥のマントが翻り、それがとてもヒーローっぽくてかっこいい。
転瞬の拒絶で作り出した盾も使い、防御も万全だ。
「くっそー! 人の命令で動いてるだけのやつに負けるなんて!」
戦闘員の1人が悔し紛れに言うが、戦闘員も命令で動いているような気がする。
「確かに、これは私の意思ではありません。ですが、私のオーナーが、私の行動に責任を取ると覚悟した上での指示で、私は戦いました。あなた達が、人々を守りたいという意思に負けたことには変わりありません」
ルリカの冷静な言葉に戦闘員は何も言い返せずに退場して行った。
商店街の人々の安全が確保されると、舞台の下手側で佇むルリカにスポットライトが当たり、周囲が暗くなって移動式のセットごとキュアラブや幹部達が舞台中央までやってきた。
再び舞台全体が明るくなると、ルリカもキュアラブ達と共に幹部へと攻撃を始める。
キュアラブ達が戦闘員や幹部との混戦を繰り広げているところへ、虹村 歌音の虹の姫騎士カノン【創作物:召喚騎士】とウィリアム・ヘルツハフトも参戦する。
ウィリアムが演じるのは「雷の騎士」だ。
虹の姫騎士カノンは、ウィリアムと肩を並べて戦ってみたいという歌音の願望を現実化したようなキャラであり、そのいでたちもウィリアムのものとどこか似ている。
外見のモデルは歌音なので、見た目はほぼ歌音だ。
動き自体のモデルはウィリアムなため、言葉を交わさずとも自然と連携は取れていた。
ウィリアムは英雄の品格をまとい、実に堂々としてまさに英雄といった感じだ。
希望の救世主が生み出したまばゆい光の剣を握り、「雷の騎士」の名に恥じぬ疾走感のあるバトルを繰り広げていく。
カノンはあくまでもウィリアムのサポートではあるが、こちらもスピード線ブーストやイナズマドロウで疾走感たっぷりに戦っている。
互いに背中を預け合い、相手を信頼しきって戦っていた。
一方の背後から敵が迫っているのに気付いていても、もう一方がそれを仕留めてくれると信頼して目の前の的に集中しているような場面が幾度かあったのだ。
ウィリアムの戦闘スタイルをよく知り、それを元にした存在がカノンだからこそ可能なのかもしれない。
そう思わせるような戦い方だった。
観客席の子供達だけでなく、皆がその戦いぶりに目を奪われている。
クライマックスには、「éclair~雷の騎士~」をBGMにエンディングラッシュでウィリアムとカノン、2人が放つ神速の連撃が幹部に叩き込まれた。
クリエイション効果で周囲の動きがスローになると、2人がかりで放つ必殺技をフィニッシュブローコールを使って放つ。
「「雷 虹 閃!!!」」
実にかっこよく、ヒーローである騎士の決め技が綺麗に入り、さすがに幹部も派手な演出で吹っ飛んだ。
幹部はそのまま商店街の植え込みに突っ込んで行き、セットの木を何本か倒してやっと止まった。
観客も含め、全員が「倒したか?」と思ったが、幹部はすぐに立ち上がって来た。
「おのれぇぇぇ! おのれおのれ! この俺様に! こんなことして!
