【シアターオルト】二次元都市ナゴヤ編
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◆第二幕 愛と勇気の大決戦!◆
――1――
「まったく不甲斐ない! こうなったら、俺様が心を奪って持ち帰ってやるぜ!!
ダルダルーン戦闘員、やってしまえー!」
休憩時間の後に第二幕が始まると、これまでダルイナーの影に隠れて目立たなかった幹部が、戦闘員を呼び出してヒーロー達や一般市民達にけしかけた。
わらわらと出てきては商店街のセットの中、人々を追いかける戦闘員達。
「まずいのよ! 皆を守るのよー!」
キュアラブが率先して近くの戦闘員を倒し、襲われそうになっていたおじさんを助ける。
他のヒーロー達も、急いで戦闘員を追いかけて戦い始める。
狛込 めじろも商店街を逃げ惑う一般市民の1人だった。
すぐ後ろには戦闘員のグループが迫る。
今にも捕まってしまいそうだ、と思ったその時。
突然現れたイケメン2人に、戦闘員の1人がこてんぱんにやられた。
めじろが振り返ると、そこには14歳の自分がノートに描き、封印していたはずの「わたしのかんがえたさいきょうのいけめん」がいた。
創作物:サクラさん【創作物:召喚騎士】と創作物:ラ・ベット【創作物:創作魔獣】の2人だ。
サクラさんはクール系イケメン、ラ・ベットは狼っぽいモンスターの姿をしているが、真実の愛を知った時にはワイルド系イケメンに変化する設定である。
「愛するめじろは俺達が守る!」
そんな2人がめじろをかばって戦闘員と戦う姿に、めじろはキュンキュンしているようだ。
しかし、戦闘員の数が多すぎたのか、少しずつイケメン2人が劣勢になり始め、殴られる2人。
「うちの子に何してくれてんですか!? あ゛ぁん?」
それを見ためじろはゴーストライターズを召喚し、大猩猩の目覚めで武闘派めじろへと変貌する。
星影の奏でによってクリエイションされているので、凄まじい威圧感だ。
あっという間に戦闘員を蹴散らしためじろが、2人に駆け寄る。
「母さんが無事でよかった……」
心配するめじろへのその言葉に、めじろが固まる。
「あぁ、そっか、愛するめじろって、そういう……うん、作者わたしだもんね、そうだね。知ってた……」
泣き笑いでしょんぼりするめじろに、何か悪いことを言ったのだろうかと慌てる2人。
観客席からは、クスクスと笑い声が聞こえてくる。
舞台が暗転して、次に現れたのは町田 花儀とノルテ・イヴェールだった。
2人は何と、戦闘員達の攻撃を避けながら音楽を奏でている。
花儀は和メイドな魔法少女として、そしてパフォーマーならではの身のこなしで敵を乗り越え、時にはハイジャンプで飛び越えて華麗に舞うように攻撃を避けている。
靴を打ち鳴らしてリズムを刻む様は、スネアドラムのようだ。
一方、ノルテはヴァイオリンを演奏しながら、アクロバットで攻撃をかわす。
とは言っても、どうしても戦闘員達は派手な動きの多い花儀を狙うので、ノルテを狙う戦闘員は少ない。
2人はどんなに攻撃されても演奏を止めることなく、反撃もせずに演奏を続けていく。
曲は花儀のいでたちに合わせたのか、和風だ。
ノルテのヴァイオリンが奏でるその旋律に、花儀が戦闘員の攻撃を避けながら商店街の店先に置かれていたモップを手に取り、柄を打ち鳴らした音を乗せる。
一緒に置かれていたバケツの水も上手く使い、その音をドラムのハイハットのように響かせる。
そう、花儀は得意のSTOMPでドラムを担当しているのだ。
最初は互いに「なんでコイツと」と思っていた2人だが、演奏が進むうちに音楽に意識が入り込み、気持ちも1つになって周囲の戦闘員や一般市民達の心に届いていく。
ノルテのヴァイオリンは、始めは熱いイントロを、そしてAメロでは切なさを感じさせる演奏へと変わり、少しずつ熱い気持ちが湧き出るようなBメロへ移行していった。
花儀の身振りに誘われ、皆が一緒に手拍子する。
サビに入った頃には、戦闘員達と一般市民15人程が2人を取り囲み、その演奏とパフォーマンスに夢中になっている。
花屋の前で集まり、他のところより少し高く段になったセットに全員が乗っているような状態だ。
いつの間にか、2人は戦闘員からの攻撃を気にする必要などなくなっていた。