痛いじゃねーかあぁ!! えぇい、ダルダルーンの民よ! 助太刀しに来い!!」
これを聞いてウィリアムとカノンが改めて武器を構え直し、敵の増援に備える。
嘘達も戦闘員がまた増えるのか、と少しうんざりしたような顔をしつつも、警戒する。
予想通り、またわらわらと戦闘員が新たに増えた。
出てくるやいなや、何人かの戦闘員がウィリアムとカノンに斬り伏せられている。
また舞台全体をいっぱいに使って、乱戦が再開されようとしていた。
が、しかし。
幹部が呼んだのは、今回は戦闘員だけではなかったのである──。
舞台上は限られたスペースしかないので、戦闘場面では同時に複数の人物に焦点を合わせるのが難しい。
そこで、暗転や舞台装置を上手く使い、同じ時間に違う場所で起こっているできごとを分けて見せている。
暗転の後、舞台上が明るくなると世良 延寿とダルダルーン幹部、嘘演じるキュアラブと数人の戦闘員がいた。
幹部がキュアラブを狙ったビームっぽい攻撃がそれてしまい、物陰に隠れていた延寿の方へと飛んでいく。
慌ててキュアラブが駆け寄ってこれを弾き飛ばすが、手の甲に僅かな傷ができてしまう。
延寿が心配そうにしているが、キュアラブは平気だと笑ってまた幹部と対峙していた。
「私もキュアラブの力になりたい……」
そんなキュアラブの姿に、延寿がそう強く願い、祈ると謎のマスコットっぽい小動物が光と共に現れ、延寿にマニキュアの小瓶を渡した。
「これを使って、『ミラクルマジカルトゥインクルレインボー』と叫ぶんだっピョー!」
延寿が言われた通りにすると、キラキラした光が延寿を包み、キュアラブと色違いで少しデザインの違う衣装の魔法少女に変身した。
「私が……新しいキュアラブ!?」
「そうだっピョー! キュアラブエンジェルだっピョ!」
謎の小動物はそれだけ言うと安全な場所を求めて退場してしまった。
戸惑いながらも、延寿はキュアラブエンジェルとしてキュアラブと共に幹部と戦うことにする。
アクロバットキックを活かし、多彩な蹴り技を駆使して戦う延寿。
観客達も自然とルミマルを手に、熱の入った応援をしている。
隙があれば、エンディングラッシュで大ダメージを狙っていく。
かなり派手なアクションを演じる延寿だが、鉄壁スカートのお陰でスカートの中は絶対に見えない。
「えーい、何をやっているんだ!? ちっとも心を奪えないじゃないか!
もっと出てこい、ダルダルーン戦闘員!!」
なかなかヒーロー達に勝てない幹部がイライラした様子を見せ、さらに戦闘員達を呼び出した。
嘘や延寿が見えなくなるくらいにわらわらと戦闘員が登場し、また暴れ始める。
そこに嵐の爪痕で戦闘員をふっ飛ばしながら、凍鶴 緋桜が登場した。
「雑魚は俺に任せろ!」
そう叫ぶと、緋桜は集中戦闘術と嵐の爪痕を使い分けながら、ダイナミックに戦闘員達を倒していく。
ちなみに、今の緋桜は「神無き世界の終末戦争」というゲームの登場人物という設定になっている。
このゲームには、科学が発達しすぎた世界において、それぞれ違う正義を掲げた4組織が己の新年と誇りをかけて争っており、絶対的な「敵」という存在がいない。
マルチエンディング方式であり、そのうち半数以上は世界が滅亡してしまうようなバッドエンドだと言われている。
どの組織に所属するか、どんな言動を取るのか、といったことで結果が変わっていくという。
コミカライズもされており、そこでは5つめの組織が登場し、ゲーム内にはなかった和睦エンドを目指す人物が主人公となっている。
そんな世界からやってきた緋桜だが、今は絶対的な「悪」である「敵」ダルダルーン戦闘員達を倒すため、嘘や他のヒーローたちと共闘していた。
タイミング良くエンディングラッシュも使ってとにかく派手に戦っているからか、観客席にいる子ども達からの声援が多いようだ。
また暗転が入り、今度は商店街の人々を守るために戦うレイリ・フレスティーナがメインになる。
「オーナーからの戦闘許可、確認しました。武装ロックを解除。これより戦闘に入ります」