華々しく、熱く。
花儀とノルテの魂から生み出されるような、素晴らしい演奏に観客達も聴き入っている。
1曲終わると、戦闘員も一般市民も関係なく、もっと聞きたいとアンコールを求める拍手を2人に送り、2曲目が始まるのだった。
花儀とノルテは、そっと視線を交わし、互いの演奏の素晴らしさを改めて認め合う。
2人の演奏が続く中、次の場面へ移るため、演奏する2人と周囲の人々を乗せたまま、花屋のセットが舞台の下手側へと移動して行った。
こういった舞台ならではの演出かもしれない。
セットごと移動した2人が退場して見えなくなると、商店街の酒屋さんらしきエプロンをつけたおじさんと、その娘さんらしき学生が逃げてきた。
それを追いかけて戦闘員達が数人やってきて、2人に襲いかかろうとする。
しかし、その戦闘員を物陰から現れた兎多園 詩籠が横から蹴り飛ばす。
身構える戦闘員達の前で、詩籠が胸ポケットから名刺を取り出して掲げると、そこには真紅の薔薇が描かれている。
そのまま詩籠は「転生勇者は一流企業で俺様男性社員達に憑いた魔獣を退治する超俺様上司」という少女漫画の主人公の仮想体へと変身した。
かなりの情報量が詰まったタイトルだが、女性人気は高そうだ。
伊達眼鏡とビジネススーツの姿は一瞬普通っぽいが、スーツには中世貴公子のような装飾が施されている。
明らかにタダモノではない。
イケてる輝きで歯を光らせると、戦闘員の片手を掴んでかっこよく投げ飛ばす。
いつの間にか集まってきた野次馬の人々(特に女性)に向け、背景に花が浮かんでいそうな微笑みを浮かべてウインクする。
錯覚だろうが星が飛んで行くのが見え、女性達が黄色い声を上げる。
「社会人たるもの、自分の獣は飼い慣らせ。出来てない奴は…」
作中での決め台詞を放つ詩籠。
胸元から前へと右手を振り、吹き出しアタックで最後の一言を敵の頭上へ叩きつける。
「俺が躾てやる」
酒屋の娘さんは、あまりの興奮にクラクラしたのか、父親であるおじさんに支えられていた。
残った戦闘員も、集中線闘術を寸止めにして演出しながらの詩籠の格闘攻撃で、なすすべなく倒されていく。
観客席からも黄色い声援が飛び、戦闘後にはスーツの乱れを直し、ビシっと決めていた。
――1――
「まったく不甲斐ない! こうなったら、俺様が心を奪って持ち帰ってやるぜ!!
ダルダルーン戦闘員、やってしまえー!」
休憩時間の後に第二幕が始まると、これまでダルイナーの影に隠れて目立たなかった幹部が、戦闘員を呼び出してヒーロー達や一般市民達にけしかけた。
わらわらと出てきては商店街のセットの中、人々を追いかける戦闘員達。
「まずいのよ! 皆を守るのよー!」
キュアラブが率先して近くの戦闘員を倒し、襲われそうになっていたおじさんを助ける。
他のヒーロー達も、急いで戦闘員を追いかけて戦い始める。
狛込 めじろも商店街を逃げ惑う一般市民の1人だった。
すぐ後ろには戦闘員のグループが迫る。
今にも捕まってしまいそうだ、と思ったその時。
突然現れたイケメン2人に、戦闘員の1人がこてんぱんにやられた。
めじろが振り返ると、そこには14歳の自分がノートに描き、封印していたはずの「わたしのかんがえたさいきょうのいけめん」がいた。
創作物:サクラさん【創作物:召喚騎士】と創作物:ラ・ベット【創作物:創作魔獣】の2人だ。
サクラさんはクール系イケメン、ラ・ベットは狼っぽいモンスターの姿をしているが、真実の愛を知った時にはワイルド系イケメンに変化する設定である。
「愛するめじろは俺達が守る!」
そんな2人がめじろをかばって戦闘員と戦う姿に、めじろはキュンキュンしているようだ。
しかし、戦闘員の数が多すぎたのか、少しずつイケメン2人が劣勢になり始め、殴られる2人。
「うちの子に何してくれてんですか!? あ゛ぁん?」
それを見ためじろはゴーストライターズを召喚し、大猩猩の目覚めで武闘派めじろへと変貌する。
星影の奏でによってクリエイションされているので、凄まじい威圧感だ。
あっという間に戦闘員を蹴散らしためじろが、2人に駆け寄る。
「母さんが無事でよかった……」
心配するめじろへのその言葉に、めじろが固まる。
「あぁ、そっか、愛するめじろって、そういう……うん、作者わたしだもんね、そうだね。知ってた……」