レイリは「楽園から落ちし者」の「ルリカ・オリハ」なる仮想体に変身し、戦闘員達を蹴散らしていた。
口調も普段のレイリではなく、ルリカのものとなっている。
ルリカは少女型機体なので、見た目はもちろん少女だ。
闘魂オーラによってオーラをまとい、近くで挑発行動を取っていた戦闘員にグレースアタックで打撃を放って吹っ飛ばす。
集中戦闘術での打撃とオーラ弾による攻撃で戦闘員を蹴散らしていくが、要所要所で不死鳥のマントが翻り、それがとてもヒーローっぽくてかっこいい。
転瞬の拒絶で作り出した盾も使い、防御も万全だ。
「くっそー! 人の命令で動いてるだけのやつに負けるなんて!」
戦闘員の1人が悔し紛れに言うが、戦闘員も命令で動いているような気がする。
「確かに、これは私の意思ではありません。ですが、私のオーナーが、私の行動に責任を取ると覚悟した上での指示で、私は戦いました。あなた達が、人々を守りたいという意思に負けたことには変わりありません」
ルリカの冷静な言葉に戦闘員は何も言い返せずに退場して行った。
商店街の人々の安全が確保されると、舞台の下手側で佇むルリカにスポットライトが当たり、周囲が暗くなって移動式のセットごとキュアラブや幹部達が舞台中央までやってきた。
再び舞台全体が明るくなると、ルリカもキュアラブ達と共に幹部へと攻撃を始める。
キュアラブ達が戦闘員や幹部との混戦を繰り広げているところへ、虹村 歌音の虹の姫騎士カノン【創作物:召喚騎士】とウィリアム・ヘルツハフトも参戦する。
ウィリアムが演じるのは「雷の騎士」だ。
虹の姫騎士カノンは、ウィリアムと肩を並べて戦ってみたいという歌音の願望を現実化したようなキャラであり、そのいでたちもウィリアムのものとどこか似ている。
外見のモデルは歌音なので、見た目はほぼ歌音だ。
動き自体のモデルはウィリアムなため、言葉を交わさずとも自然と連携は取れていた。
ウィリアムは英雄の品格をまとい、実に堂々としてまさに英雄といった感じだ。
希望の救世主が生み出したまばゆい光の剣を握り、「雷の騎士」の名に恥じぬ疾走感のあるバトルを繰り広げていく。
カノンはあくまでもウィリアムのサポートではあるが、こちらもスピード線ブーストやイナズマドロウで疾走感たっぷりに戦っている。
互いに背中を預け合い、相手を信頼しきって戦っていた。
一方の背後から敵が迫っているのに気付いていても、もう一方がそれを仕留めてくれると信頼して目の前の的に集中しているような場面が幾度かあったのだ。
ウィリアムの戦闘スタイルをよく知り、それを元にした存在がカノンだからこそ可能なのかもしれない。
そう思わせるような戦い方だった。
観客席の子供達だけでなく、皆がその戦いぶりに目を奪われている。
クライマックスには、「éclair~雷の騎士~」をBGMにエンディングラッシュでウィリアムとカノン、2人が放つ神速の連撃が幹部に叩き込まれた。
クリエイション効果で周囲の動きがスローになると、2人がかりで放つ必殺技をフィニッシュブローコールを使って放つ。
「「雷 虹 閃!!!」」
実にかっこよく、ヒーローである騎士の決め技が綺麗に入り、さすがに幹部も派手な演出で吹っ飛んだ。
幹部はそのまま商店街の植え込みに突っ込んで行き、セットの木を何本か倒してやっと止まった。
観客も含め、全員が「倒したか?」と思ったが、幹部はすぐに立ち上がって来た。
「おのれぇぇぇ! おのれおのれ! この俺様に! こんなことして!
痛いじゃねーかあぁ!! えぇい、ダルダルーンの民よ! 助太刀しに来い!!」
これを聞いてウィリアムとカノンが改めて武器を構え直し、敵の増援に備える。
嘘達も戦闘員がまた増えるのか、と少しうんざりしたような顔をしつつも、警戒する。
予想通り、またわらわらと戦闘員が新たに増えた。
出てくるやいなや、何人かの戦闘員がウィリアムとカノンに斬り伏せられている。
また舞台全体をいっぱいに使って、乱戦が再開されようとしていた。
が、しかし。
幹部が呼んだのは、今回は戦闘員だけではなかったのである──。