泣き笑いでしょんぼりするめじろに、何か悪いことを言ったのだろうかと慌てる2人。
観客席からは、クスクスと笑い声が聞こえてくる。
舞台が暗転して、次に現れたのは町田 花儀とノルテ・イヴェールだった。
2人は何と、戦闘員達の攻撃を避けながら音楽を奏でている。
花儀は和メイドな魔法少女として、そしてパフォーマーならではの身のこなしで敵を乗り越え、時にはハイジャンプで飛び越えて華麗に舞うように攻撃を避けている。
靴を打ち鳴らしてリズムを刻む様は、スネアドラムのようだ。
一方、ノルテはヴァイオリンを演奏しながら、アクロバットで攻撃をかわす。
とは言っても、どうしても戦闘員達は派手な動きの多い花儀を狙うので、ノルテを狙う戦闘員は少ない。
2人はどんなに攻撃されても演奏を止めることなく、反撃もせずに演奏を続けていく。
曲は花儀のいでたちに合わせたのか、和風だ。
ノルテのヴァイオリンが奏でるその旋律に、花儀が戦闘員の攻撃を避けながら商店街の店先に置かれていたモップを手に取り、柄を打ち鳴らした音を乗せる。
一緒に置かれていたバケツの水も上手く使い、その音をドラムのハイハットのように響かせる。
そう、花儀は得意のSTOMPでドラムを担当しているのだ。
最初は互いに「なんでコイツと」と思っていた2人だが、演奏が進むうちに音楽に意識が入り込み、気持ちも1つになって周囲の戦闘員や一般市民達の心に届いていく。
ノルテのヴァイオリンは、始めは熱いイントロを、そしてAメロでは切なさを感じさせる演奏へと変わり、少しずつ熱い気持ちが湧き出るようなBメロへ移行していった。
花儀の身振りに誘われ、皆が一緒に手拍子する。
サビに入った頃には、戦闘員達と一般市民15人程が2人を取り囲み、その演奏とパフォーマンスに夢中になっている。
花屋の前で集まり、他のところより少し高く段になったセットに全員が乗っているような状態だ。
いつの間にか、2人は戦闘員からの攻撃を気にする必要などなくなっていた。
華々しく、熱く。
花儀とノルテの魂から生み出されるような、素晴らしい演奏に観客達も聴き入っている。
1曲終わると、戦闘員も一般市民も関係なく、もっと聞きたいとアンコールを求める拍手を2人に送り、2曲目が始まるのだった。
花儀とノルテは、そっと視線を交わし、互いの演奏の素晴らしさを改めて認め合う。
2人の演奏が続く中、次の場面へ移るため、演奏する2人と周囲の人々を乗せたまま、花屋のセットが舞台の下手側へと移動して行った。
こういった舞台ならではの演出かもしれない。
セットごと移動した2人が退場して見えなくなると、商店街の酒屋さんらしきエプロンをつけたおじさんと、その娘さんらしき学生が逃げてきた。
それを追いかけて戦闘員達が数人やってきて、2人に襲いかかろうとする。
しかし、その戦闘員を物陰から現れた兎多園 詩籠が横から蹴り飛ばす。
身構える戦闘員達の前で、詩籠が胸ポケットから名刺を取り出して掲げると、そこには真紅の薔薇が描かれている。
そのまま詩籠は「転生勇者は一流企業で俺様男性社員達に憑いた魔獣を退治する超俺様上司」という少女漫画の主人公の仮想体へと変身した。
かなりの情報量が詰まったタイトルだが、女性人気は高そうだ。
伊達眼鏡とビジネススーツの姿は一瞬普通っぽいが、スーツには中世貴公子のような装飾が施されている。
明らかにタダモノではない。
イケてる輝きで歯を光らせると、戦闘員の片手を掴んでかっこよく投げ飛ばす。
いつの間にか集まってきた野次馬の人々(特に女性)に向け、背景に花が浮かんでいそうな微笑みを浮かべてウインクする。
錯覚だろうが星が飛んで行くのが見え、女性達が黄色い声を上げる。
「社会人たるもの、自分の獣は飼い慣らせ。出来てない奴は…」
作中での決め台詞を放つ詩籠。
胸元から前へと右手を振り、吹き出しアタックで最後の一言を敵の頭上へ叩きつける。
「俺が躾てやる」
酒屋の娘さんは、あまりの興奮にクラクラしたのか、父親であるおじさんに支えられていた。
残った戦闘員も、集中線闘術を寸止めにして演出しながらの詩籠の格闘攻撃で、なすすべなく倒されていく。
観客席からも黄色い声援が飛び、戦闘後にはスーツの乱れを直し、ビシっと決めていた。


